2015/09/25 のログ
ご案内:「スラム」に竜胆 薙さんが現れました。
竜胆 薙 > 「…ここが貧民街」
薄暗い、人気があっても生気がない、妙な臭気すら漂う

二級学生達の形成するコミュニティの多くが此処にあるという

「……理由あって学園都市から追放された者も、という話ですけど、これは」
思った以上にヒドい
学園都市の中心部との差は歴然だ
まともな衛生管理さえ行われているようには思えない

竜胆 薙 > 「風紀の手も深部には及んでいないとはいえ、これでは妙な疫病でも流行りそうなものです」

漂う臭気に袖で鼻元を覆う
伝染病でも発生したものなら、学園都市すべての問題になりそうだ

…いっそ町ごと焼却したほうがよいのではないか

そんな過激な考えも脳裏に浮かぶ

竜胆 薙 > 「……伝染病や疫病の流行は発生してからでは対処が後手にまわる…」
ポケットから取り出したメモにサラサラと何かを書き込んでいく
ある程度の人足が揃えられれば清掃と消毒くらいはできそうなものだ

違反部活や組織の関係で風紀や公安が踏み込めないというのも情けない話だ
大きな作戦として組み上げれば掃討くらいはできないのだろうか

と言っても、まずは警察機構である組織が頼りないようでは大きな動きはできない
そういえば以前、公安が落第街で薬物をバラ撒いていたという事件もあったはず

話にならない、そんなことが起こっているようでは…

「………」

竜胆 薙 > 根本から変えていくには何か思い切った行動が必要なのは理解る
今の警察組織としての公安・風紀は慎重な体勢に入っているのだろう

違反部活や組織を片っ端から叩き潰していけば良いものを

異能力者だらけのこの街では、相手の底が知れない以上慎重になるのはわからないでもないが、
風紀委員とて強力な異能の保持者が揃っているはずである
それとも、それでも尚足踏みするほどの理由があるのか
戦力が足りていないとは思えないのだが…

新入りである自分にはそこまでを進言する権利はないが、
何か切欠にできる事案があれば

そう思いながら、此処のところ落第街の警邏を独断で続けている

………結果はといえば芳しくはない
大抵の連中はこの腕章を見るだけで近づいてこないからである

ご案内:「スラム」に白椿さんが現れました。
ご案内:「スラム」に飛銀・エインズワースさんが現れました。
白椿 > ~~♪
(見るからに遊女と思しき狐が一人
何やら意味ありげに微笑みつつ、散歩している

昨今はどうも姐さんのように扱われたりと面倒が多かったのであるが
まあそれはそれとして揚げが手に入る環境には満足しているのだ

今日も今日とて特に成果もないのに研究所に行って揚げを食してきたばかりである
上機嫌この上ない)

竜胆 薙 > 「………」

目についたのはスラムには似合わない、相変わらずの格好の遊女狐だ
あれは無害そうだと一度判断しているので声をかけるかどうか…というところである

…見つかれば絡まれそうでもあるけど、と思いつつ、傍観する

飛銀・エインズワース > いつも通り仕事をこなしていた最中、偶然風紀委員の腕章を付けた少女を見つけた。
確か以前調査対象とされていた少女だ、名は竜胆薙と言っていたか。
……少し気になる。

「見回りご苦労、竜胆君」

異能によるステルスを竜胆にのみ解き、どこからともなく現れる。
……狐は視界に捉えていない。
狐のAIが”心の視線”に機械と認識されれば、飛銀のステルスは効果を為さないだろう。

白椿 > ……おや、いつぞやの。
相変わらず過激なことでも考えておるのかえ?
ふふ、剣呑であるの……そのような顔をしていては美人が台無しと言うに

(薙を見れば、口元を袖で隠しつつクスクスとちょっかいをかける
狐にしてみれば例の偉丈夫や薙のようなのはからかうには面白い
2人共冗談が通じない傾向なので、そのへんが勿体無いとは思うのだが

そして近づいてくる男を見やりつつ、コレも風紀とやらかと見物する
狐は機械故に幻術、感覚操作の類には滅法強い
機械であることを差し引いても、そもそも狐自身もその系統のエキスパートである
そのため、そうしたものは効果が薄い
故に、狐の心は線でなく……とらえどころのないモヤのようになる)

竜胆 薙 > 何処からともなく現れ、声をかけられるが特に驚いた様子もなく、そちらに向き直って一礼する

「お疲れ様です、飛銀先輩」

顔と名前は名簿と資料でインプットされている
一目で先達の人間だと把握し頭を下げた


「……」
声をかけられれば狐に再び向き直る

「貴女も相変わらずのようですね。
 このような物騒な場所は歩きまわらないほうが良い、と忠告したつもりでしたが」

飛銀・エインズワース > 突然現れても、特に動揺した様子は無い。
資料か何かでこちらの情報を知っていたか、それとも単に肝が据わっているのか。

「君は現状こちらでの仕事は受けていないはずだが……ここには私用で?」

あくまでも自然な素振りで探る。
この少女、風紀に偽の経歴を出したりと、なんだか胡散臭い。
単なる直感だが、勘で片付けるには違和感が強い。

ようやく狐に気付くが……その姿を見て、僅かに顔をしかめる。
”線”が線として知覚できない、曖昧な靄としか見えなかった。
おそらく同系統の異能者か、自身の異能が効かない相手は苦手だ。

