2015/06/21 のログ
■否支中 活路 > 歩兵がもと居た場所まで辿り着けば、空中をワイヤーアクションする相手を見上げるように、首をコキリと鳴らす。
といって、その動作さえ加速中だ。
早回しのように首を上げた活路が、右手をあげようとして、
その言葉が来るのと同時に視線を下げた。
笑う女を見て目を細める間に、歩兵の牽制射撃がぐるりと歪んで、続けざまに地面を突き刺す。
逡巡は、少なくともクロノスから見て一瞬だった。
空中を変則的に機動するアンドロイドを親指で雑に指して、了解を伝える。
そして右手が高速で動き、赤光を残像にした指がすさまじい速度で空中に文字を刻んでいく。
刻むはþを中心にした文様を計8個。完成と同時に8連で拘束茨鞭を発生させるルーンの多重起動。
■クロノス > 口元を歪めると、もう片手にも鎌を呼び出すと、記憶を読み込む。
『殺刃鬼』の彼の記憶が、クロノスの足を躍らせる。
―――地面を鉄底が叩く。
高速移動する彼と遜色ない速度で、彼と鏡合わせの位置に『現れる。』
『私は破壊しか出来ませんから、捕縛は任せますよ。』
声は発さない、彼の目的は分かっているとばかりに彼に視線で合図を送る。
紅い視線と緑の視線が交差するのは刹那、壁を蹴ると空中で方向転換。
接近しながら追い込むように左右から彼女のワイヤーを狙って大振りの一撃を放つ。
■N3001型自動歩兵 > ……。
<増援1/対象2:異能反応あり;排除試行
→場合により退避>
<対象1:呪文らしき詠唱中;妨害
→対象2と距離を保ちつつ後退、質量物の使用>
「タタン タタン タタン」
【軽い銃声。
クロノスに向かってだ。
すでに否支中には牽制の意味しか無い。
鎌が振るわれればワイヤーを切ることは出来るだろうが……
すでに空中には何本も仕掛けてある上に細い鋼糸までご丁寧に用意している
否支中対策のためにいつ高速で飛んできてもいいようにしてあるためだ
先ほどの複数回の変則的な動きはコレを仕掛けていたようだ
だというのに、クロノスが攻めれば引いて、追い込まれるように上へ。
だが降りてこない意味は……
上部にあるヒビの入った天井を引き下ろすようにクロノスと否支中に向かって落とした。
クロノスに弾が効いていないなら特に、そのまま建物跡から退避する算段だろう】
■否支中 活路 > クロノスの足取りに、一瞬そちらを見た。
確信はない。クロノスという少女であったために確信はないが……
今の動きを自分は見たことがある気がする。
とはいえ、思考の余地はない。
見上げた先では、妖精眼にワイヤートラップが写っている。
元より空中での細かい機動などできるはずもない活路に、そこへ飛び込む下手はない。
大鎌を振るうクロノスと上へ引くアンドロイド。
そして落下しようとする断ち切られた天井部を見れば。
ルーンの行き先を速やかに変更する。
壁から突き出た緑の魔茨が、崩れる天井を取り囲むように伸びて縛り上げる。
クロノスに、道をつける。
■クロノス > 左右から斬り付けられれば、彼女の行き先は上か下、
彼女が最初にワイヤーで空中に飛んだ事から、
彼女が地上戦を避けて上に逃げる事は『計算済み』だ。
銃口の角度から計算された通りの軌道で飛んでくる弾丸を
軽量化した瞬刃によって斬り捨てる、別たれた破片は彼女の頬を裂いた。
それだけでは刃は止まらない、さらに連続して、
さらに、流星の如く駆ける彼女のまわりで数度鎌が閃く、
ワイヤーを断ち切り、彼の魔茨を踏み、
蜘蛛の巣のような鋼線を断ち切りながら駆け上っていく。
『彼が踏み込むための道』を作りあげた彼女は―――。
「監視番号50番ッ!!!」
―――彼に、合図を送る。
■N3001型自動歩兵 > ……! ……!?
