2015/10/01 のログ
ご案内:「魔術学部棟・第三研究室」にサリナさんが現れました。
ご案内:「魔術学部棟・第三研究室」にクローデットさんが現れました。
■サリナ > その日の授業が終わると、私は研究室にやってきていた。
鍵を開け、部屋に入れば目につくのはテーブルの上に散らばる開いた本とメモ書き。
「………」
獅南先生はまだ居ない。恐らくは授業か、職員室で仕事をしているんだろう。
片付けようかと思って手を伸ばしたが、それをやめてソファーに座り込んだ。
最近また考える事が増えて、床に着く時にそれを考えていてよく眠れてなかった。
今日は昼寝もしていないし、少しぐらいはいいだろうとそのまま横になる。
どうせ獅南先生もよくここで寝ている。私が寝た所で問題はあるまい。
横になればすぐに睡魔が頭を覆う。
薄れ行く意識の中で、鍵を閉めるのを忘れてる事を思い出したが、もう止まらなかった。
■クローデット > 「失礼致します」
研究室の入り口の前に立って、ノックをする。
女性らしい綺麗な声が聞こえるかもしれないが、睡魔に降伏しているサリナが気付くかどうかは微妙だ。
■サリナ > 研究室からは返事はない。
…よく見ればドアが少しだけ開いてる事に気付くかもしれない。 ランダム指名 > サリナ
■クローデット > 「………」
返事はない。
手製のハーブティを持ってくるついでに、錬金術関連で新たに発生した課題の参考に出来そうな魔術書について相談しに来たのだが…
「………あら?」
引き返そうとして、ドアが少しだけ開いている事に気付く。
「実現出来るならやってみろ」方針で、獅南は魔術研究の知的財産権に興味が薄いのは知っているが…共同研究者のいる今の主要研究に問題はないのかと危惧して、ドアを開いて中の様子を伺う。
「………」
今日研究室で居眠りしていたのは、獅南ではなく、共同研究者たるサリナだった。
■サリナ > サリナはソファーで体を丸めて眠っていた。
微かな寝息が聞こえる。この部屋に踏み入っても気付かないぐらいには熟睡しているようだった。
眼鏡は本とメモ書きで乱雑を極めるテーブルの上に置かれている。
■クローデット > ソファーの上で器用に身体を丸め、安らかな寝息を立てているサリナを見て、
「…こういう時、「類は友を呼ぶ」というのと、「朱に交われば赤くなる」というのと…どちらが適切かしら?」
と、呆れた表情で呟く。
先日獅南の不養生を批評しあったので、どちらかといえば後者のはず…なのだが。
「…近頃は気候の変化が強いですから、そのようにしているとお風邪を召されましてよ?」
サリナの耳元に顔を寄せるように少し身体をかがめて、そう声をかけた。
■サリナ > 「………ん」
耳元で囁かれて、寝息が途切れる。
そのまま目が覚めるかと思えば……
「…先生、片付けは後でしますので…もう少しだけ……」
と言って少し寝返りを打った。それきりまた動かなくなった。
■クローデット > 「………」
駄目だこれは。完全に寝ぼけている。
(…そもそも、獅南先生は片付けに頓着されないでしょうに)
ため息を吐きながら、どうしようか思案する。
とりあえず、持って来たハーブティだけでも置いていくべく、サリナのテリトリーであろう紅茶やティーセットなどの置き場を探すが…
■サリナ > 部屋を見回せば、流し台があった。
透明なガラスのポットとマグカップの横に、小さい籐の籠には茶葉の袋がいくつも詰められていた。
紅茶に緑茶、他にはフレーバードティー等々、色々揃っている。
流しの横についているコンロは何故か使っている形跡はなく、いくらか埃を被っている。