2015/06/14 のログ
夕霧 > 「……そうですか、おおきに」
明らかに安堵している盤野を見て夕霧の中に少しだけ、突っ込みたいという意識が芽生えたもののそれは自制し、思考の奥の奥へと追いやった。
そう言って携帯を閉じ、懐へ仕舞う。
「ご忠告、しておきます。見かけたら近づきませんよう」
柔和な笑顔のまま。
「恐らく、ではありますけど一人死者も出てはりますので」
さらりと全く変わらない口調で告げる。
「思い出したり、何か気づいた事、あったらよろしければ公安まで教えてください」
重要なのに重要でないような、そんな口調だ。

磐野 州子 > 「そもそも州子に近付こうとする人はそーそーいないですから多分大丈夫です。」
少し余裕そうに笑みを浮かべる。画像を見た感じ肉体派の指名手配犯なのだろうか。
襲われたとしてもこの手で触れる事が出来れば追い払うぐらいの事は出来る…何も異能が無ければ、だが

「死人ですか…世の中ほんと物騒です。公安委員さん頑張って、です」
夕霧の態度に業務的な印象を受けたからか州子も業務的な返しをする。
何か気付いた事があっても公安委員に言うつもりはない。
言ったところで信用されるかも微妙な上に爆破事故について問い詰められる可能性があるからである。

夕霧 > 「ふふ、おおきに」
口元に再度手を当て笑う。
恐らく、連絡は来ることは無いだろう。
彼女の反応からそう推測はしつつ。
「州子はん、言いはりますのね、先ほども言ったように、非常に危険かもしれないのでほんに注意だけはしておいてください」
名前を頭に記憶し、彼女にそう告げた。
「それじゃあ、お引き止めしてすみませんでしたなぁ」
更にそう彼女に言うと、半歩ほど、少しだけ下がった。

特に盤野が何も無ければこの会話は終了、という事だろう。

磐野 州子 > 「非常に危険、ですか。」
困った。この辺が危険ということは公安がうろつくということである。
それはつまり州子がこの辺りに隠れ住んでも見つかってしまうという可能性があるということである
そのことを考えると思わずため息を漏らして
「ま、まぁ気をつけるです…州子はこの辺でおさらばするです。
公安委員さん頑張ってくださいです」
夕霧か半歩下がったのを見て通っても良い、と判断し、
心にも無い事を言いながら袖を夕霧に向かって振って自然に、普通に歩いてその場を去る

…あぁ、州子の安住の地はいつ見つかるのか。州子は暫くスラム付近から離れようと考えるのであった

ご案内:「スラム」から磐野 州子さんが去りました。
夕霧 > 歩いて去っていく盤野を少しだけ見送り。
「さて……」
コツ、コツとブーツの音を響かせ、暫く、また辺りを見回す。
手早く情報を纏め、さっさと引き上げるに限る。

夕霧 > 回収班も来たようだ。
手早く指示を飛ばす。
ひとまず拾えるだけの情報も拾ったと言っていい。
はあ、と一つ溜息を付く。
ロストサインだの、虞淵だの、忙しくなりそうである。
いや、既に忙しくなっているのか。
「うちは事務なんですけどなあ」
事務という業務が通常業務に更に乗っかっているのと言うだけなので出張るのも当然なのだが。

夕霧 > 回収班の撤収も見守り。
一応の再度の見回りをした後、夕霧もこの場を後にした。

ご案内:「スラム」から夕霧さんが去りました。
ご案内:「スラム」にルーシェ・サリさんが現れました。
ルーシェ・サリ > (探し物は見つからず)
ルーシェ・サリ > (曰くよどんだ空気の中にこそ目指すものがあるというが、それは砂漠に転がる宝箱を意味するように、あったとしても果てしなく困難な位置にあるものであった。故郷には無い技術で構成された鋭角な建築物よりもむしろ見慣れた風景と同じ雰囲気を漂わせるバラックつくりの一角にフードを深く被った人物一匹。)

