2017/01/23 のログ
■龍宮 鋼 >
(路地裏の更に奥、建物に囲まれた狭い道路の突き当たり。
数人の男が地面に転がされている。
逃げ道を塞ぐように、別の男が数人道を塞いでおり、彼らの前には一人の不良少女が立っている。)
――さて。
どうするオマエら。
(その言葉の通り、転がっている男達は先ほど自身らが潰してきた違反組織の連中だ。
普段なら制圧してその場で「勧誘」を行うのだが、少しばかり派手に抵抗された。
なのでこうして数人拉致って目立たぬ路地裏の奥で「勧誘」を行おうと言うわけである。)
――クソみてェな惨めでしみったれたやり方できったねェ金稼いで誰にも認められることなく過ごすか。
それとも俺達と一緒に、俺達みたいなクソを少しでも減らすためにこの街にケンカを売るか。
どっちが良い。
(選べと。
どちらにしても表には戻れない。
もうその選択を選ぶには遅すぎる。
ならばどちらだと、選択を迫る。
男達は迷っているようだった。)
■龍宮 鋼 >
別に断ったからっつって殺すような事ァしねェ。
オマエらの人生だ、好きに生きりゃ良い。
(男達は顔を見合わせる。
落第街で「命は取らない」と言われれば嘘だと思うのが常識だ。)
――だがな。
オマエらが俺らの誘いを蹴ってどっかのクソみてェな組織に入るってんなら容赦はしねェ。
何度だってぶっ潰すし、何度だってこうやって勧誘する。
(その言葉に、男達はこちらを見る。
ついさっき彼らをボコボコにした自身を、ビビることなく真っ直ぐに。
男達が答えを口にした。)
――ッハ。
ようこそ鋼の両翼へ。
俺達はオマエらを歓迎する。
ご案内:「路地裏」に高梨由佳さんが現れました。
■高梨由佳 > (落第街に似合わない穏やかそうな女性が路地の近くを通りかかる。目的を果たし、帰りの行程だったが、路地裏でちょっとした騒ぎの音が聞こえると、少し首を傾げてそちらの方へと足を進めていく……。
路地裏の奥、突き当りに差し掛かろうとするところに、数人の男が道を塞いでこちらからは背を向けており、
なんとなく察したのか、近づくのをやめ立ち去ろうとしたところ……男たちの一人が振り向いてしまい、目があってしまう。)
あ、どうも~ こんにちは~
(おっとりとした、こんな雰囲気には似合わないゆっくりとした口調でとりあえず挨拶をしてみる)
■龍宮 鋼 >
(気の抜けた声に振り向く。
そこにいたゆるふわな女性を見た。
なんでゆるふわ。)
こんなとこんなカッコで歩いてっとあぶねェぞ。
――おい、送ってやれ。
(どこかにいこうとして迷いこんだ、と言うことは落第街ではよくあることだ。
なのでそう声を掛け、立っている男に彼女を表まで送るように指示をする。
指示された男はその通りに動こうとするだろう。)
■高梨由佳 > (振り向いた声の主におっとりとした笑顔を向けてその警告に笑顔で返すと)
いえいえ、お気遣いなく~護身はできますので~………あっ
(ボコボコにして「勧誘」をした相手に背を向けてまで声をかけてくれた彼女の、その後ろを指差す。
気のせいだったか、はたまた勧誘相手が良からぬことを企てたか……。
後者であればトートバッグから短いスタッフを引き抜くだろう……)
■龍宮 鋼 >
あ?
(その声に振り向いて。
ちょうど勧誘相手が立ち上がったところだったか。
しかしまだ調子が戻っていないのだろう。
ふら付いて倒れそうになっていた。)
あー、オイ。
こいつら運んでやれ。
(そうして男達が路地を後にして。
残されたのは、自身と彼女の二人だけ。)
――で、テメェ誰だ。
■高梨由佳 >
(勧誘相手が立ち上がり、男たちに連れて行かれるのをにこにこと笑顔を湛えて見送っていく。
その際、リーダーと思しき彼女が近づこうとするならばさりげなく後ろに下がって距離を保っている。
そして……二人残ったところで問いかけられた言葉……)
ええと……通りすがりのおねぇさんですよ~?