<対象2:銃撃効果低
対象1:詠唱準備終了
→緊急退避、危険>
【どちらに銃撃もきかなければ、どうにか出来る可能性は低いと判断した。
このままどうにか天井が落ちきるまで逃げれば、退避が完了する
だが、その前に踏み込めるなら、有効な手段もない
……もともと、火力不足からの退避だったのだから
トラップワイヤーが全部分断されてしまえば、あと残っているのは距離だけだ】
■否支中 活路 > 茨が抑えきれなかった天井の欠片が、視界の中でゆっくりと落ちていく。
クロノスの鎌が火花を散らし、もろともワイヤーを引きちぎる。
“天空(ウラヌス)と大地(ガイア)を切り離し時間を生み出した「アダマスの大鎌(アダマスハルペー)」によって――”
開いた道の先。
一直線上に浮き上がるアンドロイド。
活路は立膝をついた。
右手が、右足の踵へと黒い金属片を続けざまに3つ差し込む。
そのまま右踵をつけるように腰を浮かせ
「ॐॐॐ――――!」
連続するॐ(オーン)の音が三重に響き、炸裂もまた同じく。
高速で砲弾を打ち出す長距離砲の連続発火と同じ要領で、踵から地面へ膨れ上がった運動量が、活路の体を押し上げる。
通る道は中空。
踵から火を吹きながら、爆速で飛び上がった怪人が、早回しされた機動で全身を回し、N3001型自動歩兵に向かって叩きつけようとする。
■N3001型自動歩兵 > <緊急回避不の……>
「タタタタタタン……」
【通り道を遮るはずだった天井が落ちなければ打つ手はない。
銃弾のような速度で襲い掛かられればひとたまりもない
銃撃音だけを残して、人形の頭が破壊され、体が転がった】
■クロノス > 「やれやれ。またえらく苦労したものですね。」
彼女の体が床に転がるのと少し遅れて、
鉄底の靴が音を立てて地面を叩く。
『殺刃鬼』の『記憶』を読み出した事による副作用に頭を抑え、
首の無い彼女の身体を見下ろす。
「目当てのモノはこれで手に入りましたね。監視番号40。
―――早く『さゆり』の修理をお願いします。」
肩に落ちてきた小さな破片を払い、
帽子を脱いで破片を払うと、被りなおしながら、
その場から立ち去るべくゆっくりと歩き出す。
■N3001型自動歩兵 > 【首を失った胴体は同じ動作をがくがくと繰り返しつつ、やがて停止する
その姿はまるで、許しを請う罪人のようだ 追跡の呪法でも使えば、彼女の足取りも判別つくだろう】
■否支中 活路 > 空中で回転しきると、そこで爆裂の運動量も、神降ろしの効果も消えた。
着地すると、焼ける音をたてて靴の裏から煙が上がる。
そう低くない所から落ちたのだ、痙攣するかのようなアンドロイドへ近づくと状態を見ながら持ち上げる。
そして、背を向ける女。
「ジブン、今の……」
“殺刃鬼(ヒトキリ)”の機動について問いただそうとして、しかし中断した。
ミシリと音がする。
魔茨でとどめた天井の破片が残っているのだ。
「げっ」 とアンドロイドを抱き上げたまま声をあげ、優雅に立ち去ろうとしているクロノスに向かって走りだす。
「おい走れっ」
効果時間を終了した茨がほどけるように消えた。
再崩落する。
■クロノス > 驚いたように天井を見ると、慌てて帽子を抑えて走り出す。
『役に立ちませんね、男の意地とか女の子にかっこいい所見せたいーとか、
そういうのは無いんですか!?』
―――と、悪態をつきながら、彼を追いかけるように走る。
安全な場所まで逃げ切ると、
やれやれと再び帽子についた瓦礫を払った。
「また服が汚れたじゃありませんか、
せめて、ピロートークまで頑張ってください。」
文句を言いながら、服の汚れを払う。
帽子を被りなおすと、彼の抱えている人形を見て、安堵の息を漏らす。
■N3001型自動歩兵 > 【人形は首さえあれば美少女だったが、残念ながら今は残骸である
抱えられたまま、首の断面から白い血を流して機能停止している】
■否支中 活路 > 破片が地面へと衝突していく音と粉塵を背に、
「しゃーないやろが、時間の問題やねん時間の!!
