2017/02/19 のログ
ご案内:「路地裏」に百鬼さんが現れました。
■百鬼 > 今宵も人知れず仕事、仕事、仕事…この前の依頼のブッキングに等しい状況もあり収入が予定より少なかった故に。
小さな殺しからそれなりの大物の殺しまで、数件引き受けて…漸く一段落した所だ。
相変わらず、顔には白い仮面…服装は黒の外套とフードを目深に被り、性別すら分からない。
「………私だ。依頼は完了した。…証拠画像を今から送る。……金は指定の場所に。……では」
淡々と依頼主への報告を済ませた後、携帯のカメラ機能で足元に転がる死体の顔を撮影。手早く画像を依頼主に送り届ければ完了だ。
「…………。」
勿論、そうしながらも周囲への警戒、というものは一切怠っていない。転がる死体の始末もするつもりだ。
証拠は送ったのだから残す意味合いも薄い。風紀や公安に目を付けられるのも面倒だ。
足元の死体に緩く黒い革手袋に包まれた右手を向け…サッと横に払いのける様に一振りする。
それだけで、何故か死体がサラサラと砂のように崩れていってしまう。そして、不意に路地裏を吹き抜ける風に流され消えていく。
■百鬼 > 「…………。」
無感情に仮面の奥の光が見つめる己の手。…矢張り既に『元の状態』からは掛け離れているらしい。
既に分かり切った事ではあるし、確認などいちいちする事でもないのかもしれないが
「…………死体が死体を作る、か。つまらん因果だ」
そもそも『元の状態』とはどういうものだったか?それも思い出せない…欠落している。
失ったモノが戻らないのが道理なれば、本来の状態など既に記憶の片隅にすら残ってはいない。
何時か、己が淡々と仕事で殺してきた者達と同じ末路を辿る時が来れば、少しは思う事もあるのだろうか。
等と。考えても詮無き事だ。殺し屋は殺し屋。以上でも以下でもない。
■百鬼 > 「………。」
さて、長居する理由も無い。仕事以外では殺しをしないというルールを己に課している故に。
余計な因縁を付けられたり、万が一にも風紀委員などに出くわしたら面倒でしかない。
顔無き白面の殺し屋は、そうして今宵も独り…靴音一つ立てずに闇夜へと消えていく。
ご案内:「路地裏」から百鬼さんが去りました。