2018/03/04 のログ
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「この町の存在も、この島には必要、かぁ」

以前とある風紀委員に言われた言葉。
果たしてその主張が正しいのかといわれれば、きっと違うだろう。
しかし、正しいか間違っているかではなくて、必要な存在かどうかと問われれば、
はっきりと否定できなかった。
そういう側面が、なおのこと自身の無力さを引き出して、心が痛む。

空の橙色が青みを増し、次第に黒に染まっていくころ、
立ち上がってギターケースを持ち、その場を後にした>

ご案内:「スラム」からラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが去りました。
ご案内:「スラム」に黒峰龍司さんが現れました。
黒峰龍司 > 落第街をほっつき歩くだけでは情報も暇潰しも中々に訪れない。ならば、と男が足を運んだのはスラム。
島でもっとも危険な一角の一つだが男はそんなの知った事ではない、とばかりに堂々と歩く。

「……ま、チンピラ風情にいちいち絡まれないだけこっちの方がマシっちゃマシか」

煙草を口の端に咥え、紫煙を燻らせながら歩きつつサングラス越しに周囲を窺う。
自分の元居た世界でも当たり前のようにこういう場所は存在した。世界を隔ててもそこは共通事項のように。

(…ま、世界が違おうが時代が移り変わろうが食み出し者は必ず出るのが常って訳だ)

元・食み出し者…現在進行形かもしれないが、男はそう内心で皮肉げに呟いて薄っすら笑う。
しかし、少し足を遠ざけていた間にまたこの辺りの地形が変わっている気がする。
どうせ風紀の連中か、もしくはどっかの組織が派手にやらかしたのだろうが。

黒峰龍司 > 流石に落第街に比べれば、こちらは知り合いや顔見知りの数は少数だ。情報源が少ないとも言える。
煙草を蒸かして一人堂々と夜のスラムを闊歩しつつ、バラックの中や物陰から感じる視線も何処吹く風。
仮に不意打ちされたとして、その時はきっちり倍返しで叩き潰せば良いだけ、というシンプル思考。

「…っと、こっちは何時の間にか更地になってんな・・・あー…と、じゃあこっちだな」

矢張り、前に訪れた時と少々地理関係が異なっている。大抵は建物が崩落して至りとか更地になっていたりとか。
まぁ、そういうのもここでは珍しくないだろうとは分かっているので、然程動じる事でもないが。

「ま、ここの地理を頭に叩き込んでも少し経てばまた変化してるだろうしな」

覚えておいて損は無いが、あまりそれを過信してもいけないという事だ。