2015/07/06 のログ
ご案内:「第一演習場」にコゼットさんが現れました。
■コゼット > 「さて、と。一休みも済んだし。」
(休日のすっかり日も沈んだ頃。
今日は教師としてではなく一人の魔術師として己の技量を高めるべく演習場に訪れていた。
先程まで遭遇戦を想定した訓練プログラムをこなした所で、その休憩をしていた。
疲れも幾分癒えた。再度同じメニューに取り組む事にする。)
■コゼット > 『フィールド情報、廃墟
仮想敵、獣型、20体
行動パターン、攻撃アリ』
(端末に先程と同じ設定を呼び出し、実行する。
一帯の情報が書き換わり、一瞬にして廃墟が現れる。
障害物が多く、死角が至る所に存在している。
魔術師としては苦手な場所だ。位置取りが悪ければ一気に接近を許してしまうのだから。)
『30秒後に開始します。配置について下さい。』
「…。」
(アナウンスと共に、コゼットの周りに紅球が4つ漂い始める。
──魔球魔術。いつでも撃てるよう、待機させる。)
■コゼット > (静かにその場に佇む。間もなく指定の時間を迎える。
その時から一切の気は抜けなくなる。
仮想訓練とはいえ痛みは伴う…とはいえ、実際に負傷する訳ではない。
──30秒。開始の合図は鳴らない。
しかし場の緊張感は高まる。この瞬間からそれは始まっているのだ。
何処から来るか。厳しい目付きで感覚を研ぎ澄ませ、それを探る。)
■コゼット > (すると。
目の前の空間が歪み、そこから黒い獣が飛び出し一直線にコゼットに向けて襲い掛かる。
…のだが、その姿が全て現す前に、その魔術師は既にそれに対して紅球を放っていた。
目の前に姿を現れたからというのもあるし、現れるのが全て敵だけ、というのもある。
やがて姿を現すと同時に着弾。電子的な破片を発し、消滅する。
その姿は魔術師喰いを彷彿とさせる……が、実際は敵のアバターを黒く塗り潰しただけの偽者。本物ではない。)
■コゼット > (これで一体。
それを皮切りに、周りに次々と現れる獣達。
周りを見渡し、目標に次々に魔球を放っていく。
それと同時に新たな魔球を作り出し、備える。
発射、生成、待機、それらを同時にこなす事はそれなりに高度なコントロール技術を要する。
集中が途切れ、乱れてしまえば詠唱待機している魔球は消えてしまう。平常心で敵を潰していく。)
■コゼット > (しかし、敵が遠方から現れるとは限らない。)
「…!!」
(自分の左上の辺りからの奇襲。その距離は近い。
待機させているものとは別に掌に魔力を集中させる。
そしてそれをそのまま、相手の身体に直接打ち込むように。)
「ああああッ!」
(至近距離で炸裂する魔力。
食らわせる際に爪が腕を引っ掻く。その傷痕は赤く光り、痛みを伴う。
歯を食いしばる。…しかしその傷でさえもここでは幻。
この痛みこそが、場の緊張感を高める。)
ご案内:「第一演習場」にサイエルさんが現れました。
■コゼット > (その後も次々に蹴散らしていく。
基本は魔球を中心に。接近されたら放射を放ち距離を取る。
魔術師として基本的な戦い方を忘れないようしっかりと身体に叩き込む。
基礎を思い出し、魔力で力を与え、形として放つ。
魔球を放ち、叩き込み、蹴り放つ。まるで踊っているかのような。)
■サイエル > そっと、再びおなかが出てきそうだったので
誰にも気づかれないように運動しようと立ち寄ってみれば
先約がいたようで……
先んじて”運動”していたものは
どうやら、話を聞こうと思っていた人物だったのは偶然か。
演習場の入口。
邪魔をしない位置でじっとその様子を見ている
(遠距離型かぁ……なるほど?)