気合とか根性の問題ちゃうわボケ!」
離脱すれば、クロノスとともに嘆息する。
少女が人形に向けて安堵の息を漏らすのと、漏れた人工血液が自分の服に思い切り垂れてきているのを、半眼で眺めた。
「汚れるんが嫌やったらこんなとこ来るなや。
ジブンとピロートークすることなんかあらへんわ」
はあー、っと息を吐き、もう一度アンドロイドのボディへ視線を落とす。
「あの言い分やと能見と会ったらしいな……西園寺ごしの仲言うわけか」
言いつつ、マスター権限を変えようと試みる気は活路にはない。
マスター権限自体はともかく、その変更に加えて西園寺が部下だった頃の情報が失われることは避けたい。
それに、実質的に死んだようなものがマスターなら、そのほうが今のところ面倒がない。
眼前の少女もまた、下手に研究区でレストアされたくないからこうしているのだろう、と
■クロノス > 「用がなければ、こんな場所には来ませんよ。
ドブに居るのはドブネズミだけ、本来私が来る場所ではありません。」
『もちろん、そんな場所にいる人間とピロートークをする趣味もありません』、と
帽子から流れる髪の毛を払う。髪の毛に僅かにしがみ付いていた破片が床に落ちる。
「そうですね、偲様にはお世話になっていましたから。
その『道具』である彼女には『親愛の情』を抱かずにはいられません。
―――もちろん、偲様の意思、偲様の記憶を
彼女から消すつもりはありませんので、ご安心下さい。」
帽子の鍔を握り、しっかりと被りなおすと、
『ええ、私の『正義』の為に』と口元を恍惚に歪ませて呟き。
「故に、此度の共闘は貴方のためではなく、
『さゆり』の……いえ、偲様の為である事をご理解下さい。」
彼の緑の瞳をその真紅の瞳で覗き込み、言葉を繋ぐ。
「次に会う事があれば、以前の予告通り強制捜査を執行します。
ロストサインの活動は活発化しつつある。
不審な挙動を取り続ける気持ち悪い男が、
うわ言のように呟いているようですよ。」
じわり、と口元を歪める。
「『白痴の門は壊されていない、『彼』は僕より先に居る。』と。」
そう言うと瞳を伏せ、彼から離れる。
「―――その『彼』についての察しがつかないほど、
公安は無能ではありません。いずれ、正式に辞令が下るでしょう。」
『その前に、役目を果たす事ですね。』と呟くと、踵を返す。
■否支中 活路 > 薄く笑う少女の台詞を、ただ黙って聞く。
この少女の意思。あるいは遺志。
そして強制捜査。
結局、活路はゆっくり眼を閉じて
「――――アレの方は、近づかん方がええで」
ただそう応えることしかできなかった。
踵を返し、遠ざかっていく足音を聞きながら右の指を中空に回す。
p(パースロー)のルーンが起動し、それをアンドロイドのボディスーツに刻むと。その周辺を引きちぎった。
放り投げれば、そのスーツにある因果をたぐって施設を見つけれくれるだろう。
その間に自分はこのボディを運び入れ、能見にあてがえばいい。
「にしても」
全身を走る痛みを誤魔化すようにゴキリと首を回すと
「あいつ女のことばっかやな」
言いながら、別方向に向かって歩いて行った。
■クロノス > 『ご忠告感謝しますよ、監視番号50』と帽子を正す。
背中合わせになる緑と紅はそれぞれ別の方向に歩き出す。
「―――『破門』の異能。
どんな『味』がするのか、今から楽しみにしていますよ。」
闇に向けてそう呟くと、その場から立ち去った。
ご案内:「スラム」からクロノスさんが去りました。
ご案内:「スラム」から否支中 活路さんが去りました。
ご案内:「スラム」からN3001型自動歩兵さんが去りました。
ご案内:「スラム」に島田 一刀斎さんが現れました。
■島田 一刀斎 > (薄汚れ心なしか暗く感じるスラム。そこには不似合いな
学生服を着た長く光沢のある黒い髪を揺らした少女が
歩いていた。心なしかその顔は上機嫌そうである)
『お嬢ちゃん……そんなところにいると危ないよ~
もしかしたら俺たちみたいな暴漢に襲われるかもよ~』
(グヘヘと笑いながら男たちが蜜に群がるありのように集まってきた
少女は刀を携えているがその程度では自分たちの異能にはかなうまい
そう男たちは考えているのだろう)
一、二、三……三人ですか
(少女はあいも変わらず楽しそうにそう言った)
