2017/08/15 のログ
ご案内:「スラム」に木更津 水乃さんが現れました。
木更津 水乃 > 「どうも最近このあたりで小さいいざこざが頻発しているようですね」

(夜のスラム街。路肩に座り込んでいるのは学園の名簿には載っていないものも多いだろう。
そんな輩たちではあるが、悪さをしていないというなら基本は見逃している。
今まではそうだったのだが、最近ここらへんで殺人を含む事件の数が増えているらしいのだ。
いくらこの周辺は学園が半分管理を放棄しているとはいえ、殺人を無視することはできない。
体裁だけでも調査をして、見回りの強化を図らなければならない。
そして何よりも、小さな事件が頻発する状態は、大きな事件の前兆でもある。
そんな状態を放置しておけば、いずれ手に負えない大きな問題になる。
そうなる前に、自分たちがその犯罪の芽を摘み取らなければならないのだ>

木更津 水乃 > 「で、ここから先は危ないから一人で入るなって言われてる区画ですか。
うーん、犯罪発生件数自体が著しく増加しているのはこの先なんですが……
一人で行って僕が事件に巻き込まれてしまっては元も子もないですし……」

(携帯端末の画面と目の前にある奥へと続く道を交互に見て、
おなじ道であることを確認する。

個人の感情を優先するならこの先が一番見回りたい場所なのだが、
組織の見解としては一人で見回ることが推奨されない場所だ)

「……無線よし、インカム感度良好、通常武装よし、この先の進路の確認よし」

(しばらく悩んだ挙句、結局見回ることにした。
しかし一応安全のために自身の装備や連絡の手はず、見回るポイントを確認する。
その確認が一通り終われば、決心したように足をスラムの奥地へと進める>

木更津 水乃 > 「で、だ。
一気に雰囲気が変わったわけだけど、
――そこでこそこそしている君たちは何者ですか?」

(指定された区域に足を踏み入れると、あっという間に雰囲気が変わった。
ただでさえ街灯の少ないスラム街なのに、この通りはさらに少なく、くらい。

ポケットから懐中電灯を取り出して足元を照らしながら足を進めていく。
すると、背後から人の動く気配――およそ4、5人といったところか――を感じ取る)

「この区画において怪しい者、といういい方は少々不適切かもしれませんが、
あなたたちのような一段と怪しい方々にはこちらとしても一度確認を取らねばなりません」

(きわめて事務的な言い草を背後の連中に向けて振り返りながら投げかける>

ご案内:「スラム」にHMT-15さんが現れました。
木更津 水乃 > (もう一度呼びかけをしようとしたとき、こちらに向けて何かが飛んできた。
カラカラと足元に転がってきたのは殺虫スプレー。
しかしそのスプレーには売られているものとは大きく違う、手作りの仕掛け。

次の瞬間、それが破裂した)


「――こちらの呼びかけに対して抵抗する場合は、
その度合いによってこちらも武力を行使することが認められています」

(破裂によって舞い上がった埃の中から、風紀委員が無傷で表れる。
そして腰にぶら下げた鉄球を鉄パイプに入れ――
撃った。まるで大型のエアガンを発砲したような鈍い音が響くと、
こそこそしていた連中の一人に命中し、痛みで路地に転がってくる>

HMT-15 > スラムの中でも奥側の路地は
非常に暗く殺人や裏の取引さえも頻繁に起こり得る。

そしてその路地の闇の中から奇妙な四足のロボットが
金属音を響かせながら歩いてくる。
表の明るい世界ならば間抜けにも見える顔は
このような場所では一転して不気味に映え
そのまま風紀委員の少年を挟む形になる。
風紀委員会所属ならばこのロボットが
特別攻撃課の多脚戦車とわかるかもしれないが
分からない場合には非常に怪しいモノに
映るだろう。

木更津 水乃 > 「さて、残りの残党を処理したいところです。やれるだけ仕事をしましょう」

(さらにパイプにピンを入れて発砲。
非常に静かな、低く響くような音とともにもう一人の足首を貫く。
3発目、4発目と撃っていくが、残る一人が仲間を置いて逃走してしまった)

