2017/08/27 のログ
ご案内:「路地裏」に楊柳一見さんが現れました。
■楊柳一見 > 「見られたくないんなら、人払いの結界ぐらい張っとけバーカ!」
気怠げな罵声に乗せて、どこぞのシンガーソングライターみたいな蹴りを放つ。
その先では、アロハシャツ姿の兄ちゃんがすっかりのびていた。
やたらストライプの目立つスーツ姿とかも寝ているが、クリーニング代より治療費の方を心配した方がよさそうだ。
「ま、その程度の腕もないからこんなトコで燻ってんだろけどねぇ」
こんな暗がりでの諍いで、命があるだけめっけものだろうが。
ちと手荒に寝かしつけた連中を靴先で掻き分け、隘路をえっちらおっちら進む。
…別に抗争やらかした訳じゃない。こちとら一般学生だ。肩書きだけなら。
ちょっと人目に着いちゃマズい取引してらっしゃる方々とエンカウントした、と。それだけの話。
ブツ? 置いて来たよ?
いかにもなアタッシュケースが、死屍累々の直中にぽつねんと一つ。
中身なんか知らないし知りたくもない――。