まーた無駄金払ったってこと。最高にクール

(クールになったのは懐だけだったなと、茶色い歯をむき出しにするホームレスの視線を背後に場を立ち去る)

ルーシェ・サリ > (パトロンの支援を受けているのに金が無く怪しい仕事に手を染める理由などひとつしかない。なにか怪しげなことに札束をねじ込んでいるに他ならない。人の心を読んだり空間を跳躍するような真似のできない一介のエルフにはそれが限度であった。道を歩くものは誰しも後ろめたい目的があるように見えた。自分自身を含めて。横をすり抜けざまにサイフをすろうと画策する子供の後頭部をひっぱ叩いて退けると、少々幅のある通りに出た)
ルーシェ・サリ > (ごくりと生唾を飲み込むと、常に誰かに追跡されているような疑心暗鬼にとらわれかける)

実は既に術中とか、なんて三文小説であるまいし

(くすくすと喉を鳴らすと懐にねじ込んでおいた転移魔術を込めたというガラス球を地面に捨てる。転移も何も無い。ただ光るだけのまがい物をまんまと掴まされたのだ。スラムは古風な建物、最新鋭の建物の残骸、ゴミタメ、犯罪者と予備軍の寄せ集め。フードを被っても隠せない小柄はいっそうに目立つ)

ルーシェ・サリ > (木を隠すなら森の中。人を隠すなら人の中に限る。人ごみの中に入り込もうと脚を運び、埃のように弾かれて転げる。大声を上げて笑う坊主頭。目にはめ込まれているのは岩石の類だった。しりもち姿勢で突き飛ばされたことに抗議せんとしようとすると、どこからか力の作動を受けて地面を転げさせられた。サイコキネシス、というものか。地面の味を堪能させられたところで気がつく)

……くそったれ

(埃を払い立ち上がってみても、通行人はどこ吹く風で去っていくばかり。誰一人小柄にかまうものはいなかった)

ルーシェ・サリ > (やられたらやり返してもいいものだ。問題は誰がやったのかわからない致命的な面であり)

うーん、見てわかるやばそうな武器でも持っといたほうがいいんじゃないの? でもなあ…

(悩む。悩んで結局何もせずに立ち去っていき)

ご案内:「スラム」からルーシェ・サリさんが去りました。
ご案内:「スラム」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (時間は真夜中。文字通り、"夜の帳が降りた"という表現が正しい、そんな風系。それにしても、肩書とは、便利なものだ。)
…あっはは、成程…ねぇ。
(こうやって、腕章一つつけただけで、それだけで、辺りの気配は違う。「風紀」の文字が目に入れば、あっちこっちへ逃げて回ったり、叫んで仲間に避難を呼びかけたりと。そんな風景は、中々に見ごたえがった。)
あはは…それにしても、…ふふ。
(何だか、邪神として忌避される、その昔の、己の境遇と、結局、まるで変わらないのだが。して、ここに用があったわけでもなく、何となく、ただ何となく、うろついた。強いて言うなら、ここなら、己の破壊衝動をぶちまけたとしても、誰も文句を言わないだろうし、言ったとしても闇へと消えるだろうから。こうも、気分が昂ぶる日は、こう言う場所で、炭酸飲料でも飲むに限った。)

蒼穹 > んでもまぁ、これも一応仕事だよねぇ。
流石にサボりっぱなしって言うのも良くないからね。うん。
(仕方がないと言わんばかりに頷きながら、真夜中の散歩である。それにしたって、普段やってくるような仕事と言うは、面倒極まりないのだが、こういうのなら、楽でいい。ただ一つ、述べるのであれば、寂しいこと、だが…まぁ、ある程度、避けられるのには慣れてはいるのだが。こうも露骨だと、やっぱり寂しい。)
ほらほら、そんな逃げ回ってると拗ねちゃうよー私。
(腕章をふりふりしながら半笑いで言ってみる。勿論そんなことは片耳も貸さず誰も彼も己に近づくものはなく。―――これは本格的に拗ねたくなってきた気がする。末期だろうか。やっぱり風紀委員の仕事ってロクなのがない。)