見て、観て診て、視て。
その動きを焼き付ける。
何かをイメージするように。
そっと静かに見守り続ける
(差し入れでも用意、しておいたほうがよかったかね)
そんなことを考えながら、アリアを踊るその姿に
感嘆の息を吐き、遠目から
■コゼット > (照射を交えればもう少し戦い方に幅が出来る。
しかし今回は魔球の熟練を更に高めるべく、他の術は最小限にしつつ。
とはいえ、基本的な術とはいえコゼットのそれは練度は高い。これだけでも十分に戦えるのだが。)
「これで終わり…!」
(数を減らしていき、頭の中のカウントではこれが最後の目標。
蹴りを繰り出す。瞬間、敵と足の間に発生する火の魔球──その距離はゼロになり、大きな衝撃となって火花を散らす。
黒い姿をした、模造された敵は光の粒子となり、消滅する。
少しの間を置いて、辺りの荒廃した景色が薄くなり、やがてそれに変わって一面殺風景な空間が現れる。
訓練は終了である。)
■サイエル > (……ひらめいた!)
きゅぴーんっと何かを閃いたように
そっと異能で音を消し、静かに静かに近寄る。
右手には、自分で飲もうと思っていたスポーツドリンク。
すごく冷たいやつを持って。
背後をとり……
「いやぁお見事ですねぇ」
ぴたっとコゼット先生の首につけてみた
■コゼット > (額の汗を拭う。
先程よりも動きは良かった筈…と自己評価。
あの時傷を負ってしまったのは反省点だろう。無理に魔球をせずに後退したり、放射を使っても良かったかもしれない。
この傷一つが魔術師喰いに関しては致命傷にもなりうる。
もう少し慎重にならないければ
──と思っていると、突然首筋に冷たい感触が。)
「ひゃっ!?」
(思わず声を上げ、首筋を抑えて振り向く。
そこにはあの白衣の、サボり魔と名高い保険医の姿。)
「なん、だ……。脅かさないで下さいよ全く……また異能でそうゆう悪戯して。」
(やや不機嫌そうに言う。少し不満げだ。)
■サイエル > 「あっはっは、悪戯とは心外な。ちょっと老いた体に宿っている
少年の心ですよ。お疲れ様です」
そのままスポーツドリンクを差し出して。
「怪我、大丈夫ですか? シミュレーションといっても
脳が認識してしまうと、大変ですからね」
なんて声をかけながら
そっと体を見つめて。
とくに変な意味はない診療の一種のつもりだが――
とりあえず……
「私服、似合ってますね?」
■コゼット > 「どう違うんですか…。」
(腕を組んで彼の物言いに呆れていると、スポーツドリンクを差し出すものだから。
それで許す…という訳ではないが。少し喉も渇いていた所だ。有難く頂く事にする。
傷の事を心配されれば、傷を受けた部分を見て)
「ありがとうございます。
…ええ、大丈夫です。本当なら傷が残っている所ですけれど、ここならそんな事も気にせず訓練が出来るので助かっています。
学生時代はこんな装置はありませんでしたからねぇ…。」
(傷痕を見ると、赤く光っていた部分は少しずつそれは失われていき。やがて跡は無くなった。
じんわりと痛みは残るが、これも直に引くだろう。)
「そうですか?ありがとうございます。
平日はいつも教師をしていますから、いつもあの姿ですしね。」
(褒められるのは嬉しい。少し笑顔が戻る。)
■サイエル > とりあえず、これで今の不機嫌はぬぐえたはずだ
あまりぎすぎすしてもよいことはない。
「まぁまぁ、気にせずぐいっと飲んでくださいな、ぐいっと」
あっはっはなんて、いつものように
喉を鳴らして笑いつつ
そっとココアシガレットを口にして
「高機能な世の中ですからね。昔では、無機物
または、組み手ぐらいしかなかったのに便利なものですよ
