2015/06/03 のログ
ご案内:「公安委員会薬物捜査研究所」に西園寺偲さんが現れました。
西園寺偲 > 「――それで、<オーバー・ロード>の発生確率はどれくらいなの?」
「まだ20%といったところです。他にも無効、能力の異常進化、被検体の死亡など、効果はばらついています」

偲は顔を顰めた。
まだ20%。これでは実戦では役に立たない。
せめて70%まで確率を上げなくては

西園寺偲 > 「『変革剤』の比率を上げるのはできないの?」
「そもそも『変革剤』自体が副作用を伴う劇薬です。それと『退化剤』を混ぜる事自体に無理があります。
現在のバランスは奇跡のようなものだと思って下さい」

白衣の男が淡々と告げる。
『暴走剤』の成果は芳しくない。
元になる『変革剤』を大量調達する事には成功したが、まだまだデータが足りないのだ。
こればかりは『人体実験』を繰り返し、調整していくしかない

西園寺偲 > 「必要なものを言ってちょうだい」
「なるべく多くの被検データを。
それと、異能、魔術関連の、特に薬剤に詳しい人間が居れば協力を仰ぎたいです。
我々は科学的な薬剤に関してはいいのですが、異能、魔術は専門外ですので……」

偲は頷いた。
このプロジェクトに関しては、あらゆるモノの調達を許可してある。

西園寺偲 > 「異能、魔術関連の薬剤知識を持つ人間、ね……」

偲はデータを漁りながら施設を出る。
何人かのピックアップをはじめたところだった。

ご案内:「公安委員会薬物捜査研究所」から西園寺偲さんが去りました。