2016/02/19 のログ
フィアドラ > それにしてもこのあたりは私が今住んでいるあたりと全然ちがいます。
建物が全体的にカクカクした感じだし歩いている人も白い服の人が多くてあとメガネの人が多い気がします。
何となくメガネをしている人は頭の良い人な気がします。
私が知ってる先生もみんなメガネをかけてますしさっきの研究者の人もメガネでした。

「うん、多分そうなんだろうな…。」

私も賢くなったらメガネをかけられるのでしょうか?
早くメガネをかけれるくらいに勉強しなきゃです。
そんなことを考えながらポケットからさっきもらったチョコレートを一粒取り出しました。

フィアドラ > <ばれんたいん>っていうのがあったからと言って3つもくれた透明なビニールの包み紙に包まれた小さなチョコレート。
ビニールでも包み紙っていうのでしょうか?こんど先生に聞いてみましょう。
その包み紙を開いてチョコレートを口に運びます。

「……おいしい。」

なんというのでしょうか?この甘いおいしい感じ。
もっと言葉を知っていれば分かるかもしれませんが今の私には甘くておいしいくらいしか言えません。
もどかしいです。

「………………あっ。」

ちょっと口の中に残ったチョコレートの甘さを楽しみすぎました。
やっぱり人間凄い…。

フィアドラ > 駅に行かないと。
確か前に先生と来た時はこの道を通った気がするのですが…
このあたりは似たような白くて四角い建物が多くて道の区別がつきません…。
もしかしたら道を行きすぎてしまったかもしれません…。

私がチョコレートに夢中になってたばかりにこんな事になるなんて…。
きょろきょろとまわりを見渡しても駅みたいなものは見つかりません。

「…迷った?」

フィアドラ > 大丈夫、大丈夫です。
先生に教わった道に迷った時の帰り方があります。

「まず時計塔を見……見えない!」

近くにある他の高い建物が邪魔で時計塔が見えません!
これでは先生に教わった家への帰り方が使えません。

「このまま、ずっと帰れなかったらどうしよう…。」

途方にくれてしまいます。
泣きそうになりながらもとりあえず駅を探して歩きつづけます。

フィアドラ > 「そこの人間さん!お願いします!駅までの道を教えてください!」

結局道に通りかかった人に道を教えてもらって家まで帰ることができました。
……来月来るときは地図を持ってきた方がいいと思いました。

ご案内:「研究施設群」からフィアドラさんが去りました。