2017/09/25 のログ
神代 理央 > やがて、燃え盛る瓦礫の山をかき分けて前衛部隊が此方へとやってくる。見たところ、戦闘による負傷は無いようだが、此方へ来るまでに随分と煤で汚れてしまった様だ。
やり過ぎだ、と咎める彼等に、困った様な申し訳無いような曖昧な笑みを浮かべる。

「申し訳ありません。敵対勢力の数が多く、周囲の影響を考慮する余裕がありませんでした。次は、周囲に被害の出ないよう心掛けます」

後衛に敵の侵入を許した無能、とまでは思わないまでも、彼等の油断と慢心が今回の事態を招いた事は事実。
とはいえ、此方も高い警戒心を持っていたわけでは無い。素直に引き下がり、彼等と共に帰路に着く事になる。

砲火と火焔の中で燃え盛るスラム街の一角がこれからどうなるのか、誰も気に留める者はいないのだなと思いながら―

ご案内:「スラム」から神代 理央さんが去りました。