2017/11/04 のログ
ご案内:「スラム」に近衛 昴さんが現れました。
■近衛 昴 > ふよふよと地面から少しだけ身体を浮かせたまま風に流されるようにスラムの路地を退けている少女。
新しい異能に大分慣れてはきたが、以前のとどうしても比べてしまうとどうにもできることに乏しいのが難。
こうして気軽にスラムの弟の様子を見に出てこれるようになったのはいいが、幽霊と間違われるのはどうにも慣れない。
そのせいもあって壁を無闇に抜けるのも避けているような状態、暗がりにも栄えてしまう白い衣服に青白く光、地面から浮いていれば自分でも幽霊と思うだろう。
浮ける様になったのも極最近だが、それでも地面から数十センチが限界だし、速さも全力で走るのと大して変わらないというお粗末な現状に肩を落としながらあてもなく進んで。
■近衛 昴 > 「なにもあんなに驚かなくても…昼間からでやしないっての」
実際に幽霊というものは見たことはないが昼間から早々出るものではないだろう、出たとしたらまた見ぬ怪異というものだろう。
そんなものと一緒にされている時点で悪い方向に人間離れしている愚痴が漏れてしまう、以前は他人の能力を盗んで模倣するコピーキャットのようなイメージだったのに、今はただ浮いて通り抜けるだけの幽霊ってどれだけランクが下がったのかと憂鬱としてしまう。
なんだか人の目を気にして律儀に進んでいたのが馬鹿らしくなり、一応人の目がないことを確認して路地の壁を抜け、並ぶビルを一直線に抜けて最短のルートを進もうと。
壁抜けをすると幽霊に間違われることだけでなく、居合わせないほうがいい場面にも居合わせてしまうこともあるから自粛していたが、今くらいいいだろう
■近衛 昴 > 壁を抜けて部屋の中を見渡すと無造作に残された机やロッカー、元は何かの事務所にも使われていたのが廃ビルになったのだろう。
壁から壁を抜け、同じように僅かに物が残った部屋を抜けながらビルの反対側の側面を目指してゆく。
壁を抜けた先に人がいるか抜けるまでわからないので、鉢合わせしようものなら相手を驚かせてしまうことになるのも無理はないが、こっちだって驚くのは同じだ。
壁を抜けるときいつも思うのは幽霊というものはよっぽど鈍感か周りを気にしない存在なのだろうと、よく恐れることもなく壁を抜け出してくるなんて普通できないと苦笑してしまうか
ご案内:「スラム」にHMT-15さんが現れました。
■HMT-15 > 「目標達成。」
殺風景な廃ビルの一つの部屋。
そこには破壊された家具の数々と
倒れている数多くの構成員。
中には壁にめり込んでいる者さえ存在しており
その中央にどっしり構えるのは一機の四足ロボット。
深夜から任務が連続して続いているものの
機械だからか疲れの色は全く見せていない。
そうして部屋に残された情報物を漁っていると
「!」
突如として反対側の壁から抜けてきたものを見て
ロボットは如何にもギョッとしたような動作をする。
しかもそれが見覚えのある姿なのだから猶更だ。
■近衛 昴 > とりあえず無事にビルの裏側にたどり着けば、路地を突っ切って次のビルへと入り込んでゆくとまた無人のビル。
誰もいないほうが好都合だ、へたに騒がれても面倒だし、なにより恐いのが怖がる人間ならいいが怖がらず向かってくる人間だ。
幽霊でもなければ怪異でもない、それっぽいからと退治されたのではたまったものではない。
次の壁を抜けきろうとしている途中、まだ壁の中なのに現れた血塗れの顔に少女の顔は一瞬で青ざめ、少女らしからぬ悲鳴を上げて部屋の中へと抜け出ようとするか。
「は?え、ま、まさか…んぎゃああぁああぁぁぁッ!出たああぁあぁぁっ!」
