2017/01/12 のログ
羽月 柊 > 「近々に『転移荒野』も探したいもんだな。
 保護出来る個体が流れ着いててもおかしくはない。
 …それに、お前たちの言っていた"黒龍"とやらも、気になるところだ。」

珈琲カップから唇を離し、舌先で唇を舐めた。
彼の薄い桜色の瞳は慈愛の眼で龍達を見ている。

「ヒト化に関しては…まだまだ封印値が安定しないからな。
 お前で実験するのは申し訳ないが、ソイツが来るようなら、
 協力してもらいたいもんだ。」

端から見ればただの独り言のようにしか見えない。
龍達が人語を喋ることは無く、
キュー、クアー、ギャオー、といった鳴き声だけが、研究所の中に響く。

羽月 柊 > 「…心配するな。
 お前たちに痛いことをしたことはないだろう?」

会話しながら、困ったように男は笑う。
そんなやりとりを繰り返しながら、今日も彼の一日は過ぎていくのだ。

恒久の平穏を望む男の右片耳には、金色のリングピアスが光る。
もう片方にピアスはない。それは失くしたのか、はたまた。

ご案内:「羽月研究所」から羽月 柊さんが去りました。