2016/07/07 のログ
蕎麦屋 > 「ん?何か御用です?」

視線に、気づいた。
御代わりですか?と言わんばかりに次の器を取り出しかけている。
止めないと本当に二杯目を出しそうだ。

わざとやってる風がありありであるが。

陽実 凛 > 「……えーと。」

頭巾部分だけ外して。顔を見せて。
額に点々と何かの痕が見える気がしますがそこはおいて。

「お久しぶり。」

2杯目はそれはそれでとお財布を漁ろうとしてさかさまにしました。何も出てきません。

蕎麦屋 > 「はい、お久しぶりです。
 や、お元気でした?」

ようやく言いましたねぇ、みたいな雰囲気です。
視線はちらりと額に。予防接種の跡ですか。
金がねぇ?知らんな。と言わんばかりに結局二杯目をゆがき始めした。

陽実 凛 > 「……手術を受けてたら元気とは言えないですね。」

少し考えて首ひねり。
視線を感じれば、額の事についてポツリと述べて。

「で、それは……こっちだとなんて呼べばいいですか。」

名前呼べないだろうしなぁ、と財布しまってから頭巾締めなおし。

蕎麦屋 > 「ほう、彼方もこちらもなんだか病院が繁盛してますね?」

とりあえず納得した――様子でもないが。
そういうことにしておこう。額に手術とかあまり気味のいいものではない。

「あ、蕎麦屋で結構ですよ。どこにでもいるしがない蕎麦屋ですし?」

はい、どうぞ。
喋りながらも用意していた二杯目を目の前にことり、と置いた。

陽実 凛 > 「……ああ、普通の病院じゃなくて掛かりつけの医者がいまして。
病院そんなに繁盛してるんですか」

本当に何があったのやら、首を傾げても疑問はあっても表情動かない。

「多分髪黒く染めて背を縮めないとどこにでもは居ないと思う。
ちなみに奢り?」

お財布さかさまにしたばかりです。
二杯目を見て、表情をじーっとみました。

蕎麦屋 > 「いや、割と繁盛してるんじゃないですかねぇ……?
 最近はこの辺りも物騒ですし。」

変な呪いとか病気とかも流行ってますし、などと付け加えながら。

「いやいや、蕎麦屋は割とどこにでも居るでしょう?」

蕎麦屋ですから、などと意味が分からない。

「まぁ、御代金は貰いましたから。
 ――そうですねぇ、再開の記念、とかそんな感じで、おごりでどうぞ?」

陽実 凛 > 「そう言う物ですか。
……物騒が身近にも?」

首を思いっきり傾げて、不思議そうに問いかけるそぶりだけ。

「……蕎麦屋はいても、黒髪とか茶髪。2m近い人がそもそもどこにでもはいない。」

体格とか外見を気にしましょうと突っ込み追加。

「……じゃあ、ありがたく。」

先ほどと同じようにどんぶり掴んでずずーとつゆを啜る。水面が大幅に下がる所まで。

蕎麦屋 > 「物騒が、割と。
 まぁ、気を付けるに越したことはないと思いますけど――ああいうのは放っておいても寄ってきますからね。

 なるべくこういう所に近寄らない方がいいでしょうね、多分。」

その、近寄らない方がいい場所で店出してたりするのだが、それはそれ。

「はい、どうぞ、どうぞ。
 で、そろそろ本題聞いても宜しいです?蕎麦喰いに来ただけでしたらそれでもいいのですけど。」

ツッコミはガンスルーでにこにこしている。しがない蕎麦屋です。

陽実 凛 > 「まぁ、自分の身は自分で守れと言う場所なのは理解してる。

で、その近寄らない方がいい場所で屋台の件については」

それはそれとせずに突っ込んだ。
そばをつゆにつけて一口。今回は天かすもなしで。

「……。
見つけたのは偶然。友達と呼ぶならせめて去る前に連絡先位おしえてからにしようとか。
そもそもあれ本気だったのとか。
何で困った状態になってたのとか。」

淡々と、淡々と、少しずつどんぶり片手に椅子を寄せてにじり寄り、じーと目を見る。

蕎麦屋 > 「え、趣味です。」

言い切ったよこの蕎麦屋。

「あれは割と事情の一つも説明せずに解散した人たちの責任でしょう?
 いやぁ、蕎麦屋が病院に押しかけて蕎麦食わせて回ってるとかいう話になってた時はちょっと笑いましたけど。」