……狐の周りをたゆたう靄に、狐から出ているものが一つも無いように見えるが。
見間違いかもしれないと深くは考えない。

白椿 > 仕方ないであろ、我の住まいはこのへんである故の?
それとも、この辺のものはすべてよろしくないのかえ?
それに、それは多分に学園のせいもあると思うのであるがの
その一端は風紀も担っておるのではないかえ?

(くすくすと薙には相変わらずだ
もしこの場に迦具土がいたら当然のごとく怒っているだろう、きっと
だがこの娘、アレよりもう少し壊れていると見る

あの偉丈夫はまこと己の信念にのみ忠実であり、それは別に立場を問わぬものだ
だがこの娘はそうではあるまいと踏む)

そちらの男子は初めましてであるの? 白椿の狐という、よろしくの。

(飛銀に対し、ちょっとした所作、立ち居振る舞いも相変わらずの魅力の振りまきっぷりであるが、
かと言ってセクシーではあってもエロスには踏み込みすぎない
もっとも、目線が奪われてしまえば別だが

この者、何やら面白い気配は感じる
我と似た操作系なのであろか?
靄に思うのは偽装魂魄のせいもある、機械といえど魂に似たものがあるのだ)

竜胆 薙 > 「はい、空いた時間は可能な限り治安の維持に務めるのが風紀委員としての心構えです」
饒舌な返し、決まり文句のようである

「そういう先輩は…お仕事で?」
風紀の仕事しての警邏なら、単独ではないだろうと勘ぐってのことであろう


「……引っ越ししては?」

当然のように思ったことを狐に言う

飛銀・エインズワース > 「飛銀・エインズワースという……よろしく頼むよ」

薄く笑いながらも、目には確かな警戒が浮かんでいる。
基本的に似たような異能の使い手は苦手だ、頼れる腕を一つ封じて対話するのは誰だって嫌だろう。
……それに、精神干渉能力の使い手は大概どこか”壊れている”奴ばかりだ。

竜胆の饒舌な言葉には「そうか、ご苦労さまなのだよ」とだけ言っておく。
なんというか、こういう風に探られるのは慣れているような言い方だ。

「私の異能は知ってるだろう? この目で異常に感情を集めている人間を探して、捕まえるのが私の仕事だよ。
 島に潜伏するテロリストや、重犯罪者がどれだけ偽装しようとも私には解るからね」

最近は七英雄やら白い仮面の男やら、面倒な事件が多い。
その上常世島の在り方に反感を覚え、転覆を企む人間は腐るほどいる。
そういった奴らを捕まえる為に酷使されているのが飛銀だ。

白椿 > ふむ、なれば入用の金子は其方が持ってくれるのかえ?
其方の都合で住まう場所を移させるのであればそうであろ?
この場所自体が違法なわけではないからの

(相も変わらずである
薙と二人きりでもない今、抜かれるようなこともないであろ)

……うむ、其方、面白いことをしておるのだの
感情を集める、とはまた面白い言葉よの……文字通りなのであろ?

(特にどうというわけではないのだが、飛銀の言葉の響き自体が面白い
特に此方に偽装をかけてきたのでなければ、文字通りそういうのが知覚できるのであろ
そも、この話し方からして最初から気分で意味のないことを話せるようなものではなかろ)

竜胆 薙 > 「先輩の異能力は取り締まり向けですから。羨ましいです。
 私はそういった技能が優れているとは言えないので…」
疑わしきば罰する、を地で行く少女は素直にその能力に関心を寄せる

「内部資料に目を通す限り、まだまだ治安統治は遠いようです」

残念ながら、と肩を竦める

飛銀・エインズワース > 「ああ……文字通り、有名な人間には正負問わず様々な感情が向けられる、それが真実か風評被害かも問わずね。
例え名を変えても、姿を変えてもそういうしがらみはこびりついたまま……正直、見ていて気分の良い光景じゃない」

そういうのが”見える”飛銀にとって、治安の悪いこの街を彷徨くのは気分が悪い。
それでも仕事なら我慢して行くので、意志が弱いとも言える。


「……解るのも結構考えものだよ」

能力に素直な反応を返す竜胆に、苦笑いでそう答えた。

精神干渉能力の使い手は何処かしら破綻している、それだけ人の心というのは面倒だ。
正直な話、いまだこの能力に折り合いを付けられていない。

竜胆 薙 > 「…そういうものでしょうか。隣の芝は…というものかもしれませんね」
小首を傾げてみせるが、そういうものだろうと納得する

「それでも、風紀を守る力となる有益な能力だと思います。
 役立てる力は違えど誇れるものではないですか」

そう言いながら、抱えている自身の太刀を撫でた

「にしてもこのスラム、少しばかりとは言えるべくもなく衛生状態がよくありません。
 疫病でも発生しようものなら、歓楽街や異邦人街に影響しそうですね」

飛銀・エインズワース > 「そう言われるのなら光栄なのだよ」

有益、という言葉を何度も反復する、有益、有能、優秀、私には価値がある。
……今日も安心した。

「まあここはここで腕は良いが脛に傷のある医者が結構いるし、そこまで危険ではないと思うが……
 そもそも、この島は人種が幅広すぎて疫病は流行るに流行らないと思うがね」

