2015/06/01 のログ
獅南蒼二 > (全てが元に戻れば、吸い殻を携帯灰皿に入れ…防壁の傍へと移動する。壁に手を付いて目を瞑れば、口元で何か呟いた。途端に不可視の防壁は外から内の見えぬマジックミラーへと姿を変える。外観から見れば、正方形の遮光板が立つ、異様な光景となっているだろう。)…もう少し、改良が必要かも知れないな。
獅南蒼二 > (そして、男は次の授業の準備を始めた。先ほどと同じように、まるで楽団を指揮するかのように指先を動かす…が、用意されるのは先ほどの授業とは打って変わって、剣や槍、弓矢や銃、ありとあらゆる武器防具の類。無秩序だが、個人が携行できるもので、比較的旧式のものが多い。)
獅南蒼二 > (繊細に指先を動かし、それらを綺麗に並べていく…魔術を学んだことの無い者が見れば、さぞかし楽でいいと思うかも知れない。だが、これだけ精密に多くのモノを動かすのは至難の業だ。見えない投げ縄を引っ掛けて持ち上げるようなものなのだから…)…さて、今日は誰の番だったかな。(準備が終われば、いつの間にか置いてある椅子に腰を下ろした。二本目の煙草を取り出して、今度は普通にライターで火をつける。男はいつも、こうして待っているだけだ。……戦闘術、護身術の指南を受けに来る資格のある生徒、つまり、異能を持たぬ生徒にだけ、この時間と場所を、伝えてある。)
獅南蒼二 > さて、そろそろ時間だな…。(煙草を携帯灰皿へと入れて、蓋をする。)
ご案内:「第一演習場」から獅南蒼二さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に士尺 流雲齋さんが現れました。
士尺 流雲齋 > (数人の生徒を前に、授業を行っている。どうやら魔法剣についての講義のようだ)
……このように、魔法剣は異世界との交流によって随分と体系化され、よりわかりやすくなった。しかし、やはり“武術と魔法どっちつかずの中途半端”という偏見はいまだにある。お主らも少なからずそういう扱いを受けたことがあるじゃろう。

士尺 流雲齋 > お主らには戦うことのみならず、あらゆる方面で応用し、この分野の社会的地位を上げてほしい。まあ、強制ではないがの。

さて、大きなあくびも見えることじゃし、座学はここまでにしておくかの。次回から実習に入るから、各々準備しておくのじゃよ。
(ふふっと小さく笑う。あくびをした生徒は顔を赤くした)

士尺 流雲齋 > そうじゃ、忘れておった。
先ほど、『魔法剣の授業を受けるには何らかの武器術と、魔術の基礎知識を学ばねばならぬ』といったな。魔術でなくとも、異能の力をひっぱってくれば、場合によっては武器にまとわせることもできるじゃろうて。
……ではの。解散!
(生徒たちが散っていくと、教材を片づけ始める)

士尺 流雲齋 > (教材の中には、剣や槍に混じって、なぜか農具が見える。老人はそのなかから鍬を手に取り、眺める)
さすがというか、皆若いのー。武器ばっかり触って、作業道具にゃ目もくれんわい。こいつも魔法剣の応用で、属性をまとわせて土をうまく耕すんじゃが。

士尺 流雲齋 > (大きな風呂敷でまとめて包み、よっこらしょと背負う。とてもかさばる荷物だが、ふらつかず、しっかり歩きはじめた)
……はて?このあとは授業なかったかの。身体操術は他の武術系の教員と打ち合わせねばならぬし、神通力はそもそも受講希望者が居らん。寂しいのう

士尺 流雲齋 > いったん帰るかの。夕方になれば人も集まるじゃろ
(そうつぶやくと、顔を出しに職員室へ向かった)