沈黙の蕎麦屋、実はちょっと気に入ってたりする。
今度ただの蕎麦屋だって乱入してやろうかとか何とか。そんな心積もり。

「私はいつも本気ですよ?何をいまさら―」

いやですねぇ、もう。みたいな感じに手をひらひらしている。

陽実 凛 > 「…………趣味。」

沈黙した。そしてそっと流した。

「ちなみに、事情説明はその後も受けてないわけでして。
その情報を信じて病院巡りもしようかと案に上げてたりもしたところ。」

病院リストアップしようとかしてたとか、その数を考えて断念しそうだったとか。

「…………。
ん。ちょっとそうなると厄介な事が判明した。」

瞼を伏せて、もう一回ずずっと蕎麦を啜り。

蕎麦屋 > 「趣味です趣味。
 はて――」

そうでなきゃこんなところで屋台なんて開きませんよね!
それはともかく。
うーん?としばらく首を傾げて、ぽつり。


「――……なんか説明いたしましたっけ、そもそも。」

素。

陽実 凛 > 「……せめて異邦人街とか。」

何故ここでと言う突っ込みをしてから。
うん、と頷いて。

「うん、誰も説明の気配がなくて。
聞く切っ掛けもなくて。
とっかかりというか何かあるみたいだから手がいりそうならと言う話はなんとかいとわさんにして見たけれどその後のその辺の音沙汰もない。
遊びには誘われたけれど。
どこまでの言葉が本気なのかなーと思うようになった」

蕎麦屋 > 「あー。行きづらいですしねぇ。」

一応理由はあるらしい。
最終的には趣味だけど。

「嗚呼、成程?
 や、私はいつでも本気十二割ぐらいですからねぇ。」

ふふ、と楽しそうな笑み。

「で。それが結局どう困りましたか。」

陽実 凛 > 「……そういう物かな」

じゃあ屋台はそう言う事でと。

「…………。
そうすると、言葉の信憑性を感じられなくなって十二割も今の所はそうだけど。」

大きく息を吐きまして。

「…………本気と仮定して、現状私は感情閉じる処置をうけてる。」

蕎麦屋 > 「はぁ……?」

えーと?と、首を傾げて見せて――

「で、それが何か?」

そういえば忘れてた一杯目の器下げながら。
さて、それを打ち明けられて私はどうしたものだろうか。

陽実 凛 > 「……友達って、感情閉じてたらなれないものじゃない?」

まずそこ、と呟き。
2杯目の蕎麦を啜る。
海苔とネギをはむりと食べて。

「友情をも感じない状態って友達と呼ぶのかな、と。」

蕎麦屋 > しばらく首を傾げて。

「はー……ああ、成程。またしょうもないこと心配してますねぇ。
 大丈夫じゃないです?」

ああ、と納得。

「まぁ、なんですか。
 そういう者では多分ないのでいいんじゃないです。いけるいける。」

割とアバウトな説明だった。

陽実 凛 > 「……割と重要だと思ってた。」

意外そうな表情を作る。
友情を感じてくれない友達って友達の側としていいのでしょうかと言う疑問はまだある。

「…………具体的にとも言えないけれど。
なんとなく系で察していけそうだと思ってと言うニュアンスは伝わった。」


言い終えてつゆを飲み干した後。
ごちそう様でした、と手を合わせて。
 
「ん、美味しかった。」

蕎麦屋 > 「はい、毎度。」

空になった二杯目の器も下げながら――

「まぁ、その辺は適当にこう、気合とか努力とか根性で何とかする類ですし?
 そういうスポ根的展開はなかなか面白いと思いますからねぇ。

 そういうわけで、何かあったらどうぞ?出前は24時間受け付けてますけど。」

ぴらり、と電話番号を描いたメモを渡す。
誰の番号かは言うまでもないだろう。

陽実 凛 > 少しだけお蕎麦の後味に浸って。

「……気合努力根性勝利。
ちなみにそんな熱血系の感情がない場合動かせる展開ってあると思いますかとか聞いてみる」

あ、と口軽く開けて。装束の内側ごそごそ。
小さなメモと墨取り出してさらさら。
番号を書いて交換。

「ん、じゃあこっちは私の。
じゃあ、そろそろ戻る手続きしてくる。」

席を立って。

蕎麦屋 > 「え。あるに決まってるじゃないですか」

何を当たり前のことを聞いてくるのかこの子は。
代わりに返された紙は受け取って。

「はい、毎度。
 まぁ、ほどほどに気を付けて帰るがよろしいかと――」

見た感じ心配なさそうですけどねー。
そんなことを思いながら、見送る。

陽実 凛 > 「…………。」

噛み締めるように目を閉じて。
受け取った紙を黒装束の内側にしまい、口元の布をつけなおして。

「……大丈夫、気配はある程度は読める。」

小さく背中越しに手を振り。
スラムの外の方へと歩いていきました。

ご案内:「路地裏」から陽実 凛さんが去りました。
蕎麦屋 > 「慢心は怪我の元ですけどねー?」

軽く手を振りながら見送り――
ごそごそと、スマートフォンで時間確認。

「おっと。いい時間ですし閉めましょうか。」

時間を見れば結構長居しているわけで――
手慣れた様子で屋台を片付け、担いで。
スラムの方へと去っていった。

ご案内:「路地裏」から蕎麦屋さんが去りました。