2017/11/01 のログ
神代 理央 > 必要な情報を粗方手に入れ、風紀委員の姿も晒すことが出来た。
後は、訪れた己の情報が敵の動向にどう影響するか、である。

警戒して拠点を移す準備を始めるのか、迎撃するために守りを固めるのか、慢心して何も手を打たないのか―。

何方にせよ、あらゆる状況を想定して作戦を練らなければならないが―

「…立ち塞がる連中は、多ければ多いほど愉しみ甲斐があるというもの、か」

クスリ、と楽しげに表情を綻ばせた少年は、スラム街にそぐわぬ表情に怪訝な色を見せる周囲の住民を他所にスラム街から立ち去って行く。

少年を知る一部の住民以外は、その表情の意味を知ることは無かったのだが―或いは、その方が幸せなのかもしれない。

ご案内:「スラム」から神代 理央さんが去りました。
ご案内:「スラム」に裏々築々さんが現れました。
裏々築々 > 薄汚れたスラムの街と青い空が対照的な昼。
そこにいるのは二人の男。
顔はまるで夜の暗闇を塗りたくったみたいにべたりとした黒に隠されている。

「私のコレほど引っ越しに向いてる異能も無いだろうな。
 ふむ、裏生徒会が解散したら引っ越し業者をするのも悪くないな…。」

近くにいる同じ恰好の男に冗談めかし言いながらスラムを黒い男が行く。
近くにある長屋の様に複数のバラックを組み合わせた建物の中身は既にもぬけの殻。
つい3時間ほど前まで工場として使用されていたとは到底思えない。

「迎撃するにはあまりにリスクが高い。
 だって、風紀委員はあれが出てくるんだろう?最近、目立ってる彼。」

先日もこの辺りを単独でうろついていたらしく乱戦になる事は必至。
工場を守ながら戦うのは不可能に近い。

裏々築々 > 人と物さえあるのなら選ばなければ場所はどうとでもなる。
異能や魔術で作る事もできるしこの落第街の地下を利用することも出来る。

「しかし、ただ拠点を渡すというのもつまらないな。
 仕掛けでもしておくか…。」

そう言うと男はバラックの中に立ち入りほどなくして出て来た。
仕掛けたのは火薬と魔術を組み合わせた簡単で高威力な地雷。
予め決めた者以外が上を歩けば爆発。仕掛けた火薬が連鎖的に反応。
このバラックは跡形も残らないだろう。

「こんなものか。」

裏々築々 > 「さて、ここの責任者と話をしてくる。」

そう言うと男は自らも暗闇の中に消えていく。
残された男も足音を響かせてその場を後にした。

ご案内:「スラム」から裏々築々さんが去りました。