2018/03/29 のログ
ご案内:「路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 己がスラムや落第街を訪れるのは、大概血生臭い任務と相場が決まっていた。だが、徐々にではあるがその任務の性質は変化しつつある――というよりも、変化する様に仕向けていた。

拠点襲撃や集団戦闘向けであり、建造物や車両も一掃出来る火力を持つ自身の異形。
その実力を最大限発揮するには、後方での火力支援か十分な護衛を伴った中衛が相応しい。
しかし、魔力による肉体強化を得てからは寧ろ進んで最前線に立ち、金属の異形と共に砲火を持って敵を薙ぎ払っていった。

今宵も、スラムで暴れ回る魔物の討伐を命じられ、周囲の被害を顧みる事なくその任を達成したところ。

「…年度末の点数稼ぎ、とでも言ったところかな。しかし、スラムとはいえ市街地で魔物を使役しようなんて物好きな奴もいるものだ」

燻る硝煙と挽肉に成り果てた魔物の残骸を見下ろして、小さくため息を吐き出した。

神代理央 > 最近では、戦闘に特化した部署への異動も検討しないかと声をかけられている。
とはいえ、島を訪れた元々の目的を考えると、余り戦闘ばかりしているわけにもいかないのだが―

「…少し張り切りすぎたかなあ。とはいえ、俺の異能じゃ戦闘に立つ以外役に立つわけでも無し。いっそ、違反部活にでも身を投じるべきだったか」

尤も、自分がそういった裏社会向けの性格をしているとも思えないが。
公的な権力を振り翳すという傲慢極まりない行為は、何だかんだ己の心情に合っている…気がする。

ポケットから取り出した飴玉を口内で転がしながら、事後処理の部隊が来るまでのんびりと思案に耽っていた。

ご案内:「路地裏」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > もうすぐ満月も近く、灯りのない場所でも比較的明るい夜。
今日も今日とて弾薬を手に入れるためにこんな場所まで来ていた。
銃火器の使用申請と共に提出した消耗品の支援が認可されるまで、
弾薬だけはここで購入する必要があった。

「……また風紀委員かな。時々目にするとは言え、随分とまた派手に」

ちょうど購入も終えて帰ろうというタイミングで、
隣の路地で大きな音と、建物が崩れる地響きが聞こえた。
ひょっこりと顔を出すようにしてその様子を覗き見てみるが、その様子は悲惨だった。
その場所だけがぽっかりと更地になり、砂埃を上げていた。

「仕事の仕方が雑と言うか、中途半端と言うか……」

やや呆れるように言葉を漏らすと、
さて面倒ごとに巻き込まれないうちに帰ろうと踵を返そうとする>

神代理央 > この街で、戦闘行動を行っている風紀委員に近付く物好きはそうそういない。
とはいえ、零では無いので討伐対象とは無関係の住民が戦闘区域に侵入する事を考慮はしていた。スラム街の住民なら兎も角、一般学生を誤射したとあっては風紀委員としても問題になってしまうからだ。

その考慮と配慮の結果、召喚された異形達は彼女が零した言葉に反応して、一斉にその砲身を彼女に向ける事になる。
例え召喚主である自身が気付かずとも、生体反応や敵対反応を察知すれば自動的に迎撃する様に命じてあったからだ。
侵入者への細やかな配慮の結果、砲身を向けるだけで攻撃はしないという妥協案に落ち着いてはいるのだが―

「…雑とは随分な物言いじゃないか。それとも、此の辺りの掘っ立て小屋に配慮しながら静かに戦闘していれば良かったかね?」

尤も、今回は異形達が反応するまでも無く、彼女の声は此方にも僅かではあるが届いてはいた。
やれやれと小さく溜息を零せば、踵を返そうとする彼女にゆっくりと視線を向けるだろう。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「あら、誰が担当しているのかと思えば貴方だったんですね。
 以前に言ったことをまだ根に持ってるんですか?」

ちょっとした様子見のつもりで顔を覗かせた訳だが、
別に隠密行動をしていたわけではなかったためあっさりと見つかってしまう。
さらにこちらのつぶやきも聞かれていたらしい。
今の段階で彼が私のことを私であると認識しているかは分からないが、
彼に返す言葉はどうにも嫌味っぽい。

「こんな小娘一人にこの不格好な方針を反応させることが出来るなら、
 『もう少しスマートにこなすくらい苦じゃないのでは?』と思ったので」>

神代理央 > 「…それは此方の台詞だ。物見遊山のスラムの住人かと思えば、まさか貴様だとはな。また、生活用品でも買い込むような勢いで銃弾を買いに来たのか?」

彼女の事をはっきりと認識したのは、些か皮肉めいた言葉を聞いた後。
相変わらず風紀委員が嫌いなのか――或いは、己自身も余り好意的な印象は持たれていないだろうが――と思案しつつ、言葉を続ける。

「時と場合に寄ってはそうする事もあるが、別に今回はそうする必要が無かっただけの事。無駄な労力をかけて結果が同じなら、かけるコストは最小限である方が良いだろう?」

些か――いや、随分面倒ではあるが、一応彼女は一般学生だ。別段補導する必要は無いが、形だけでもスラムから退去する様に勧告し、場合に寄っては護衛しなければならない。
尤も、以前垣間見た彼女の実力ならば護衛など不要だろうが。

そんな算段を弾きつつ、何度めかの溜息を吐き出して彼女の方に歩みを進める。
金属の異形達は微動だにせず、無警戒極まりない態度と歩調で彼女の元へ歩みを進めるが―

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ならお互い様ですね。まぁ、生活用品という例えが適切かは微妙ですが、
 銃弾を買いに来たというのは間違いないですね。
 もっとも、申請が通れば正規の販売店から購入できるようになるんですが。

 同じ結果を望むのであれば、私はあなたを起用することはしません。
 風紀委員の最大火力とも、最小火力とも言えない微妙な位置のあなたは、
 ただ使い勝手がいいだけで無駄がないとは言えませんから」

風紀委員の最大火力、おそらく使うこと自体がシャレにならないだろうし、
存在自体公表されているか分からない。
しかし勝負にならないほどの絶対的な力があれば争いは起こらないと考える身として、
最大火力の見せしめを行うべきだと考える。
正直、彼の操る異形は火力は十分でも見せしめとしてはいささか不十分のように思う。
少なくとも、戦意を欠くにはもう一声欲しい>