2017/01/04 のログ
ご案内:「路地裏」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「ふぅー…」

腰に両手を宛てて、裏路地で仁王立ち
久しぶりに来たけれどあいかわらず、ヒドい

先日大きな火事があったらしくちょっとしたニュースになって、
その後しばらくは風紀委員達がちらほらと出入りしていたようなのだが…

「…ま、相変わらず女の子一人で来るような場所じゃあない…」

って感じである
自分?
自分は武術の心得があるからいいのだ、多分

伊都波 凛霞 >  
「とはいえアイツが潜みそうなのってこのへんぐらいだしなぁ…」

うーん、と頬かきかき
前の地下研究所らしき場所はスラムの地下にあった
人目につかせたくないのならやはり落第外近辺だとは思うのだが

以前は向こうから接触してきてくれたからこそ、というところもあった

「足で探すとなるとなかなか大変かなーこれ…。
 とはいえ時間があるわけでもない……」

妹の変調は明らかである
余談を許さない状況なのかどうかは自分には判断できない
手早く行動を起こすに越したことはないのだ

伊都波 凛霞 >  
「大声で呼びながら歩くってわけにもいかないし」

仕方なく歩き始める
怪しげな場所はとりあえず散策してみるムーブだ

治安がよくないのはまぁよくわかっているし、
二級学生とかに絡まれたら、まぁその時はその時考えよう

伊都波 凛霞 >  
数十分後
とっぷりと日が暮れてしまった

「さて……」

怪しげな場所を片っ端からとはいったものの

「…此処、怪しげな場所しかないね?」

ちょっと考えが甘かった
やれやれと小さな溜息をついて、僅かな月明かりに照らされた路地を歩く

奥まったところにはいるともう真っ暗だ、灯りを持っていては逆に目立つししょうがない

ご案内:「路地裏」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「おっと、そこの君!君みたいな健全な学生があんまりウロウロするような場所じゃあないぜ!」

そんな事を言いながら現れたのは仮面を付けた一人の男!
白く異様に長いタオルを首から靡かせた男である。

男の顔を覆うとにかく派手で派手で一度みたら忘れられないようなそんな仮面が月光に照らされて輝いている。
そして、そんな異様なモノを身につけておきながらも、やけに姿勢が正しく綺麗!凄く綺麗!

「危ない目にあいたくなかったら早めに帰る方が身の為だと思うよ!
 いや!本当に!最近は本当に危ないから!女子一人とか本当にヤバイから!」

凄く必死だ!

伊都波 凛霞 >  
「はい!?」

いきなり聞こえてきた威勢のいい声にびっくり
きょろきょろと辺りを見渡して、その奇異な格好を見にする

「え、あ、えっと。いやぁちょっとこの辺に用事がありまして…?
 そ、そんなことより貴方は一体!!」

言いたいことはとてもよくわかるけど
今日此処に来てから見たものの中で怪しさは一等賞だ

真乃 真 > 「なら、せめて信頼できて腕の立つ知り合いと一緒に昼に来る方が良い!
 もし、腕に自信があっても一人は良くない!
 夜しか開いてないようなところなら諦めるんだな!」

無駄にカッコいいポーズをとってそんな事を言う。
仮面がキラキラひかって暗がりでも眩しいくらいである。

「良く聞いてくれたね!僕の名前は真乃真…じゃなくて…
 そう、とりあえず…そうだなとりあえずミスタータオルとでも呼ぶといいよ!」

完全に自分の名前を言い切ってしまっているがまあ、そういうこともある!

