2018/11/14 のログ
ご案内:「スラム」に國宏一実さんが現れました。
■國宏一実 > 昨日出合った少女に聞いた地点。間違っていなければこの辺りのハズだが...。
やはり見つからないか。彼女も運が良ければと言っていたが、やはりそう簡単に出合わせてはくれないらしい。
大きな溜息を吐けば、なるべく人目に付かないよう小道に入れば、口を開く。
「居候、薬物の臭いを探知しろ、種類は関係ねぇ。集中してる場所があれば片っ端からいけばいいんだからな。」
『了解シタ。』
虚空から赤黒いゲル状の液体がドロドロと流れ出せば、それらはまるで空に向けてアンテナのような枝分かれした形状に変化する。
それらは壁や電柱、地面に突き刺さり、小刻みに震えはじめる。
「さて...うまく引っかかってくれると嬉しいんだが..。」
■國宏一実 > 「どうだ?臭うか?」
数分経った頃、周囲を探知している異形に向かってそう声を掛ける。
余り人目の付かない場所ではあるが、あまり目立つような行為をしたくない。
ただでさえ敵を作り過ぎた身だ、こんな場所で不意打ちなんてたまったものでは無い。
『現時点デ周囲ニ集中シテイル場所ハ7カ所...マダマダイルナ。』
思ったより骨が折れそうだ。
やはりスラムとなれば薬物中毒者やらなにやらが多いようだ。
■國宏一実 > 『相棒、探スノハ無理ソウダゼ?』
異形から聞くには薬物の反応はスラム全域に渡って展開しているらしい。
これを全て潰して回るには聊か骨が折れる。
「チッ...しゃあねぇ。騒ぎ起こすにも今は無理できねぇし...それだけの情報入っただけでもアリだろ。」
『制御薬ナル物ノ成分サエ分カレバ手ッ取リ早イノダガ。』
打つ手無しか、再び大きく溜息を吐けば、異形は自分の体内に戻っていく。
やはり彼女の言う通り根気よく探すのが一番か。
■國宏一実 > 「そろそろ撤収するか。」
すんと鼻を鳴らせば、壁を軽く蹴り、苛立ちを表に出す。
薬さえあればどうにでもなる。
自分を蝕む鎖さえなければ...。
「っと...。こっちは使えないんだったか...。」
左手で体を支えようとするも、上手く動かすことができず、肩を壁にぶつけてしまう。
この間まで使えていたはずの四肢が使えないのは妙に違和感がある。
だがこれも薬さえあれば...。
ご案内:「スラム」から國宏一実さんが去りました。