(ペースを一切崩さない口調で質問の回答になっているのかなっていない返答を行い…)
■龍宮 鋼 >
通りすがり、ねェ。
(自身はその場から動かない。
ポケットに両手を突っ込んだまま、彼女の頭からつま先までじっくり見る。
どう見ても落第街の住人には見えない。
ここでそんな格好をしているやつはただの馬鹿か、狩る側の人間だ。)
――どこ行こうっつうんだ。
こっちにゃテメェが食いつきそうなモンは何もねェぞ。
■高梨由佳 >
はい、通りすがり、です。
(じっくり見る相手を笑顔で見返す。
その笑顔からは真意を読み取ることは難しく……。
そもそも、落第街に落ちぶれた元パティシエに会いに来た
など、想像できるものでもなく………)
ええと……人と会ってその帰りですよ?
貴方こそ学生さんですか? 喧嘩はあまりよろしくありませんよ?
(穏やかに諭すようにそういうと、一呼吸置いてから……)
でも、若いうちはやりたい事をどんどんやると良いです。
やんちゃな子ほど強く逞しい人間に育つといいますからね~。
(数歩近づく、穏やかな物腰そのままで、敵意など微塵も見せず、
かと言って警戒心も悟らせない、笑顔だからこそ真意が見えてこずに……)
■龍宮 鋼 >
――。
(確かに、警戒心など微塵も感じない。
だからこそ、警戒する。
落第街でそんなヤツなど怪しい事この上ないのだから。)
ケンカは良くねェ?
ッハ、仲良しこよしの分け合いっこで上手くいくなら戦争なんて起きねェんだよ。
(手はポケットに入れたまま。
馬鹿にしたような笑いを浮かべて、彼女の接近を待つ。
ポケットに突っ込んだ手はいつでも抜けるよう。)
■高梨由佳 >
(馬鹿にしたように笑った相手に、表情は崩さずに立ち止まる。
そして、その言葉に深く頷いて)
喧嘩はせずに越したことはありませんよ?
戦わずして勝てるのであればこんなに楽なことはありませんからね~?
(相手の警戒心にはすでに気がついているようで、うふふと軽く笑ってから)
警戒されてますね、これは性分ですのでお構いなく、ただ私はいろんな人と知り合いになるのが好きなだけですから
(そして、彼女の目の前へと足をすすめる。 魔力を感じられるならば、彼女は魔力を《呼吸しているかのように》纏っているのに気づくだろう…
だが、それほど強力な魔力を感じられるわけではなく……彼女の雰囲気通りの穏やかな魔力を…)
■龍宮 鋼 >
つーかんなこたァどうでも良いんだよ。
(これ以上は無駄だろう。
思想の違いと言うヤツだ。)
――何がしてェ。
分かりやすく、簡潔に、はっきり言え。
オハナシならお断りだ。
(そこでポケットから手を抜いて。
右手を握り、自身も魔力を拳に集める。)
■高梨由佳 >
そうですね………。
(拳に魔力を集めだした相手にトートバッグから虹色の石が埋め込まれた短いスタッフを抜いて、足を止める。
そして、静かに口を開く)
折角出会った貴方を知りたくなった、ではいけませんか?
それこそ、貴方の流儀で…。
(笑顔はそのままに、少しだけ気配が変わった……。
応戦するつもりであることは見て取れるだろう、ただ敵意とは無縁の雰囲気ではあるが)
■龍宮 鋼 >
(つまり、ケンカを売っている、と言うことか。
楽しそうに暴力的な笑みを浮かべ、)
――お断りだ馬鹿野郎。
(そう口にした。)
なんでこのクソ忙しい時にテメェとケンカしてやらにゃなんねェんだ。
良いか、俺は、忙しいんだ。
ケンカしてェならまた暇な時にケンカ売りに来い。
(ずびし、と人差し指を突きつけてまくし立てる。
そろそろ自警団が目撃者を見付けるために巡回を始める頃だ。
見付かると面倒なことになる。)
そう言うわけだ、じゃあな。
(そう言ってすたすたと歩き出して――)
ご案内:「路地裏」から龍宮 鋼さんが去りました。
■高梨由佳 > (まくしたてて立ち去る相手を楽しそうに見送ってから、
ワンドをしまうと、同じく路地裏を後にして……)
ご案内:「路地裏」から高梨由佳さんが去りました。