2018/02/18 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > スラム街の一角。暴力と死が日常の一部となっている場所。
学園都市の目が及ばぬこの場所では、時に狂気に取り憑かれた者達が己の成したいことを欲望のままに成し遂げる。

「…着眼点や発想は悪くないと思うがな。こんな場所じゃ、出来損ないしか作れないだろうに」

貧民街の住民を手当たり次第に拉致しては異世界の魔物と融合させていた科学者の成れの果て。
研究資金集めの為に様々な違反部活に合成獣紛いの代物を売り捌いていたが、それが風紀委員会の知る所となった。

直ちに元凶の抹消が命じられ、己にもその任務が下ったは良いものの―

「これでは、出来の悪い特撮映画だな」

多少筋力があろうが、硬い皮膚を持とうが、人間の様に器用に武器が使えようが、圧倒的な火力の前では意味を成さない。
ホラーゲームのクリーチャーさながらの合成獣が、金属の異形に噛みつき、引っ掻き、拳を振り上げる。それを意に介さず、己の異形達は轟音と共に合成獣を銃弾で挽肉に変えていく。

精神衛生上極めて冒涜的な光景に、溜息を吐き出しながらポケットから取り出した飴玉を口の中で転がした。