2017/10/05 のログ
黒峰龍司 > 「……"無理だな"。小娘、取り合えず世の中には絶対適わない敵の一人や二人居るくらい覚えておけ。
あと、何だその魔力は。量も質も悪くねぇが使い方がなってねぇ。刀と魔力量に頼りすぎだ」

話にならん、とばかりに重圧の術式で地面に押し付けられた少女を見下ろしつつ説教をかます。
と、いうよりも――一瞬だけ。本当に一瞬だけだが得体の知れない龍のプレッシャーを開放する。

それをすべて彼女に"だけ"向けて一言。

「戦いに卑怯もクソもねぇし、今のテメーじゃ何をしようが俺は斬れねぇよ」

そう、冷然と告げればそのまま彼女を放置して歩き出す。だが、一度だけ足を止めて。

「――"黒龍"。落第町とかスラムじゃそう呼ばれてる。リベンジしたくなったら何時でも来い。
むしろ、殺す気で来い。そのくらいじゃないと――興醒めもいいトコだ」

と、最後まで俺様という上から目線で淡々と告げれば、振り返りもせずに去っていくだろう。
それから数分もすれば、嘘のように彼女と刀にかかっていた重さは解除される筈だ。

ご案内:「路地裏」に黒峰龍司さんが現れました。
ご案内:「路地裏」から黒峰龍司さんが去りました。
刃々斬鈴音 > 「…あ。」

解放されたプレッシャー。
今まで感じたことの無いような次元の違う重圧。

「…いつか斬る。いつかその右腕叩き斬るから。」

その重圧を感じながらも毅然として睨み付ける。
恐怖が麻痺しているのか、或いは強がりなのか…
男が去って少しして、重さが無くなった後も少女はしばらくそこから動くことが出来ず…

「ねえちーちゃん…鈴音って弱いのかな…。」

そんな風に呟くも刀は何も答えなかった。

ご案内:「路地裏」から刃々斬鈴音さんが去りました。