本物に出会ってしまったそうとしか思えなかった少女はまさか人間が壁に頭からめり込んでいるとは想像もできず、部屋に出た瞬間目に付いた机に隠れようとするも透過しているので、頭だけ机にめり込ませてお尻は隠れていないようなとても平静とはいえない状態で。
■HMT-15 > 壁から抜けてきたものが悲鳴をあげながら
走り机に隠れようとする。
その凄まじい勢いにロボットも対処するどころか
何歩か後方に下がる。
「・・・スバル、確かに人間は死を恐れる。
現にこの世から去ってしまったのは残念な事だが
事実である以上受け入れなければならない。」
少し間を開けて場が落ち着いたと判断してから
平静を失って尻だけ出している少女へそんな言葉をかける。
透過している事から幽霊の類と結論付けてしまったようで
ゴーストとは実在したのかと感心も混ざっている様子。
勿論彼女が悲鳴をあげていた理由も勘違いしている。
■近衛 昴 > がたがたと震えながらどう対処したらいのだろうと考え、仲間だといってこの場を逃げよう、でも懐かれたらどうしようなどと賢くはないシミュレーションを繰り返していると聞き覚えのある声に、恐る恐る机の天板から恐る恐る覗き込むと見覚えのあるボディ。
「…イチゴウ?う、うぅ、イチゴウ~ッ!」
よく知った戦車は幽霊だと思っているものと同じ空間にいるだけでこれ以上ないくらい心強く、透過してしまう可能性など考えもせずに彼のボディに抱きつこうとするがどうなるだろう。
冷静になって先ほどの壁を見れば頭からめり込んだ人間、周りにも同じような人間が死屍累々と転がっていて、さっき見たのが幽霊ではなく人間で、しかもどう見ても目の前の戦車が犯人だとしか思えない。
その上まだ死んでいないのに、まるで死んだことを憐れむような口調に暫しの沈黙、そして地縛霊のような物言いに泣きかけていた顔で猛烈な抗議をして
「これ…イチゴウがやったの?あれ、めり込んでるだけだよね……あぁ、もう、まだ死んでないしッ!ていうか、何?あれ、めり込んだ頭?ありえない!本当に、本当に怖かったんだからね、イチゴウのバカアァッ!」
■HMT-15 > いきなり自分のコードを呼びながら
少女がシャーシに抱きついてくるが
その手は装甲に触れることは無く
センサーでさえその感触は確認できなかった。
「ご名答、違反部活排除の任務だ。
そこの人間は非常に口数が多かったので
少し黙ってもらった。」
彼女の平静を失わせた原因である壁に刺さった
構成員を前左足の鋏で指さしながら
彼女の問いに答え合わせと言わんばかり。
「む、キミはまだ死んでいないのか。
では何故そのような状況に?」
彼女が抱きついているのに
センサー類に何の反応もないことを疑問に感じ
首を傾げるいつもの動作をする。
■近衛 昴 > 抱きつこうとするがどうやら彼は波長が干渉し合わないようですり抜けてしまい、残念と思いながらも彼がいれば心強いと思うもいかにも自分がやりましたという言葉に壁にめり込んだ人間以上の口数で彼を襲うだろうか。
「ご、ご名答じゃないのッ!あんなの見せられたら驚かないわけないじゃない、少しは壁の向こうにも気を使ってよ」
本来壁を抜けて出てくる人間のほうが絶対的に数がいないのだからそれを考慮してくれというのは流石に無理があるだろう、この姿のことを問われれば彼と以前繋がった後から始まった身体の異常、そして異能の変異を順に話してゆくか。
そっと彼の頭に手を置こうとしながら話を続け、機器なしで触れるだけで以前のように彼とオンラインにして見せるか
「…だから今の私はデータの塊が目に見えているような状態なの。それに今はこんなこともできるようになったしね…セーフティ確認、認証、オンライン、ね」
■HMT-15 > 「壁の向こう側への考慮は任務内容にはない。」
少女の言葉の豪雨に対して
機械でなくとも思いつくであろう言葉を淡々と返してゆく。
そして彼女がこの状態に至った理由が
