2018/09/02 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > アンデッドの対処に他の委員が割り当てられる程度には、戦力的な余裕が生まれ始めたこの頃。
何時ものように本庁で受け取った任務は、随分と久し振りの違反組織への対処。
スラムの一角を占拠する人身売買を行う組織への【実力行使】であった。

「……と聞いていたから身構えていたが、只の奴隷商人か。護衛に能力者を雇わない様では、此の島では続けていけんぞ?」

この違反組織は比較的新しい部類のもの。
島外のマフィア等が奴隷や娼婦を島で売りさばき、能力者を買い漁って島外へと輸出していた。
しかし、新興勢力である彼等は、能力者や魔術使いを護衛に置くという発送は無かった様だ。

それなりに訓練は受けていたであろう兵士達と、建物の中に籠った連中は既に意識を失って昏倒している。
その原因は己が最近習得した魔術にあるのだが、取り敢えずは予定より早い任務完了に満足げに小さく息を吐き出した。

ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 未だ習熟の為の修行段階ではあるが、新たに身につけた此の魔術を個人的には非常に気に入っていた。
風紀委員の任務で相手にする様な雑魚掃除なら、異形と組み合わせて良し。強敵相手なら、己の能力の底上げに良しと痒いところに手が届く様な使い心地、というのが個人的な感想であった。

「…本来は、こういう用途では無い気もするんだが…」

元々は母方の一族が引き継ぎ続けた魔術の一つ。此の系統の魔術を専門に扱う者は、確か分家として派生したのだったか。
詳しい話を聞かなければな、と考えながら、背後に鎮座する異形を眺めた後飴玉を口に放り込んだ。

神代理央 > と、慣れぬ魔術の使い心地を堪能している間に事後処理の為の部隊が到着した。
増援が来るのも随分と早い。それだけ、風紀委員に余裕が出来たのだろうか。

「まあ、戦力の余裕があるというのは良いことか。少しは楽が出来れば良いのだが」

元々は、デスクワークや内勤の業務の方が得意分野。
こうやって、前線で戦闘するというのは本来不向きな分野である。だからこそ、特別攻撃課等の最前線で活躍する部隊にも入隊する予定は今の所無い。
この調子で、自分が前線に出る機会が減れば良いな、などと胡乱な事を考えなgら、増援に諸々を引き継いで帰路につくのだろう―

ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。