2018/01/23 のログ
刃々斬鈴音 > 「えー嘘!お風呂は毎日入ってるんだけど…
 これ絶対ちーちゃんのせいでしょ…!」

血の匂いがすると言われれば自らの身体を嗅ぐように鼻を鳴らす。
自分の匂いは良く分からない…。

「えー知りたい?知りたい?
 じゃあ、教えてあげるね!」

上目遣いで見上げるように男の顔を見て
自分の秘密を言うようなどこか照れくさそうな顔を浮かべて
一回くるりと回ると

「こういう事っ!!」

その可愛らしい動きのままに足に向けて刀を振りぬいた!

ジョゼフ・マーキン > 「ちーちゃん?お友達かい?それならその子のこともっ?!」

協力者がいるのだろうかと考えていたその瞬間、刀が足元を払う。
咄嗟に下がって回避しようとするが、太ももに痛み。浅くはあるが、どうやら斬られたようだ。これがこの子の本性ということだろうか。

「ちっ...お嬢さんも獣かい。たまったもんじゃないね!!」

キィンと金属同士がぶつかり合うような音を鳴らせば、布を割いて自身の武器である両剣を分離させ、両手に持つ。

「狩りの時間かい...久々に!!」

右手に持った大剣の腹で相手の脇腹をたたきつけようと

刃々斬鈴音 > 「あっ!斬れた!斬れた!」

微かにでも斬れた感触があれば楽しそうな声を上げる。

「まだやる?まだやりたい!?
 いいよ鈴音は続けても!!ね!ちーちゃんも良いよね?」

【無論だ。だが気を付けろアレからは同じ匂いがする。】

刀に対して話しかければその刀は無機質な音で答える。
血の匂いがする彼女の刀、妖刀血腐レそれこそがちーちゃんの正体!

「狩り?おじさんが狩られる側だよ!」

明らかな体格差、この妖刀であっても受けきる事は無理だろう。
叩きつけられそうな大剣を手にした刀で上へと逸らす!

だが、その力の全てを逸らすことなど不可能!!
体勢は大きく崩れた!

ジョゼフ・マーキン > 「成程...妖刀というやつか。おじさんの世界には存在しなかったけど...よくできた玩具だね!」

無機質な声。それは彼女の持つ刀から聞こえた。
こちらの世界で話を聞いたことがある程度の知識だが、知らない武器であることには変わりない。
ならば守りよりも攻めに特化するのが一番だろう。

「狩られる側?はは、おじさんはこう見えても狩人でね!!獣の相手は...大っ得意なんだ!!」

体勢を崩した相手にもう片方の手に持っている小剣を向ける。正確にはその剣に内蔵された銃をだ。

「...穿て 血統の弾丸」

言いなれた一小節の詠唱、それと同時に内蔵された術式が起動。
銃口からは硬化した血液の弾丸が相手の右肩を貫こうと発射される。

刃々斬鈴音 > 【…御褒めに預かり光栄だ。】

返されたのは無機質な声。

「って獣、獣って鈴音は動物じゃないよ!!」
【…鈴音、狙われてるぞ。】

刀のその言葉に反応して足元で起こる魔力による小規模の爆発。
それは魔術よりももっと原始的な魔力反応。
血の弾丸を避けるには十分に距離を取ることが出来た。

「何それカッコいい!鈴音もそれやりたい!」

自らの刀の間合いより離れた距離でそんな風に無邪気な声をあげる。

ジョゼフ・マーキン > 「本当...面倒くさい相手だよ!
あぁ、悪いねお嬢さん。君は人間だったか、どうも...怨敵によく似た匂いでね!!」

小規模の爆発、とっさに距離を取る。
これが魔術というやつなのだろう。元の世界では存在しなかった魔術だ。

「格好いいかい?そうだろう?君もおじさんの授業に出席してみるといい!教えてあげるよ!」

キィンと再び金属がぶつかりあう音を響かせれば、両剣へと変形させる。
距離が離れようが関係ない。狩人は獲物を逃さないのだから。

「...貫け 血統の剣」

一小節の詠唱を唱えると同時に相手に向けた両剣の銃口から血液を硬化させた血の刃を放つ。

刃々斬鈴音 > 「おじさんももっと簡単に鈴音に斬らせてくれてもいいんだよ?」

鈴音の戦い方はこの爆発による直線的な機動力を中心にしたもの。
この回避する場所が限られる路地裏での戦いに向いているものである!

