2017/10/29 のログ
ご案内:「路地裏」に遼河 桜さんが現れました。
遼河 桜 >  
「ありがと、大丈夫♪ 自分で使うわけじゃないしー♡」

薄暗い路地裏には似つかわしくない、甘えたような猫撫声

サラサラの髪に整った顔立ち、場所柄特に目立つ装いでもある
そんな少女…が、路地裏で複数の男達と愉しげに会話を弾ませていた

遼河 桜 >  
「そーそー、私の友達にねー、いっつも笑わない澄ました子がいてー、
 幸せな気分になって欲しいなーって♪」

そう言って少女が男達の一人から白い粉の詰まった袋を3つほど、掌へと乗せてもらう
代わりに、この年齢の少女にしては大金であろう貨札を、相手の男へと握らせて

「いつもありがとね…ふふっ♪」

粉の詰まった袋を服のポケットへと押し込み、あどけない笑みを浮かべてみせる

遼河 桜 >  
男たちの一人が桜の肩へとすっと腕をまわそうとする───それをするりとくぐり抜け、ぴしりとその手をはたく

「だめ~、今度また女の子連れてきてあげるから、ね♡」

するすると手を交わしながら、気づけば距離をとった位置へと立っている
男達もやれやれと肩を竦める中、満面の笑みは崩さず

「じゃあバイバイ♪また来るねぇ~」

ぱたぱたと手を振って男達へと背を向ける
男達は何やらしばらく言葉を交わしていたがやがて解散したか、その場からは誰もいなくなり……

「汚ったねぇ手で触んなっつーの、バーカ」

一人歩く路地裏で悪態をつきながら、ポケットから袋を一つ取り出し、透かすように目の前で揺らす

遼河 桜 >  
「これであいつも多少は表情変えるだろ…ククッ」

ぽんっと放り投げたそれをキャッチしてポケットへと仕舞いなおす

なんてことはない
一時期この島で出回ったらしいモノよりは遥かに入手しやすく、遥かに一般的に知られる…
遥かに忌み嫌われるタイプの、薬物

「さっそく呼び出して遊んでやるか。
 いや、一度他のやつで効果確かめてから……」

ぶつぶつと、邪な思考を重ねながら、少女の影は大通りへと消えていった

ご案内:「路地裏」から遼河 桜さんが去りました。