研究者さまさまです」
大丈夫そうだと、目を細めつつ
「えぇ、新鮮味があって大変かわいらしいと思いますよ
こんなおっさんに言われてもあれかとは思いますが」
なんて、本心なのかそうでないのか
よくわからない言葉を吐いて
■コゼット > (やれやれ、と言った様子でスポーツドリンクの封をあけ、乾いた喉を潤す。)
「ええ。余程凄い技術とお金もかけているのでしょう。人相手に組み手を行うのもまぁ良いのですが…怪我をしてしまったりしまうと大変ですからね。
…尤も、ここには優秀な保険医が居ますけれど。」
(さて、それは果たして目の前の人の事を言うのかどうかはさておいて。)
「正直に言うと、トレーニングに関してはこっちの方が動き易いですから。
……所でどうしてこちらに?」
(とても自主練習をするような性格には見えないのだが。)
■サイエル > 「そうですねぇ、異能しかり魔術しかり
今では治せないものが少なくなってるものですからねぇ」
顎をじょりっと触りつつ
どうしてと聞かれれば、ポケットに手を突っ込んで
「2kg太ってしまってですね。ちょっとツケを払いに来たところです
おなかが、たぷたぷしてきちゃうとほら余計に
駄目な感じが出ちゃうじゃないですか」
少し俯きながら、したくもないことをするんだというように
「そうしたら先約がいらっしゃったもので動きの参考に
ちょっと見させてもらったわけですね」
おなかをつまんだ。つまめてしまって
また嘆息――……
■コゼット > 「はぁ。」
(そこは気にするんだ…。)
「でも、サイエル先生の異能は音に関する事でしたよね?
それとも、実は体術の心得があったり?
…私は魔術を扱いますし、参考になるかどうかは。」
(もしかしたら、まだ自分の知らない力を有しているのかもしれないが。
それにしたは演習の理由がダイエットとは。何か少し気が抜けてしまうような。)
■サイエル > 「……なんですか、その顔は。心外ですよ
これでもまだまだ男は捨ててませんよ
えぇ、顔がだめでもそういう駄目さを出さず
いかにサボるかという事をですね……」
実に遺憾であると、早口にまくしたてて。
「まぁ、昔ちょっと”部活”でかじってた程度ですけどね
だもんで――黒い奴の動きを見てたわけです」
魔術は、参考にならない。なぜなら、使えない
が――いつか対峙するかもしれない、あれのシュミレーションなら?
「いえいえ、参考になりましたよ?
次間に合った時にはちょっと”合わせられるかもしれませんし”?」
ぽりぽりとシガレットを食べきって
箱から煙草をひとつ
「――見ていきます? ”ダイエット”」
■コゼット > 「あ、いえ。」
(つい無意識に呆れの表情を浮かべてしまった。反省。
…別に顔の事は言っていないのだけれど。)
「黒い方、ですか?
あれは魔術師喰いの動きを想定しているのですが…。まぁ、完全に再現するにはもう少し調整が必要ですが。」
(合わせるとは何の事だろうか。…自分が遭遇した時に?
魔術を使わないとするなら……と思ったが、自主的に戦うならそれも必要だろう。
サボり魔と言えど、彼は私を助けてくれたのだ。戦うだけの実力は恐らく持ち合わせているのだろう。)
「ええ、興味があります。見学させて貰っても良いですか?」
(やるというなら邪魔にならないようその場を離れて。
影響の無いであろう場所まで移動する。)
■サイエル > 「……ぐぬぬ、思いのほか私の評価が低い様子
よーし、おっさん頑張っちゃうぞー」
白衣はそのままに。
「あ、設定借りてもいいですか? さっきのままでいいんで
あと、適当なタイミングで起動してもらえます?