■島田 一刀斎 > 『何ヘラヘラ笑ってんだ?こいつ。もしかして
頭がイカれているんじゃないのか?』
『それならなおさら都合がいいだろ……さっさとやっちまおうぜ』
(暴漢たちは少々気味悪がるが襲う心づもりは変わらないようだ)
人を気狂い呼ばわりとは失礼ですね……でも嬉しいんですよ
『何がだ』
(一呼吸おき)
人を斬れるということが
(そうよく響き渡る高い声で言った)
(男たちが異変を感じる間も無く二人の男は居合で胸を斬られる
激しく血が吹き出し二人は倒れた)
『ひっひぃ』
(残った一人の男はそう怯える)
一太刀で二人しか斬れませんでしたか……私もまだまだですね。
四人……四人は斬れるようになりたいですね
(人を斬ったというのにそれが普段通りと言わんばかりの口調で
話す)
『た、助けてくれ~』
(男はそう叫ぶ。だがここはスラム。助けに来てくれる人など
いるのだろうか)
ご案内:「スラム」に石蒜さんが現れました。
■石蒜 > 血だ、血の匂い。それに悲鳴。誰かが人を狩っている。
殺戮の匂い、私も混ぜてもらおう。サメのような獰猛な笑みを浮かべつつ、漆黒に染まり、胸元に赤い彼岸花の模様が特徴的な白衣(びゃくえ)と、血のように紅い緋袴に身を包み、長い黒髪を揺らしながら少女が現れた。右手には妖しい紫色を帯びた抜身の刀。
『た、助かった…!』そう言いながら近づいてくる男を。
「邪魔」無造作に斬り捨てる。
地面に横たわった男を意に介さず、その場に充満する血の香りを思い切り吸い込む。彼女も血に狂った人斬りであった。
■島田 一刀斎 > おやおや……あなた、私と同じ血の持ち主ですね。
ためらいもなく一切の躊躇もなく葛藤もなく人を斬り捨てられる……
そんな血が流れている。ああ……それはなんと
(恍惚とした表情で同じ人種に会えたことを喜び)
よろこばしいことなのだろう
(そう言った)
今日はついてますね。だって……
(刀を頭の上に掲げ柄の頭のほうを握っている左拳をおでこの前に
柄の縁のほうを握っている右拳を島田から見て正中線のやや右に
位置させ、上段の構えという攻撃的な構えを取り、一気に
相手に近づく。そして思いっきり渾身の力と技を込めて相手の
頭頂部に向かって振り下ろした)
■石蒜 > 「あはぁ……。」同類だ、昨日会った少女とはまた違う同類、つまり、人斬り。喜ばしい、私もだ。そこまで同じならもう言葉は要らない。
左半身ごと手を前に突き出し、刀を持った右手を、弓をひくように大きく後ろへ構える。
即座に斬りかかってきた相手を、好ましく思う。そう、挨拶なんか要らない。私達には言葉なんかより通じ合う、刃がある!
素手の左手で刀を受ける。本来なら自殺行為であるが、魔術で力場を展開し、斥力を発生させる、そして太刀筋を見切り、横から刀の平を押すことで、刃を逸らせた。
そのまま体を半回転させ、右半身を前に出しつつの、喉を狙い、素早い突きを放つ。
ご案内:「スラム」にレイチェルさんが現れました。
■島田 一刀斎 > (相手の左手から放たれた斥力に驚く暇も無く
相手の突きがこちらの命をたたんと迫ってくる
それに対しこちらは右半身を前に出し
体を半回転させ避けるが少しかすり喉から少し血が出る。
相手から距離を置くために左足で腰の動きをのせた前蹴りを放つ。
身長差がある上に例え相手が後ろによろめかなくても
自分は蹴った反動で後ろに距離を置くつもりだ)
■石蒜 > 突きがかわされた、それなりに殺すつもりだったのに。
「いい……いいですね……」高揚に浮かされて、呟く。この相手は強い、それがわかった。楽しめそうだ。
体重の乗った前蹴りは左腕で受けた。しかし体重差のせいで下手に突っ張れば転ばされるだろう、逆らわずに合わせ、後ろに飛んだ。
斥力を足元に展開してふわりと着地、距離は数mといったところか。
蹴りでついた泥を腕を振って落とす。
「人刃一刀流(じんばいっとうりゅう)、石蒜(シーシュアン)。」名前も知らずに斬り合うのも悪くないが、ずっと覚えておきたい相手だ、だから流派と名前を告げる。さぁそっちも教えてくれ、忘れないでおきたいから。
■島田 一刀斎 > ほう……名乗りですか。風情がありますね
ですが私の故郷では私は名乗るほどの名も流派も与えられていません
故に言いましょう!
