2017/08/20 のログ
ご案内:「路地裏」に神代 理央さんが現れました。
■神代 理央 > 学園都市の暗部であり、闇を抱える隙間である落第街。その路地裏というのは、隙間の隙間といった存在なのだろうか。
そんな取り留めの無い事を考えながらも、薄暗い路地裏を異形を引き連れて一人歩いて行く。
「―…こういう場所では強力な火砲よりも機関銃級の方が役に立ちそうだな。砲弾が何処に飛んで行くか分かったものではない」
無機質な金属音と若干の地響きを立てて自分の前後に挟んだ異形が進んでいく。
今のところは、問題や諍いどころか人の姿すら見かけぬ有様。こんな場所には、流石に屯する者も少ないのかと薄汚い路地裏を眺めて溜息を一つ。
■神代 理央 > 異形が数歩歩みを進めれば、時折両側に建ち並ぶ建物が軋み、瓦礫が音を立てて崩れ落ちる。
舞い上がる砂塵を軽く手で払いつつ、真剣な表情で周囲に視線を向けていたが―
「…流石に、毎日毎日問題があるというわけでもないか。いや、風紀委員としてはその方が望ましいか」
それなりに活気のある大通りとは違い、路地裏は不気味なほどの静寂に包まれている。異形が立てる地響きと足音。崩れ落ちる瓦礫の音以外は動く者も聞こえる音も無い。
人類が滅んだ後というのはこういうものなのだろうかと、何時ぞや鑑賞した映画を思い出しながら思考に耽る。
そんな思考に至った自分の警戒心の無さに気付けば、自嘲を含めた苦笑いを一人零す事になるのだが。