ちゃんと説明書とか読んでなくて起動できないんですよ
簡単にしか」
なんて、駄目なことを朗らかな顔でいって。
煙草に火をつけた。
「ふー……」
紫煙を漂わせながら。
どこかいつもと違って、りりしく? 見えるかもしれない
■コゼット > 「え…、大丈夫ですか?」
(仕方ないなぁ。と言わんばかりに端末の【再挑戦】のボタンをタップする。
訓練結果から画面が切り替わり、カウントダウンへ。
辺りは再び風景を形成し、廃墟が姿を現す。
ロケーションこそ同じだが、出現パターンは毎回変化する。
普段ひょうひょうとしている彼がどのように戦うというのだろうか、興味がある。
30秒後、彼の言う"ダイエット"は開始される。)
■サイエル > 「おおおー……こわいいいいいい!!?」
実際、出てきた黒い影。
俊敏な動き、追ってくる、追ってくる。
なのでくるっと背中を向けて逃げた。
ダッシュで――
「ひぃぃぃぃぃ!!!!」
悲鳴を上げながら情けない声で、壁際まで行って
壁をけり、飛び上がり勢いよく突っ込んだ影の後ろをとってから
――グシャ……
”踏みつぶした”
「一匹……」
にぃっと笑って、そのまま疾走。
懐に入る、ボディブローでさらに一匹。
人間の膂力ではとても破裂しないはずのそれを
一発一発で確実にむしり取っていく。
「よっ、っほ!!」
死角の左右から同時にかみつきに来た影を
しゃがんでよけて、相打ちに。とどめのキックで吹っ飛ばして
「ちょっと、やっぱ鈍ったなぁ……」
格闘術に共通なものはない。
ボクシング、空手、中国、合気道……
さまざまなものが入り混じっていて
「ひぃひぃ……しんどぉ……」
なんて言いながらも、動きに無駄はなく。
ただひたすらに、その”身体”で迫る脅威を
破砕していく――
■コゼット > 「…!」
(開始早々、開口一番絶叫を上げて逃げ出すものだから思わず助けに入ろうと思ったが
彼が見せるそれは見事なものだった。
躊躇う事無く…とはいえ出てくるのは全て敵なのだからその必要もないのだが。
その一撃一撃がしっかりと目標を粉砕していく。
コゼットは考察する。
異能だけでなく、彼は己の身体そのものが武器なのだと。
…人は本当に見かけによらないものを隠しているものだ。)
「…、凄いな…。」
■サイエル > 「半分くらい? ちょっと、変えるか」
ちょうど半分ほど終わった後。
くしゃりと煙草をかみしめて、”動きが変わる”。
想定は先ほど見た、魔術師を支えるムーブ。
今は一人だから、しとめるまで持っていかなければいけないが。
現在、この場に”誰かが共に闘っていること”を想定して動く。
射線の維持、間合いのコントロール。
時には肉壁となることも視野に入れつつ
それは、舞踏を踊るように
「――終わりか?」
じり……
ちょうど煙草が灰になって
これ以上吸えなくなったころ。
迫りくる黒は掻き消えて
「まぁ、こんな感じですよ。見直しましたか?」
とさっと、地面に座り込んで観客にそう告げた
■コゼット > 「ほー……。」
(つい見とれてしまった。
普段の様子とのギャップからもあって、余計に評価が上がった。
つまりは見直したという事だ。
しかもただ倒すだけではない。
後半は立ち回りも変わったように思える。…とはいえ敵を倒す事に変わりは無いし、ただ戦い方を変えただけなのかもしれないが。
ともあれ、無傷でこのレギュレーションをやってのけた。
彼は純粋に強いんだという事が垣間見えた。)
「…凄いですね。見直しました。
"そうゆう事"とは無縁かと思っていましたけれど。」
■サイエル > 「あっはっは、サボるにはですね、荒事も時には必要なんですよ」
頭をかきながら、汗だくだくになった白衣を脱ぎつつ。
煙草を灰皿に入れながら、シガレットに変えて。
「変な奴に絡まれることもありますからねぇ
まぁサボってるんで昔ほど動けませんし、持久力も
御覧のとおりでしてね」
いやぁ、参った参ったなんて言いながら。
「まぁ、遊び程度ですよ、遊び。一流になろうなんて
考えたこともありませんし。ま、見直してくれたなら
ちょっとは若くなって見てもいいかもしれませんなっ」
■コゼット > 「…はぁ。」
(やっはり意味が判らない。)
「そりゃあ、落第街なりに行けばそうゆう事もあるでしょうけども。
…でも、とても普段サボっている風には見えませんでしたけども。」
(文字通りならここまで動けるなんてそうは居ない。異能のなんらかの力が働いているのか、はたまた昔から"こう"なのか。)
「遊び…?」
(彼がその言葉を発した途端、コゼットは憤りを覚える。
彼はこれを遊びだと言う。…自分の戦う力は遊び以下だと思わされる。
自分は決して手を抜いているつもりはない。至って真剣に鍛錬に打ち込んでいた。私は強くなろうと必死だ。
なのに、彼は自分の評価を遊び程度だと言う。)
「っ…!私は遊び半分でやってるんじゃありません!