無銘の修羅と!
(本来なら名乗ろうとは思わなかった。だがなぜだか名乗りたくなった。
例えそれが無銘だとしてもだ)
すいませんね……ろくに名前を名乗れなくて。ゆえに剣で答えましょう。
あなたを満足させてみましょう!
(まるで恋を語るかのように言う。そして島田は……
刀を鞘に納めた)
勘違いしないで下さいね。別に情けも手加減もしているわけでは
ありません。私の鞘についた術は加速の術。
ゆえに鞘に納めなければ必殺の剣技が放てません。
この剣技を披露できる幸運に感謝を!
(よほど嬉しいのか自分の手のうちを言う。
そして今度は相手に向かってジャンプをし
脳天に向かって鉄の塊である刀を叩きつける……と見せかけて
蹴りを相手の顎に向かって放った。蹴りと刀は同時に迫っている
どちらも気絶させるためのものだ)
■石蒜 > 「そうですか。では、あなたを名ではなく、流派でもなく、刃でもって覚えましょう、だから私に刻んでください、あなたという存在を!」
相手が刀を鞘に収めた、抜刀術か、と思考したところで、手の内を明かした相手に、笑う。きっと勝ち負けはどうでもいいんだ、ただ楽しみさえすれば、そこも私と同じだ。なんて気の合う相手だろう。
「では私も明かしましょう。さきほどあなたの刃を逸らしたのは私の魔術、体表に斥力を発生させるものです。とても便利ですが弱点が1つ、同時に複数の場所に展開は出来ず、またあなたほどの剣客の剣を弾くには力を集中させる必要があります。そうですね、腕一本程度が防御できる限界でしょうか。」こちらも手を1つ明かす、お互いの技を知っている方が、長続きする。楽しみも長い。期待に背筋が震える。どれほど楽しめるだろうか。
そして飛び込んでくる相手に……。加速する抜き打ちは脅威だ、一撃で首が刎ね飛ばされるかもしれない、相手の腕に注視して、何時来る、何時来る……今!
斥力を最大まで発生させた左掌で刀を斜めに逸らそうt
蹴り、鞘に納め、必殺の一撃を宣言したのは、注意をそちらに向けさせるためか。
顎にクリーンヒット、脳が揺れて一瞬集中が途切れ、刀を逸しきれず、右肩にまともに喰らい、うつ伏せに倒れる。
■島田 一刀斎 > 倒れた……?やけにあっさりしていますね
(自分の見当違いだったのだろうかと島田は訝しむ。
抵抗しない相手にトドメを刺すのは好きではないので
そのまま立ち去ろうとする)
■石蒜 > 「あは、アハハハハハ」油断した、痛い、痛い、顎に響く鈍痛、右肩に走る激痛。全てが快楽として認識され、私を楽しませる。
喜びをこらえきれず、笑い声をあげる。
「待ってください、待ってくださいよ、続きをやりましょう、楽しい、あなたはとても楽しい。」まるでダメージなどないように立ち上がり、構える。その顔は愉悦にゆがんでいる。
■島田 一刀斎 > ああ……良かったですよ。本当に良かった。私の目に狂いは無かった。
(恋人の無事を喜ぶかのような口調で言う。
そして今度は鞘から刀を抜き出し、右手で刀を左手で鞘を順手で持つ)
あなたはしぶといですから損傷を与えるには
真剣じゃないといけませんね……
(さっきの刀を鞘に納めた戦闘方法は必殺はすぐ撃てるものの
普通の攻撃の威力が下がるという弱点があった。
今度の戦闘方法は一旦鞘に納めないといけないものの
普段の攻撃の威力は増す)
いきますよ!