蒼穹 > やれやれ、収穫なし、かな。
ああでも、これで一応仕事したことにはなるだろうし、万々歳っていっとこっかな。欲を言えば一暴れしたかったけど。
(さっと、腕につけたものを外し取れば、適当にぶっ壊して、その辺にちりくずを鏤めて。真夜中の街より、踵を返して、どこへやら、向かって消えて行くだろう。)

ご案内:「スラム」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「スラム」に井戸木さいこさんが現れました。
井戸木さいこ >  ぼうっと歩いて気が付けば、スラムに迷いこんでいた。
 
「あ。」

 まあいいや、と思いながら道を歩く。
 図書館での一件から、ずっとこんな感じだ。

 自分の異能、それへの嫌悪や苦悩が止まらない。

井戸木さいこ >  向こうからのお願い<じっけん>と言え、
 異能を狂わせ、傷付けてしまった。それは強く思う所のある事であった。

「はぁ……」

 周囲を見る。……いわゆるスラム。
 嘗ても私は似たような境遇だった。
 今の私に出来る事はあまりなく、視線を逸らすばかりか。 

 が、

井戸木さいこ >  それが迂闊だった。何かにぶちあたる。
 ……人だ。

「あっ、ごめ――」

 機嫌が悪かったのだろう。
 ノータイムで胸ぐらを掴まれ投げ飛ばされる。警戒していなかったのは甘かった。

  異能を使った様子もなく、そこらの家の壁まで叩きつけられた。
 "怪力無双の腕自慢"と言った所だろうか。

 背が痛む。骨が折れたのでは、そう錯覚するほどだ。

「ぁ、う……」

井戸木さいこ >  ……機嫌が悪かったのだろうか?
 目の前の怪力自慢は既に戦闘態勢だ。変な薬でも決めているのだろうか。
 彼はその辺の廃材を拾い上げ、振り回した。

 ……咄嗟に屈んで廃材をやり過ごす。

「……あんまりっ、こういうことはしたくないけれど……っ」

井戸木さいこ >  
(やたら滅多ら振り回されると、近づけない)

 暴れる怪力自慢無双の腕自慢を見据える。
 私がぶつかった事に関係がないのでは、そう思えるの野暴れっぷりだ。
 逃げるべきか、と思ったが。そう思っていたら突っ込んで、来た。

 ダッシュからの叩きつけ。攻撃にラグがあったからどうにか見切り、左に飛ぶ。

(このままじゃジリ貧だけど……)

井戸木さいこ >  ナイフを使う訳には行かない。
 行かない訳じゃないけど、むやみに傷つけられない。

 ……懐から吹き矢を取り出す。
 三度目の攻撃が迫る。巨大な廃材の投擲

(2d6が4以下で、回避)
[2d6→2+6=8]
井戸木さいこ > 「っ……!」

 何とか回避して麻痺毒の矢を取り出して装填する。
 切り返しとして、吹き矢を飛ばす。

 それは暴れる怪力無双に当たる。薬が効いたのか、糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

井戸木さいこ > 「……あ、危なかった。っ……」

 身体が痛む。もしかすれば罅ぐらいは入っているかもしれない。
 ……近寄って、その男に触れ

「……何があったのか分からないけれど、ごめんね。」

 ようとすると、ばちり、と、何かが弾ける音がした。

「っ……? ?」

井戸木さいこ >  その感覚に不思議なものを覚えるも、出来る事はあまりない。
 毒はすぐに抜けるだろうし、その辺に男を寄せて安静にしてもらう。

「……行こ。」

ご案内:「スラム」から井戸木さいこさんが去りました。