2017/09/28 のログ
ご案内:「路地裏」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 落第街の喧騒もここには微かに届くばかり
疎らな灯り、ビルに囲まれた細い通路、不衛生な路面
そんな路地裏で抱き合い、唇を重ねる男女の姿がそこにある
男の手は女の腰に、女の手は男の首に回され
どれだけの時間そうしていたのか、互いの顔が僅かに離れたと思えば
またすぐに重なり合う
それは端から見ればただの男女の睦事
だが果たしてそうであろうか
口付けながら嗤う女に対し、男の表情はどこか虚ろで精気に欠けるように見える
■鈴ヶ森 綾 > 不意に、男の膝がガクリと折れ、ビルの壁面に背中を押し付けた姿勢のまま崩れ落ちていく
互いの体を繋ぎ留めていた手と唇は離され
座り込んだ男を見下ろす女は紅く燃え滾るような色の目を細め
自分の中に取り込んだものをじっくりと味わうように下腹を撫でた
「あ、っ…あ、ぐっ……」
男の呻き声が路地裏に響いた
それと同時に、男は女の足元から這いずるようにして逃げ出そうとする
「あら、お目覚めなの?」
その動きに気づいても女は特にそれを制するでもなく、のんびりとした調子で口を開く
先程までは自分の術の影響下にあった男だが、死に瀕して覚醒したのだろう
最も、いっそ目覚めなかったほうが幸せだったのかもしれないが
■鈴ヶ森 綾 > 男はそんな女の様子を意に介さず、なんとか立ち上がろうとして倒れ
また這うように必死の逃走を試みる
「そう…鬼ごっこがしたいの?えぇ。えぇ、構わないわ。」
さて、ここから表の通りまで、距離だけならそう離れてはいない
普通に歩くなら3分も掛からずたどり着けるだろう
しかし今の彼、救いを求める声さえ満足に上げられない彼にとっては
果てしなく遠い道のりに感じられる事だろう
「さぁさ、お逃げなさい。早くしないと、鬼が追いかけていきますよ。10、9、…」
ご案内:「路地裏」にHMT-15さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に笹貫虎徹さんが現れました。
ご案内:「路地裏」から笹貫虎徹さんが去りました。
■HMT-15 > 薄暗い地を突き進んでいるのは風紀の四足戦車。
落第街で厄介な目線をたらふく浴びた後に
その奥地である路地裏へとパトロールを進めていた。
学生通りや歓楽街と比べて治安が悪いとか言うレベルではなく
何が起こっても不思議ではないが
「生命反応を検知。」
路地裏に2つの生命反応。
ここに2−3人の反応があるとすれば
大抵良からぬ事が行われているというもの。
それに女の声と男のうめき声らしきものをキャッチした。
そして甲高い金属音をたてながら走るようにして
サイドスライドでその現場へと殴りこんでゆく。
■鈴ヶ森 綾 > 「2、1、0…あら、まだそんな所に?」
たっぷり10秒以上をかけて10数え終えても
文字通り這うよな速度でしか進めぬ男は、女の足で10歩も行かぬところで留まっていた
男の這いずった跡をひょいひょいと跳ぶように追って近づくと
しゃがみ込んでその首元に手を触れさせ
「はい、捕まえた…残念だけど、鬼の交代はなしよ。」
首筋を掴んだ指に力を込めようとしたその瞬間
喧しく音を立てながら近づいてくる何かの存在に動きを止め、音のする方向へと視線を向けた
そうして、殆ど間を置かずにそこに飛び込んできた不格好な金属塊に僅かに眉を顰めた
■HMT-15 > パッと目の前に飛び込んできたのは
予想通り二人の男女、だが様子がおかしすぎる。
如何にも死にかけという言葉が似合うような這いずる男と
妙な言葉と共にそれを追い詰める女。
いくら治安が悪いといえどこのような光景は珍しい。
「そこの女、何をしている?」
自分の行為を邪魔されたからか不機嫌そうな彼女に対し
遠慮無く無機質な声をぶつける。
同時に四足戦車の背部が突如発光し現れたのはガトリング砲と呼ばれる
複数の砲身を束ねた機関砲。
相手が好き勝手しないようにスピンアップしつつ牽制する。