(相手の右腕の内側の部分を斬ろうとする。相手が人体と同じ構造
ならの話だが人体の内側には動脈が走っており致命傷となりうる
そして左手の鞘は相手の攻撃を防ぐためにそのまま持っておく)
■石蒜 > 「そうですよ、鞘で殴るなんてつまらないですよ、斬りましょう?斬り合いましょう?」相手が抜けば、頬をさらに釣り上げる。やはり殺し合いなら刀傷の鋭い痛みのほうが合う。私を昂ぶらせてくれる。
「おぉっと」相手の斬撃を、後ろに倒れこんで回避する。切っ先がかすって、皮一枚斬れる。しかし、人間を辞めた石蒜から、温かい血が流れることはない。
そのまま地面に仰向けに倒れる直前で、踵に斥力を集中、何の前触れもなく両足が跳ね上がり、相手の顎先を狙って蹴りとなる、さっきのお返しだ。
そのままサマーソルトのように空中で一回転して着地する。
「ふふっ、防御ばかりが私の魔術でありませんよ?」
■島田 一刀斎 > (予想外の攻撃に読みが機能せず見てから反応するしか無く
顎に蹴りを喰らい盛大に後ろに倒れる。
一応、そのままの勢いで後転し受け身を取るという体に染み付いた
動作はできたが頭がぐわんぐわんとする上、少しふらつく)
やりますね……ならこちらも!
(素早い動作で鞘の中ほどまで刀を納める。中ほどまでなのは
敵の目の前で全部納める時間がないからだ。
そして……加速の術式を発動させる。
今までのどんな攻撃よりも速い居合が相手の右腕、胴、左腕
と逆袈裟斬りで一太刀で切断せんと斬りかかる。
それだけではなく鞘でも相手の右肘を砕かんと
刀の後に続いて振り攻撃を加えんとする)
■石蒜 > 「!!」納めた、今度こそ抜刀が来る。だがまた先の二の舞いはごめんだ。刃だけでなく、不意打ちにも注意をしなくては、力場を踵から左手へと移動させ、斥力を集中。
鞘に納めた姿勢から放つ斬撃は向きが制限される、来るなら私の右側からだろう、左手を右腕の傍に構える。
来た、早、左手、強……!
あまりの速度に逸らすことも弾くこともかなわず、右腕の半ばまで刃が食い込む。痛い、痛い、痛い、気持ちいい……!!
だが快楽に浸っている場合ではない、迫り来る鞘、連撃。
斥力を込めた左手の手刀で相手の鞘を打ち払い、刃が食い込んだままの右腕を振り上げ、切り上げを放つ。不自然な体勢のため、当たっても致命傷にはならないだろうが、相手が下がって距離を開けてくれるのを狙ってだ。
■島田 一刀斎 > (さきのサマーソルトキックによるダメージ。それによって
脳にダメージが来ていた。そのため判断力が低下しており
相手の切り上げを喰らってしまう)
ぐっ!
