2017/10/31 のログ
ご案内:「スラム」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 先日指揮を取ったスラム街での作戦が評価され、次の任務では幾つかの小隊を率いて違法薬物、武器等の密輸を行う組織の撲滅を命じられた。

準備事態は着々と進んでいるが、やはり現場周辺は一度確かめておきたい。
そこで、調査と軽い挑発も兼ねて堂々と風紀委員の腕章を身に着け、小綺麗な制服でスラム街を闊歩していたが―

「……何というか、思ったより大人しいな。というよりも、無駄な喧嘩をしなくなったというか…」

異能や魔術持ちの戦いに巻き込まれる事も多いであろうこの街の住民達は、以前に比べて自分に突っかかってくる事が少なくなった気がする。

無論、敵意や疑惑、好奇心に満ちた視線は十分に浴びせられているのだが、それが実力行使となって此方に降り掛かってくる事が無いのだ。

若干の肩透かし感を感じながらも、護衛の異形も召喚せずにのんびりと独りスラム街を闊歩する。

神代 理央 > 今回命じられた組織の拠点は、長屋の様に複数のバラックを繋ぎ合わせた建物を丸々工場として稼働させているらしい。
己の異形を使えばさぞかし綺麗な花火が打ち上がるだろうが、部隊を率いるとなればおいそれと前線に砲弾を撃ち込む訳にもいかない。

《風紀委員の力を誇示し、島の正義を司るのは我々だと思い知らせるのだ》と厳かに告げた委員会の上層部に実力を示す為にも、それなりの実績を上げなければならないのだが―

「…正直、護衛さえつけてくれれば一人の方がやりやすい任務になりそうだな…」

入り組んだ路地。複雑に絡み合う建物。延焼しやすい素材。
下手に包囲するよりも、適当に砲撃した方が被害は大きいだろう。全員を捕縛、或いは処理することは難しくても、拠点を破壊するだけなら己の異形は元々相性が良い。

どう作戦を練ったものかと頭を悩ませつつ、道端に転がる小石や何かの残骸を蹴飛ばしながらスラム街を歩いて行く。

今のところ、少年に手を出そうとする者の姿は無い。
観察するような粘りつくような視線はそこかしこから感じ取れるが―

ご案内:「スラム」に神代 理央さんが現れました。