「ああ、ちなみに怪しいものでは無いよ!!」

伊都波 凛霞 >  
「そうしたいのは山々だけど色々あってね」

正論なのだけどこちらにも事情がある

まぁ…なんとなく悪い人じゃないというのは伝わってきた
………限りなく怪しいけど

「ええと、真くn──あぁ、はい、ミスタータオルさん…。
 怪しいものじゃないって言われても怪しいんだけど…。
 ちなみにこんなところで君こそ何してるの…?」

真乃 真 > 「なるほど、確かに普通の学生がこんな時間にこんな場所を歩くなんて
 事情の一つや二つや三つぐらいあるだろうな…おっと、話さなくていいよ!」

もし、話を聞いてしまったら首を突っ込まずに入られないのがこの男の性格。
こんな路地裏に来る用事がある人の事情は基本的に真には解決できないものだろう。
辛けれども、知らないようにしなければ!

「僕の何が怪しいというのかな!?いや、確かにこんな場所であって色々良い事をいってくるやつは怪しいな!
 いい、判断だ!ここでは、信じすぎないのは大事だよ!特にいい話は!」

うん、落第街で良い事いってる人は割と信じすぎないほうがいい!
大体10人中9人くらいは嘘をついてる。ちなみに残りの一人はてきとうな事を言っている!
風紀委員の時に先輩が言ってた!

「ああ、僕は………散歩かな?」

しばらく、考えた末にそう答えた仮面で隠してはいるがその中では視線は泳いでいる。
だって、冬休み帰省している人が多い風紀委員の代わりに勝手に街をパトロールしているとか答えづらい!

伊都波 凛霞 >  
「いや、怪しいのはほら、見た目が」

きっぱり言っておこう、わかってなさそうだし

「そんな格好でこのへん散歩とか割と普通に不審者のような…」

まぁ、事情に踏み込んでくる様子はなさそうなので構わないのだけど
……構わないのだろうか、むしろ彼のほうが危険な目に遭うのではを心配である

真乃 真 > 「え?ああこれか!あまりに着け心地が良すぎてつけてたことを忘れてたよ!」

そう言いながら普通に、いや格好をつけて仮面を取る。
すると、出てきたのは特に変哲もない男子生徒だ!
ああ、強いて言うなら表情が何故か自信に溢れているぐらい。

「まあ、でもこの辺の人に顔がばれてもあんまり良い事ないじゃないか。
 それにこれを付けてると誰も近づいて来なくなるんだよ!不思議な事に!」

目立ちすぎて逆に標的になりにくいという不可解な現象が起こるのである。
この島でそんな異様なぐらい目立つ相手を狙うのは襲う側も大きなリスクを伴うのだ!

「まあ、散歩だ!散歩!そういうことにしておこう!」

伊都波 凛霞 >  
「……あれ」

出てきたのは、なんか学園内でも何度か見覚えのあった顔
直接話したことはないものの…確か……

「あー……真之先輩ってキミのこと……。
 先輩~それって怪しいから誰も近づいてこないんだよ……」

何度か耳にした名前とさっき聞いた名前が頭の中で合致
噂の人物とこんなところで初邂逅するとは

真乃 真 > 「おっと、僕を知っているとは!流石僕だな!」

ああ、恐らく有名人ではある。
良くも悪くもとても目立つ。

「それならこの仮面はいい感じで効果を発揮していることになるな!
 僕が普通にこの街を歩くと間違いなく絡まれるからね!」

そう、落第街でも真の名前を知るものは多い。
その善性につけ込もうとするものもあまりに多くその対策として昔、知り合いからもらったものである!

「そういう、君もどこかで見たことある気がする!
 あれだ!あの!二年の!有名な!!そう!名前が出てこない!ここまで来てるんだけど!」

かなり優秀な生徒として話題になってたりした!!
…名前が出てこない。名前が出てこない!!

伊都波 凛霞 >  
そのテンションに苦笑しつつ、噂通りの人物だな、なんて思えば

「伊都波です、伊都波凛霞。
 ちゃんと覚えてくださいね?先輩」

苦笑から小さな笑顔に表情を変えてそう言葉を返す

「今日は先輩の言うとおり帰りますけど、
 先輩もこのへんでうろうろするのやめたほうがいいですよ?
 先日だって大火事があったらしいですし」