(幸い致命傷にはならなかった。まだイケるはず……そう思っていると
顔に激痛が走る)
ぐがががが
(唸るように声を上げる。变化《へんげ》の術が解けかけているのだ
その顔は不自然に歪む)
すいませんね……どうやら時間切れのようです。
あなたとはまたどこかで会いたいものですね……
(そう言うとその場を走り去った)
ご案内:「スラム」から島田 一刀斎さんが去りました。
■石蒜 > 距離が開いた、その間に息を整える。楽しい、もっと斬りたい、もっと斬られたい。
さらなる享楽を求めて、構え直すと、相手の様子がおかしい。
「時間切れ……?」嫌だ、のってきたところなのに、もっとやりあいたい。
「あ……。」待って欲しい、そう思って手を伸ばすが、相手は無情にも立ち去ってしまった。追いかければまだやりあえるかもしれないが、最初から弱者をいたぶるつもりならともかく、追い詰められるほどの相手にそんなことをするのも、無粋だ。
「…………。」力なく、腕を下ろす。
■石蒜 > まるで大好物を前におあずけを食らったうえに、そのまま飼い主がそれを持って行ってしまった犬のようだ。恨めしく、相手が去っていった方向をじっと見つめていた。
「これじゃ生殺しですよ……はぁ。」ああ、体中がムズムズする。でもそれを晴らす方法は今はない。さっき斬った男はいつの間にか居なくなっていた、仲間が来て引っ張っていったのだろう。他の人間も皆逃げ出したらしく、人の気配はしない。
不満そうに、機嫌悪そうに、とぼとぼとスラムを後にした。
ご案内:「スラム」から石蒜さんが去りました。
ご案内:「スラム」に磐野 州子さんが現れました。
■磐野 州子 > 落第街の至るところから聞こえる戦闘音。
誰が誰と戦っているかは知らないが少なくとも虞淵関係でかつ風紀公安が出払っている今ならデカイ物を運ぶ事が出来る。
そう思い行動を起こした州子はとある隠れ家に置いてある機械、というよりマシーンというべき物を回収しにきた
「確かこの辺に…」
忍者屋敷の隠し扉を探すように建物の壁を袖越しに触っていく。
どうやらプレハブの類というよりはパッと見で分からないような場所に隠してあるようだ
■磐野 州子 > 「…あったです」
見た目は普通の建物の壁だから袖を押すと中に袖が吸い込まれるように押し込める場所を見つける
「誰もいない、です?」
落第街の住人も野次馬しているか、どこか安全な場所に出払っているかの二択だろう。
ただ周囲の警備に公安風紀のメンバーがいると目をつけられかねない為確認をする。
これはほぼ州子の癖と言っても良いものだ。
■磐野 州子 > 誰もいないことを確認すると人一人入れるぐらいの穴に州子は入っていく。
その中でガラガラと何かが崩れるようなもすればボヨンボヨン、と跳ねる音も聞こえる。
言ってしまえばここは州子の倉庫なのだろうか。
ただ作った物が作ったもののためここに隠してあるといった所だろう。
暫くすると隠れ家の入り口から大凡170cmぐらいあるロボットが排出されてくる。
それと何かの書物と薬剤、端末らしきものを最後に州子が出てきてその隠れ家を証拠隠滅の為に建物ごと爆破する
「…ちょっと勿体ねーですけど、暫く研究専念する為です。許せです」
■磐野 州子 > 「異能チェッカー君ゼロ号と研究日誌と……なんだっけこの薬。まぁ後で思い出すです。
それと異能チェッカー君ゼロ号を操作する端末…よし、全部あるです」
薬剤、というより錠剤と端末を白衣のポケットに突っ込み、日誌を腋に挟む。
そして問題の異能チェッカー君ゼロ号は操作して勝手についてきてくれるという機能はついていない為、
非力である州子はこういう事をするのである
「はぁぁぁぁぁ~~~どっこいしょー!」
どっこいしょ、という声に全く女子力はないがどうせ周囲に誰もいないのだから関係ない。
自分より身長が高い異能チェッカー君ゼロ号を背中におぶるように運んでいく
■磐野 州子 > ゆっくり、ゆっくり歩いて行く。
自分より身長の高いそれは別にしがみついてくれる訳ではなく、
袖越しの握力で自分の背後に腕を回し、
異能チェッカー君の首元辺りを鷲掴みにしている。
ほぼそれは異能チェッカー君の踵辺りを引き摺っているが、踵は別になんのこだわりもない。
拘りがあるのは腹筋だ。8つに割れている。
傍から見ればただの不審人物だ。
だからこそ人の目がアッチに向いている今、このタイミングで運び出すのだ。
■磐野 州子 > 「ここから歓楽区の裏道通って行って……研究区まで…遠すぎです」
列車を使ってもいいっが、経費とリスクが高すぎる為駄目である。
加えて徒歩だとほぼ一日程無駄にするだろうが、こういう時の為に日々真面目に出席していた事が活きてくるのだ。
一日程度休んだところで学期始めよりずっと出席していた州子には痛くも痒くもない。
出席日数だけならば2/3は達成していると言ってもいいだろう
「ま、落第街抜けて歓楽区で野宿です。
ゆっくり研究区目指すです…」
そう愚痴を零しながら州子は人気のない道を通って歓楽区へ歩いて行った
ご案内:「スラム」から磐野 州子さんが去りました。