2018/11/04 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 鋼の龍に襲撃されてから数日。
暫くスラムでの巡回任務からは離れていたが、人手不足の折シフトが回ってくることは避けられない。
と言っても、別に此方から避けていた訳でも無い。裏方業務に励んでいる間はシフトを調整して貰っていただけで、危険を伴う前線での任務自体は嫌いでは無かった。

「と言っても、今夜は随分と大人しいものだ。……というより、違反部活の連中が妙に大人しいというべきか」

大盾を構えた二体のスクトゥムを引き連れてスラムの通りを闊歩するが、これまで“処理”したのはゴロツキが数人。
ろくな武器も持たない連中は、己の主力である金属の異形を召喚するまでも無かった。

静かなスラム街というのも不気味だな、と思いながら、道端に散乱するガラス片を踏み砕き巡回を続ける。

神代理央 > 突然、乾いた銃声と甲高い金属音が前方から響く。
盾となっているスクトゥムの視界を映し出すと、そこには物陰から拳銃を発射する薄汚れた男の姿があった。
尤も、銃の腕も無く物も粗悪品なのか、スクトゥムの盾に当たった最初の一発以外は尽く外れているのだが。

「……今日は本当にゴロツキばかりか。張り合いの無い」

もう一体のスクトゥムに指示を出すと、盾を構えたままその図体に似合わぬ機敏さで男の元に駆け出す。
半狂乱で叫び声を上げながら拳銃を乱射する音が数秒。その後、何かを殴りつける音が数回響いた後、再び静寂がこの場を支配する。

「流石に拳銃だけで風紀委員を襲うような阿呆は中々見ないがな。そこまで金に困っていたのか…」

不思議そうに首を傾げながら、男が潜んでいた物陰まで歩みを進める。

ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
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