2015/06/27 のログ
■白騎士 > 【目標喪失】
【第二目標 ロード失敗】
【メモリ破損 フェータルエラー】
(騎士の紅い瞳がかちかちと点滅する。
それは機械だった。機械であり機械ではない何か別のものだった。
古い騎士に見せかけた人形だった。
人形は獲物を求めてひたすらスラムを徘徊するだろう。
獲物は星の数ほど居る。騎士を制止する人間は居なかった。
偶然騎士の居る場所へと足を踏み入れてしまった犠牲者がいた。彼はまさか戦闘が行われているとは露ほどに思っていなかった。物影から飛び出して逃げ出そうとして――視界が二つに分断されていることに気がつき、意識が消えていく中ですべてを失った。
騎士は投擲した剣へと手を伸ばした。
剣はまるで意志を持つように飛翔し主の手におさまった)
■白騎士 > (重厚な足音を立てて徘徊する。
徘徊した先で無数の悲鳴を量産しながら。)
ご案内:「スラム」から白騎士さんが去りました。
ご案内:「スラム」に鼠さんが現れました。
■鼠 > 白い鼠が黒い鼠の群れを引き連れ徘徊する.
ここは都合が良い.
死体が多い.仲間も多い.
食料には事欠かない
■鼠 > 打ち棄てられた血肉をあさり,同じ目的で群がった仲間を襲う.
襲われた鼠たちはある物は爆ぜ,ある物は傅き列に加わっていく.
群れは大きくなる.
■鼠 > だがまだだ.
足りない.
この程度ではあれらには勝てない.
鼠の王は理解していた.
自分たちの力を,相手の力量を,不可思議な能力達を.
■鼠 > 辺り一帯の死体を片付け
更地にしながら群れは進む.
もうこの付近には仲間はいないようだ.
群れもふくれあがった.
もっと力を蓄えなければ……
鼠は次の場所を目指す.
次の獲物を,さらなる同士を求めて.
ご案内:「スラム」から鼠さんが去りました。
ご案内:「スラム」に鼠さんが現れました。
■鼠 > [1d100→67=67]
ご案内:「スラム」から鼠さんが去りました。
ご案内:「スラム」に隼人さんが現れました。
■隼人 > 「……」
スラムに建っているマンションの上から落第街を見る。
何かが起こっているのが見える。
そしてそれを対処している奴等も見える。
(ありゃぁ……行っても邪魔になるだけやな)
サングラスを外し、その光景を見る。
■隼人 > 「バケモンだらけやなぁおい」
落第街で起きている戦闘に、けらけらと笑いつつ。
隼人からしてみればあれはもう、見世物だ。
アニメとかドラマとかそんなあたりの。
魔術もない。異能もない。
そんな人間からすれば、見てるほうが楽しいレベルだ。
■隼人 > 「――あれ、どっちが悪者なんやろうなぁ」
ふと、おもったこと。
一般的な道徳に照らし合わせれば、きっとどっちかが悪者なのだろう。
ただ、何も知らない隼人がその光景を見て思うこと。
よってたかって一人を殴るその光景。
数の多い方が正義に見えたなら、それは――
「……どっちが、悪なんやろなぁ」
■隼人 > 「お、終わった」
人の落ちる姿が見える。
派手な音も聞こえなくなってきた。
もう戦闘は終わったのだろう。
そう判断し、隼人はそのマンションを降りる。
あとはもうここからでは見えない。
■隼人 > マンションを降り、スラム通りを歩く。
歩きながら、タバコに火をつける。
お気に入りの銘柄がこんなところで買えるとは思っていなかったため、一日数本を吸ってしまう。
「さて、こっからどうするか」
ぷかぁ、と煙を吐きつつ空を見て。
あの戦闘の結末をみにいくのもいいが……。
■隼人 > 「――いや、ええか」
見に行ってまたなにか起こったら対処しきれない。
戦闘の結果はだいたいみた。
じゃあもうそれでいいだろう。
壁に寄りかかり、タバコを咥えて携帯を取り出す。
行う動作は電話ではなく、メール。
文章を起こし、自分の上司へと報告する。
■隼人 > 携帯をポケットにしまう。
さぁ、本日の仕事は終了だ。
何もやることがなくなってしまった。
ぷかーとタバコの煙が空へと浮かんでいく。
吸うことが出来なくなると、隼人はタバコをその場に捨てる。
■隼人 > 「しゃあない、一旦帰るか」
ここにいてもやることは無い。
報告もてきとうにおわった。
なら帰って、次に備えよう。
ご案内:「スラム」から隼人さんが去りました。
ご案内:「スラム」に東郷月新さんが現れました。
■東郷月新 > 男は嗤う。
頭上に現れ、そして壊れた門を見て嗤う。
あぁ、なんだ、やはり――
「『門』は、壊れてなど、いませんでしたなぁ」
あの巨大な門こそその証。
そう、あの門からは確かに感じだ。あれは、まさに――
■東郷月新 > 「くっ、くははははは!」
嗤う。
哄笑する。
あぁ、なんだ、『門』が生きているのなら――
「あぁ、そうでしたか、『門』は――いや――」
■東郷月新 > 「生きておられたのですな、『父上』ッ!!」
■東郷月新 > 「くく、ははは……」
男は嗤う。
あぁ、こんな嬉しい知らせがあろうか。
彼の最大の目的――『父』は、まだ存在するのだ。この常世島に。
「そうとなれば――」
■東郷月新 > 男は決めた。
あぁ、もっと斬ろう。
もっともっと斬ろう。
たくさん斬って、この島を混沌で満たせば。
――また、あのように門を開こうとする輩が出てくるかもしれない。
■東郷月新 > 殺刃鬼は嗤う。
彼の前途を祝して。
そして、完全に2年前と同じ顔になった男は。
落第街の闇に消えた。
ご案内:「スラム」から東郷月新さんが去りました。