私は…もっと強くなろうと考えてやっているのに。…馬鹿にしないで下さい!」
(彼はあくまで自分の事をそう思っただけなのに。
しかしそれを勘違いして受け取ってしまい、バカに真面目な魔術師は噛み付くように彼を睨み付け、吼えた。)
■サイエル > ――おや?
その叫びに、ふと違和感を覚える。
あぁ、なるほどと。心理学。カウンセラーをする
保険医は、その様相から推測する。
「――何故、強くなりたいんです?
そんなに強くなっても仕方がないでしょう
使う機会なんてほとんどありませんし、普通は
そんなにわざわざ一生懸命頑張って、何故、そこまで?」
ちょっとあおるような物言いだ。
そのまま口にしたシガレットをかりっと噛んだ
■コゼット > 「何故って?
決まってるじゃないですか。生徒を守る為ですし、自分自身の為でもあります。
…私には才能なんてものはありません。だから努力するしかないんです。昔からそうです。
ここじゃあ何が起こるかなんて判りません。少なくとも、それを想定して強くなっておかないといけない。
だから私は強くなりたいです。」
キッと睨み付ける表情は変わらずに彼を見る。
■サイエル > 「……おやおや……」
なるほど、コンプレックスを刺激してしまったらしい。
どうやら、自分とはまったくの対極に位置する人間のようで。
そして、謙虚ではあるが、それらが足かせとなっている節もあるのかもしれない
しかし、それは彼女の美徳なので……
「気張りすぎですよ、コゼット先生
肩の力、抜いたらどうです?
たまには、ゆっくりするのもいいですよ?
それに才能なら有るじゃないですか
その心が、教師として一番大事な才能だとそう思いますが
私よりも立派な。強くなるのもいいでしょう
でも焦ると、”前”みたいなことを繰り返しかねない
時には――そうですね、サボってみるなんてどうでしょう?」
穏やかに、別段その表情におびえたわけでもなければ
距離をとるようにも見えない。
ただ、気楽にやったらどう? なんてなんともサボり魔らしい
物言いで――
「万事が万事に備えられることはありませんし
そう詰めすぎては、それこそその想定が起きた時に動けなくなっちゃいますよ?
せっかくの美人さんが張り詰めっぱなしではもったいない」
■コゼット > 「そうは言いますが…。」
(言いたい事は判る。でも、なんだか自分の頑張りを否定されたような気がして。
頑張るなと言っている訳じゃない。適度に休めという意味で、サボれというのだろう。
理屈は判るでも──)
「…私は、先生のようにはなれませんよ。」
(その時にそうならないようにする為の訓練なのに。
努力を積み重ねて、完璧に、失敗しないように。それは魔術においてもなんら違いは無い。
私はそうして自分を磨いてきたのだから。
ふい、と目を逸らし、飲みかけのペットボトルを置いたままその場を立ち去ろうとする。
引き止めなければ、そのまま夜の中に消えていくだろう)
■サイエル > その背中を見送りながら、投げかける。
「……なられても困りますよ。でも、片隅に
そんな考えもあったな、なんて覚えていてくださいね?
あなたにとって、”学ぶこと”は”楽しい”はずだ
それを生徒にも伝えたいとしていたはずだ
そのことを、忘れなければいいと思いますよ」
なんとなく、この”青く”て素敵な先生が
そうあってほしいななんて思いを乗せて
そっと、ひとり演習場に残って
ご案内:「第一演習場」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「第一演習場」からサイエルさんが去りました。