ご案内:「第一演習場」から士尺 流雲齋さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に鈴成静佳さんが現れました。
鈴成静佳 > (これまでのあらすじ……料理部活動中に蒼穹という「破壊神」と邂逅した静佳。「魔術を破壊する」というその異能を味わってみたいがために、昨日まで興味もなかった魔術の修行を始めたのであった。あまりにも本末転倒。ところが、おつむが完璧なまでに平凡な偏差値50女であるにもかかわらず、なぜかテレポート魔術だけは一晩で使えるようになってしまって……)
鈴成静佳 > (放課後の演習場。短距離走トラックのスタート地点に静かに立つジャージ姿の静佳。そばのベンチには小ぶりのショルダーバッグが置かれているが、その中から覗くのは「イメージから始める超初級転移魔術」なる書物。静佳は二、三回深呼吸をしたのち、目を開き…)…揺らす……空間を揺らす……寄せる……つなぐ……もっと寄せる……つなぐ……つながる!(静佳の全身の輪郭がにわかにぼやける……と次の瞬間には、静佳の身体はトラック上の5mラインを少し越えた辺りに移動していた)そこに置く……置けた! よしっ、また成功だし!(小さくガッツポーズ)
鈴成静佳 > いやー、食わず嫌いでいたけど意外と魔術って簡単じゃーん! テレポート以外は全然さっぱりだけど! なんかあの本の「空間を揺らして距離を変える」っていう表現がすごいしっくり来るっていうか、アタシの能力に合ってるっていうか?(背伸びをしながらスタート地点へ戻る)
ンフフッ。まぁでもまだまだ序の口だし……行けて高々10mだもんね。でもあとちょっとで50mくらいは飛べそうなヨカン! あくまでヨカンだけど!

