2018/07/31 のログ
ご案内:「路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 時に、落第街の住民は想像以上に逞しいのでは無いかと思う事がある。
雨が降ろうが槍が降ろうが、銃弾が飛び交おうが建物が倒壊しようが、隣人が死のうが一向にへこたれる様子が無い。

その逞しさがあればもっと違う生き方が出来るのでは無いかと思わなくも無いのだが、そういう生き方をするからこそたくましくなったのかとも思い直す。

「…とはいえ、風紀、公安に対する恐怖感というものも持って貰わなくては困る。唯でさえ戦力不足だと言うのに」

異形を伴わず巡回を行う己に絡んできた柄の悪い男達。最近こういうのも無かったなと少しばかり感動すら覚えていた。

因みにその男達は今、召喚した金属の異形に踏み潰されて粗挽き肉になっている途中だ。
風紀委員を強請ろうと言うのなら、せめて拳銃くらい持っていて欲しかった。

神代理央 > 「現状に不満がある訳では無いが…やはりアジテーターかプロモーターが必要だとは思うんだがな」

風紀・公安両委員会の目が光っている事を、一般生徒のみならず落第街にも周知させる広報活動。
常に監視の目が島中にあり、違反活動には断固とした態度で取り締まる。それでいて、優良な生徒には安定した学園生活を――

「…出来の悪いディストピアだな。有効な手段だとは思うが」

完全に事切れた男達と、それを踏み潰す異形を眺めながら思わず苦笑いを零す。
とはいえ、一考する価値はあるかも知れない。今度委員会に上奏してみようかと思考を走らせつつ、懐から取り出した飴玉を口に放り込んだ。

神代理央 > 「…ん、もう来たのか。今日は早いじゃないか」

『今夜は2級学生があちこちで暴れてるみたいでな。増援が送られたのは良いがかえって警邏任務が暇になっちまったよ』

それは果たして増援の意味があったのだろうか。と思わなくも無かったが、早めに上がれるのなら素直にそうさせて貰おう。

「了解した。此方は異常無し……ああ、異常は無かった。引き続き、宜しく頼む」

了解、と手を上げて立ち去っていく同僚を見送り、足早に落第街から立ち去っていく。
先程思考を走らせた風紀委員会の広報案。取り敢えず提出する価値はあるだろうかと思案しながら、早足で帰路を急ぐのだった。

ご案内:「路地裏」から神代理央さんが去りました。