過去に行った接続の影響であるという話を受けると
そこそこ理解したようである。
「データリンクを確立。
驚いた、現在ボクはネットワークと接続していないが
それでもアクセス出来るとは。」
プラグなども無しに自身へ接続して見せた
彼女に素直に驚きの色を隠せていない。
しかしこうなると別の問題も浮上してくるようで
「一つ警告する。
キミがボクにアクセス出来るという事は
その逆も可能だ。よって不正な行動を探知した場合
迎撃コードを発し直ちに対象を破壊する。」
元々は軍用の機体であり機密な情報も
それなりにつまっている。だからこそ
そのセキュリティは強力である。
しかし彼女ならばデータが見えるので
どれが触ったら危険なデータかは容易に判別がつくだろう。
またデータからロボットの波長は参照でき
彼女が合わせられるのならばシャーシに触れられように
なるかもしれない。
■近衛 昴 > 彼の遊び心のない返答に確かに言われれば無理なことだったかもと納得させられるも、人を壁にめり込ませるのはどうなのかと疑問に思うが彼に問いかけても愚問で終わるのは目に見えていて。
「触れるだけで遠隔操作、ハッキングなんでもござれ、今のボクは人間よりもどちらかといえばイチゴウに近いかもね。機械の入れ物さえあれば変わらないでしょう。わかってるよ、本当に真面目だね、キミは。もっと遊びを覚えたほうがいいんじゃないの?」
彼はどうかはわからないが彼のセキュリティは少なくとも甘いものではないだろう。無理にブラックボックスに手を出せば容赦なく悪意のあるプログラムとして襲い掛かってくるだろうと容易に想像できる。
触れながら危険がないデータエリアを探っていると彼が帯びている電磁波のデータが見つかり、数値を見ればやはり低い。
索敵されない為だろうか処理がきちんとされているので微弱、道理ですり抜けるわけだと納得すると彼が弱い以上こちらが纏う磁場を強くすれば触れられると早速試してみると、触れた。
■HMT-15 > 「真面目なのはいい事ではないのか、
遊びというのは人間の特権だ。」
余分な事を好む人間を理解できないと考えつつも
やはりそこが面白いのだとある意味で目を光らせる。
「そういえば最近人間の感覚をコード化しようと
試みているのだが実際に正しいのかわからない。
人間からの意見がほしい。」
助言を行なう彼女に対し反論と言わんばかりに
あるコードを送り付ける。
それは人間でいう"くすぐったさ"。
上手くコードを受信し適応すれば
全身がくすぐられているような感覚に襲われるだろうか。
■近衛 昴 > 「んん、確かにいいことだけどさ。なんていえばいいのかな、遊ぶって欲だと思うんだよ。暇を満たしたいとか、もっと機能を増やしたいとか」
少女は例えに以前彼が出したカッターを引き合いに出して、常に外に出しておけば視線的な威圧になるのに完全収納、わざわざ内部に仕込んで展開するギミックなんて遊び心以外の他でもないと熱弁して見せるか。
「感覚って、別にいいけどさ。コード化してどうするっていうの、それに感覚に正しいも間違いも、ひゃッ!く、くくっ、あははッ!ちょ、なにこれ、ははッ!くすぐった、いぃ」
感覚のパターンを覚えてどう使うのだろうと疑問しかないが素直にコードを受け取れば、全身をくすぐられるような感覚にうずくまりながら笑い転げてしまい、見えない無数の手にくすぐられている様な感覚データを直接適応されるというのがまさかこんな強烈とは思えず、息も絶え絶えになりながら笑い声を響かせてしまうか。
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ご案内:「スラム」から近衛 昴さんが去りました。
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