2016/02/19 のログ
ご案内:「スラム」にラウル・ゲレロさんが現れました。
■ラウル・ゲレロ > 常世学園は本土から切り離された島というだけあって、物資搬入用の港湾関係設備はいたるところに存在する。
それは、スラムでも御多分に漏れず何箇所かに、すでに放棄されて久しい港が存在し、密輸業者たちの格好の
受け渡し場所となっている。
「よーし下ろせ。全部で何丁あるか、後でちゃんと確認しておけよ。」
そして今夜もその港の一つで影が蠢いていた。
数人の男たちによって船から陸へ待機しているトラックへ
いくつもの木箱が積み込まれていく。
今回の取引は、『銃』。当然、正規の民間向け品などではなく
横流し軍用品や第三世界製のコピー品が主。
「メンテナンスも忘れるな。どいつもこいつもフォークランド紛争の忘れ形見だ。
……ヒューッ! みろよ、こいつ! 骨董品みたいなM2だ! こんなもん使い物になるのか?」
そして、その中を興奮した様子で歩き回りながら品物の状態を確認する、人相の悪い小男。
ごく最近になって、常世落第街およびスラムで幅を利かせつつある小規模武装集団のリーダー格だ。
■ラウル・ゲレロ > 「よし、積み荷は全て積んだな。
んなら、あとは事前の計画通りだ。アジトにこいつを運び込んだら、
大通りの例のバーに何人か使える奴を連れてこい。」
男は、武器をすべてトラックに積み終えたことを確認すると
副官らしき男に、『計画』とやらを確認するかのように声をかけ。
「……いいか。『目を開けとけ』よ。」
自身は、波止場の片隅に停めてあった大型バイクにまたがると
エンジン音を響かせながらいずこかへと消えていった。
ご案内:「スラム」からラウル・ゲレロさんが去りました。