”門”から厄介な病気を撒き散らす病原菌が現れた、なんてことも過去にはあったし、それも普通に対処されたそうだ。
この島の保健医療は幅広く優秀だし、そこまで深刻に考える必要も無いと思う。

白椿 > ……ふむ。
まあ面倒といえば面倒でもあるの
であるが、まあ……すでにわかっておろうが、世の中はそんなものであるとも言えるであろ?
別に其方が見えるというても、世の中の有り様が変わっておるわけではないからの
とはいえ、面倒なものは面倒であるからの、無理をせんことだの

(飛銀にはおそらく何度となくかけられたであろう言葉だとわかっていて
あえて言う
とりあえずまともなことを言うのも大事だ)

ああ、その解釈はズレておるぞ
そこな娘は理由をつけて攻性に出たい顔をしておる
つまりは何やかや理由をつけてその刀の錆にしたいのであろ

(疫病の話が出ればくすくすと笑って薙の先を制す
この娘、どんな些細な理由であれ刀を抜きたいと見える)

竜胆 薙 > 「……そうですか、では治安を脅かす存在の淘汰に努めることができそうですね」
風紀に仇なすものを斬ればいい、単純な話しに帰結する



「………そう見えますか?」

黒い瞳を、狐へと向ける

飛銀・エインズワース > 「……そう思うようにはしているがね、やはりそう簡単に慣れることはできないさ。
 まあ助言はありがたく受け取っておくよ」

同族かと思ったが、自分よりもよっぽど老成した言葉だ、どうやら彼女は彼女で折り合いを付けているらしい。
それとも、破綻しているからこそ言える言葉か。

「……」

狐の口調は冗談めいているが、内容は冗談だとは思えない。
竜胆の方を向き、彼女の”感情”を注視する。
竜胆の真意を探り、風紀に仇為すか見極めるために。

竜胆 薙 > 「先輩には、隠し事はできませんから。安心してくれて構いませんよ」
刀を抱えたままに、飛銀へと振り返りにこりと笑う

その、内面は

『人間を斬り殺したくてしょうがない』
その衝動を強烈なまでの自我と理性で抑えこみ縛り付けた歪な心
風紀委員という警察組織に属することで『合法的に』『悪とみなした』『人間を斬り殺す』
犯罪行為に走らずに
善人からの後ろ指を指されないように
社会の中で生きるために
その心すべてで自身の、黒い欲望を抑えこんだ姿

それが理解るかも、しれない

白椿 > ……其方、この間、自らそう言うておったではないか。
更生させるでも環境を良くするのでもなく、切り捨てるのであろ?

「軽微だろうとなんだろうと罪は罪、二度と犯さぬように斬って捨てる」
ということなのであろ?

この間の抜刀と言い、その言といい、そこから鑑みるに
其方がこの街の病気なぞ気にするようなところなのかえ?

もっとも、そのようなことを風紀のものに興味本位で言うのも失礼であるからの
其方の現実的な展望と見識をまずは拝聴させていただきとう思うの?
我が何やら助言できるかもしれないことである故、まずは提案の続きを。

(薙の方を面白そうに見つつ、微笑。
これは侮辱ではなく提案であり確認だと、そう言う話だ)

慣れるというのではなく理解するというやつであるな。
一歩下がると大分楽になると思うがの。
火事も対岸から見ればまた違う内容になるであろ。
火事場で戦うのも良いが、鉄火場を好まぬものには立っておる土地を変えるほうが楽であるからの

(感情は感情、嫌なものを見るなら世の中の暗い部分を除けばドコにでも転がっている
見ないことに出来ない以上、好むと好まざるとにかかわらずそういうものを見ないといけないという
選択肢のない状態が主に軋轢になる
選択肢がないのならば移動するのは自分しか無い
移動しないことを選択するのであれば火事場で戦うしか無い)

竜胆 薙 > 「まず治安悪化の原因とも言えるこの落第街自体を消滅させてしまうのがもっとも効果的な手段だとは思っていますが」

白椿の問いかけにはさらりとそう応える

「──と言ったところで、そのやり方は非難も呼ぶでしょうし、
 風紀委員という組織の歯車の一人としてはそのような提案はできませんね」

そう言って、笑う

「ですので、私は今の私にできること、
 この足で歩き、この目で見た塵屑をこの手で始末する。それを頑張るだけです」