2018/10/06 のログ
ご案内:「路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 学園都市の暗部。落第街の裏通り。
朝転がっていた死体が、夕方には無くなっているかと思えば、夜には違う死体が転がっている。
そんな路地裏で銃声が響き渡るのは、もはや当たり前の風景。尤も、迷路の様に入り組んだ路地裏では、響き渡る銃声が何処からしたものか判別することすら難しいかも知れないが―

「……やはり此方の方が性に合っているというべきか。はたまた、慣れすぎてしまったのか。どちらにせよ、余り良い傾向では無いかも知れんが」

薄く硝煙を吐き出す拳銃を腰のホルスターに差し込み、先程まで逃げ回っていた小型の魔獣だったモノに視線を落とす。
巡回中に発見したこの魔獣は何処かの組織から逃亡してきたらしく、見つけた時には既に深い手傷を負っていた。

抵抗しなければ捕縛しようかとも考えたが、最後の力を振り絞った魔獣が抵抗の素振りを見せた為、数発の弾丸で処理を終えた。
絶命間際、人語で母親の名前を呟いた事には少し驚いたが、知性を持つ魔獣というのも少なくは無いか、と自嘲めいた溜息を吐き出した。

神代理央 > 通信で魔獣の討伐と現在の状況を報告。
他の地区でも小競り合いが発生しているとの事で、風紀委員自体は数名落第街で活動しているものの、処理を行う後詰の到着は少し遅れるとのこと。
幸い、此方も特に損耗している訳では無いので、周囲を警戒しながら待機する旨を伝えて通信を終えた。

「…しかしまあ、人員不足が如実に出始めてるな。戦闘要員がギリギリ。その後の処理や諸々を考えるとオーバーワークも良いところだ。組織としてキャパシティが限界というところか」

特段学生街の治安が悪化しただの、学園都市全体が無法地帯になっているという訳ではない。
しかし、現時点で既に治安維持機構の戦力がギリギリである事も否めない。運営を全て学生が行っている弊害とも言うべきか。
違反部活の方が組織力があるかも知れないな、と再び溜息を吐き出しながら異形を召喚する。
無数の砲塔を生やした金属の異形が召喚され、主の命に従って周囲を警戒する様に砲塔を軋ませた。