ご案内:「第一演習場」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > (地面を踏みしめる音が、微かに響く。余程耳の良い者でなければ、気づくことはないだろう。)…………?(白衣を身に纏った男は、演習場の先客に目を向けた。) ほぉ、こんな時間に演習場で特訓とは見上げたものだな?(あなたがもし、魔術について調べたのであれば、この男の顔くらいは分かるかも知れない。魔術学の授業を受け持っている教員だ……あまり、良くない噂や評判も、流れているだろうが。)
鈴成静佳 > (声を掛けないのであれば、静佳は特訓に集中していて、獅南さんの接近にはまだ気付かない)よーし、次は一気に20mいってみっかー!(定位置に戻り、また深呼吸をしたのち、呟く)……揺らす……もっと揺らす……寄せる……近づける……アタシも揺らす…(ブゥン、と低い音を立てて静佳の全身が振動する。普通の初級テレポート魔術であれば本来は見られない現象だ)……近づけ……つなぐ……つながった!(静佳の身体が20mラインぴったりに瞬間移動する。しかし、スタート地点に何かが落ちている)成功……っじゃない!! 自分の「揺らし」が足りなかったか……(戻って拾い上げたのは、白のスポーツブラジャーだ)
獅南蒼二 > ……?(魔術学を専門としている以上、大抵の魔術には精通している。空間移動術の類いは類似する魔術系統が多く、大抵のものは初歩の魔術とされている。だが、目の前で行われている演習は、彼の記憶や知識にある、どの魔術とも異なっていた。)…………ふむ。(小さく頷いてから、特訓中の生徒の方へと歩み寄る。気配を消そうともしていないが、まだ、声はかけない……つもりだったのに、面白い失敗をするものだから…)…ははは、空間移動術で服を脱ぐとは、恐れ入った。(笑ってしまった。)
鈴成静佳 > はー、やれやれだわ……(ジャージの中に両腕をしまい、もぞもぞとブラを付け直そうとする。しかし、頭もジャージの中にしまおうとしたところで接近者に気づき…)…んひゃっ! あ、こ、こんにちわです!(先生の1人とみて、上半身ダルマ状態のままお辞儀)いやー、服や下着まで「連れて行く」のに気を使わなくちゃいけないなんて、やっぱり魔術って難しいッス! ええと……この学園の先生、ですよね? アタシは1年の鈴成静佳です!(異能コースで受講しているため、獅南さんから講義を受けたことも遭遇したこともないようだ)
獅南蒼二 > 魔術に興味があるというのは実に関心だ……が、お前が行使しているのは魔術とは言えないかもしれんぞ?(まっすぐに相手を見つめる…教師の側からも見覚えは無い。)…空間移動術には大きく分けて3つの系統がある。空間操作、時間操作、時空操作、この3つだ。お前はどうやら空間操作術の概念でアプローチしているようだが、空間を【揺らす】というのは激しく振動させることではない。蜃気楼のように揺らめかせ、空間と空間を近付けるのが、空間移動術の基本だ……(言いつつ、足元の石を拾って静佳へと投げる……が、石は静佳の眼前で消失した…)
鈴成静佳 > そうですか? アタシは初心者向けの魔術教本を読んで書いてあるとおりにやってみただけなんですけどね~。……って、わわっ!(飛来する石に一瞬身構えるが、それが眼前で消えたのを見ると眼を丸くして)おおーっ! 消えた! すごいです! 今のようなのはきっとアタシには無理ッスね!(きっぱりと答えつつ、男性の眼前でのブラ着用は諦めたかジャージの袖から両手を出し、白い布切れをポッケにしまう)うーん、空間を近づける、ですか……アタシの中ではそれをやってみてるつもりですけどねぇ。昨日から魔術はじめたんで、仕組みとかからっきしです……えへへ(照れ笑い)
獅南蒼二 > 教本に書かれていることが全て事実とは限らん、それに……そもそも、それはイメージやアプローチの話だ。(ブラジャーを諦めたらしい女生徒の仕草に苦笑しつつも、) お前のやっているように、物理的に振動させることではない。(仕組みを理解せずに魔術を会得することなど、できるはずもない。この娘は、異能者なのだろう……空間を振動させ、強引に空間同士を近付けている…)…魔術を学びたいのなら、そんな本に頼らず、魔術の授業を受けるといい。もっとも、お前に理解できるかどうかは甚だ疑問だが、な。
獅南蒼二 > さて、そろそろ私は戻るが、ひとつだけアドバイスをやろう。(静佳に背を向けて…)…服や身体を引っ張って【連れて行く】のではなく、お前の回りの空気ごと、【乗せて行く】ことをイメージしてみろ。
鈴成静佳 > んー、やっぱり「イメージ」だけでやっちゃマズイですかねぇ……。アタシ、どうしてもイメージとか勘を大事にしちゃうところがあって。魔術の授業は興味あるんですけど、普通の授業の方も大事にしないと色々ヤバイですから、迷ってるんですよぉ。もし気が向いたら、受講させていただくッス!(改めてお辞儀) 「乗せていく」のイメージッスね! たしかにそれなら下着置いていくこともなさそう……やってみます! ありがとうございます!(興味深い意見を聞けて、とても楽しげだ)
獅南蒼二 > (他愛の無い異能を発現させた、哀れな娘だろうか。いや、空間すら振動させる効果範囲、そして空間同士を繋げてしまうほどの出力。使い方によっては非常に危険な武器となりかねない。)…………まぁ、その様子では、机に向かうのも得意ではないのだろう?期待せずに待っているよ。(そうとだけ言い残して、もう振り向くこともなく……)
ご案内:「第一演習場」から獅南蒼二さんが去りました。
鈴成静佳 > おっと、名前を聞き忘れた。まーでも魔術の先生だし調べれば分かる……けどまぁ、しばらく授業はいいか♪(人目がなくなったのでジャージの中に腕と頭をしまい、スポブラを付け直す)
……さて、「乗せていく」かぁ。「行く」というより「飛ばす」みたいな感じかな? うん、きっとそうね!(スタート地点に戻り、深呼吸)……揺らす……近づく……近づけ……合う……乗せる……乗れ!(20m地点に瞬間移動した。ただし、色気のない下着の上下だけが)…んほぉ!!

鈴成静佳 > (その後、日が暮れるまで静佳の特訓は続いていたという……)
ご案内:「第一演習場」から鈴成静佳さんが去りました。