「あれは…HMT?よくこんな狭い場所に。
――こちらは風紀委員の木更津です。現在そちらに怪しい奴が逃げ込みました。
武装らしい武装はしていませんが、HMTの方で確保は可能ですか」

(のど元についたインカムに向けて語り掛ける。
オープンチャンネルでHMTの通信士に取り合うつもりらしい>

HMT-15 > 「・・・ん?」

ここら辺りは薄暗いがナイトビジョンを
起動しているため遠目で何か走ってくるのが
うっすら見える。その直後に入った無線によって
風紀の案件である事がわかった。

「こちらHMT-15、了解した。」

応答し終えると共に軽くダッシュを始めると
逃げてきた奴がそれにうろたえて動きを止めるも
ロボットはそのまま前両足で踏み込んで
地面を蹴り丁度顔の位置まで跳び上がれば
そのまま前右足をぶん回してソイツを
地面へと叩きつける。

「対象の無力化を完了、合流を待つ。」

気絶し地面に転がっている人間を尻目に
ロボットは機械然とした低音の合成音声を
先程と同じ周波数に乗せてそう返答する。

木更津 水乃 > 「こちら木更津、恩に着ます。
こちらは関係者を拘束したのちそちらに合流、
搬送の為の増援を要求しておきます。通信終了。

――なんか、酷く機械的な声でしたね」


(HMTから応答があり、逃走した者が無力化された旨を聞いてほっとする。
そして先ほど仕留めた人たちに簡単な手当てをして、
手首と足首をナイロンの拘束具で拘束するとHMTに合流する、が)

「…もしかして無人機ですか?」

(合流した先にいたのは思いの外小さな機体だった。
遠目に見ていたので通常の多脚戦車だと思っていたが、
完全な無人機らしい。道理で声が機会っぽいわけだ>

HMT-15 > 無力化した旨を伝えて合流したのは
女子とも間違えられそうな顔立ちの少年。
目の前のロボットを前に予想外といった
反応を示している。

「ご名答、ボクはニューロ型のAIだ。
人間に近い思考を行う事が出来る。
それよりもこのエリアにおいて
一般委員の立ち入りは
制限されているはずだが。」

小さいサイズゆえにロボットは
少年を見上げる形になる。

木更津 水乃 > 「AI、なるほど。つまりあなた自身は完全に個体として独立しているわけですか。

はい、制限はされていますが禁止はされていません。
僕自身が自らの装備と力量、通信手段とルートを確認したうえで見回りが可能だと判断しました」


(近くに立てばそれこそこちらの方が身長は高い。
少し間抜けなHMTの顔を見ながらこの区画に立ち入った経緯を説明する。
これで何かしらの処分が下るのであれば一定の弁明をしたうえで処罰を受けるつもりだ>

HMT-15 > 「その通り。遠隔操作も可能だが
基本外部からの干渉は必要としない。」

少年の疑問に答えれば
一歩下がって少年をよく見てから

「確かに禁止はされていない以上
エリアへの侵入は自由であるし
もしそれで潰されてしまったなら自己責任だ。
それにキミは異能を所持しているみたいだしな。」

どさくさに紛れて分析していた結果をもとに
そんな事を。それにこれくらいの事では処分沙汰には
ならないだろう。それよりもロボットは
任務も終了したからか少年をじっと見つめて
彼の異能に興味を示しているようだ。

木更津 水乃 > 「……それは僕の名簿を参照したんですか、
それとも何か異能の有無を確認できる装置でも詰んでいるんですか」

(この機体の場合、ロボットと言うべきか、戦車というべきか微妙な線だが、
会話をしているときはロボットということにしよう。

そしてロボットが異能について言及すると少し表情が曇る。
この機体の前で異能は使っていないし、今までだって頻繁に使ったことはなかった。
魔術の方は割とよく使うかもしれないが)

「まぁ、どうやって知ったかはこの際どうでもいいですが、
――僕の異能はそうですね。こんな感じでしょうか」

(ロボットの4脚のうち、右前の足を見つめる。
すると足として地面に接している脚が動かないことに気づくなろう>