「えー鈴音表の方には行かないって決めてるからいいよ。
 こっちで授業してくれるなら出てあげるけど…」
【鈴音あれは血だ。血を基にした攻撃だ。】「じゃあ真似できる?」【…】

こちらに向かう血の刃を赤黒い液体に塗れたその刀で払う!!

【…血腐レ─求血】

血の刃は血腐レに沁み込むように掻き消される!!
相性の問題!血を基にした弾丸は血を糧とするこの刀に対して相性が良くない!!
そして再び足元での爆発!一気に距離を詰めて…!

刀を振るう

ジョゼフ・マーキン > 「嫌だよ、おじさん痛いのは嫌いだし、腰は痛くなるしでさ!」

更生の余地無し、天性の獣といったところだろうか。
両剣を構えれば、銃に残る銀弾の残りを確認する。
リスクなしで使えるのはあと数回が限度だろう。

「おじさんの授業は評判がいいんだよ?って...消された?いや...吸われたってところか?」

おそらく相手も自分と同じような魔術か能力が使える模様。
そんなことに気を取られていたせいで隙が生まれる。

「って、速い!!くっそっ....!!!
暴発せよ 血の盟約!!」

相手の刀は直撃こそしなかったものの、左肩から斜めに斬られたことによる痛みが走る。
咄嗟に魔術を起動させる。斬られた傷口から流れ出る血液を硬化させ、数十本の針として相手の腹部に発射される。

刃々斬鈴音 > 「大丈夫!鈴音!ちゃんと痛くないように斬るから!!」

痛みなく斬る事は出来る。出血も抑えることが出来る。
無抵抗であるならば。

【この血は…なるほど。】
「何?ちーちゃんどうしたの?」
【何でもない早く決着をつけるべきだ。】

またしても斬る事が出来た。
しかし、その傷口から放たれるのは大量の針。

この距離でこの速度避ける事は無理だ

「ちーちゃん!!」
【血腐レ─求血!!】

先ほどと同じように刀でその針を防ぐ…だが

「っあ…痛っもう女の子のお腹は大切にしないと駄目なんだよ…。」

幾つかの針は少女の腹部を貫いて後ろの壁に突き刺さっていた。

【鈴音…撤退だ。内臓が傷ついている可能性がある】
「…分かった。じゃあねおじさん今度はもっと斬らせてね?」

少女が取り出したの大量のガラス玉。
それを放り投げれば虚空で起きる魔力爆発の連鎖反応。
爆発が収まる頃には血の残り香を残して少女と刀の姿は既にない。

ジョゼフ・マーキン > 「怖いこというねぇ、でもおじさん死にたくはないなぁ...。
んー、もっと知りたいなら授業で教えてあげるよ?我らが世界の魔術ってのをさ。」

2人?の会話を聞けばそう提案してみる。
傷口は硬化した血液でふさがり、出血はとまった。
だが長期戦は不利だろうと感じ始め。

「獣を狩るのに加減は必要ないっておじさんの師匠が言ってたんだけど?
って...もういないか。」

目の前から消えた少女。すんと匂いで索敵はしてみるが、自分の匂いと混ざり合って正確な位置までは特定できなかった。

「こりゃあ、やばいのと会っちまったかねぇ...。」

去り際の言葉に対して嫌そうな顔をすれば、その場から立ち去って行った。

ご案内:「路地裏」からジョゼフ・マーキンさんが去りました。
ご案内:「路地裏」から刃々斬鈴音さんが去りました。