2015/08/06 のログ
■蒼穹 > …どかーん、だよ。うん。
(会話はこじれて、どちらの方へと飛んでいったのか。
そもそも菊夜がヨルムを握り潰す姿を想像したとしたら何だかシュールだ。
く、あの時に黙らせておけばと、その事実は更に己を後悔させるに違いない。
次は霊体を見る魔術でも見につけようと、また新たにここに誓った。)
…不便だねそれ。
服も再生できるように、頑張ろう、うん。
(ズレているのは御愛嬌。…あれ、でも彼女は痛みとか感じるのだろうか。
その辺の心配がない辺り、もしや彼女はマゾヒストかもしれないとかいう邪推は彼方に捨ておく。
別に彼女の裸体に興味があるわけではない。)
あのさぁ、詠唱させちゃったら負けるじゃん私。
(やっぱり。思った通りやればできるがやらないタイプの様だ。
矢など比べ物にならないスピードでの跳躍。
避けられる前提で撃った牽制打だったしそれはそれでよしとする。
矢から飛び退いたのは正解だといえようか。
ぽっかり矢の通過した点に鏑の型の穴が開く。)
…めんどくさいのはどっちだって。
(組み立てられる氷の檻は、きっと魔力に依るものか。
こちらの動きを封じられた。
何だかやっぱり調子が狂う。
だが、次に相手がやることは簡単に予想がつく。
さっきの馬鹿みたいに長く、馬鹿みたいな魔力量の魔術。
何が起こるか分からないが、こうして選抜されて挑みに来ている者が使う、
大魔術とさえ思える魔術だ。きっとロクでもないものなのだろうことは間違いない。
一体どんな術だろうか、搦め手か、高威力魔術か…前者であったら厄介だが、
どうにかして発動を止める他ない。)
じゃ、…ちょっとサービスね。
破壊神様のちょっと良いとこ見せたげる♪
破壊魔法・第八十二術式「阿鼻叫喚―ヘル・ファイア―」
(閉塞した氷の檻の中、くるん、と指先で相手からは見えないだろうが魔方陣を描く。
見えないけれど、こう言ったところにも魔法的な物を作るのが本人なりのこだわり。
古来より、氷に相対するは炎と言うのが定石としてきまっている。
魔法関係に叡智があるなら、既に破壊という属性を持つ魔力で、無理矢理属性の違う魔法を発動しようとしているのに気付けるだろう。
変換効率は、非常に悪い。どこぞの熱機関の様に、無駄だらけ。
そんな無駄さ加減を、自身の内にあるこれまた邪神の名に似つかわしい魔力で帳消しにするのだ。
氷の檻の中で、そんな無駄が生み出した魔力の断片が散らばる。
発動までは、もう少しかかりそうだが、良い猶予だろう。
こちらも一つ、カードを見せた。)
さぁ、やる気になってくれたかな?フーゴちゃん。
(氷の檻の中、発したその言葉は彼女に届くだろうか。
同じく、氷の檻の中で使った術式の非合理さと、大きさは、彼女は察してくれるだろうか。
恐らく、菊夜の御友達の事だから、声が届いたとして、察してくれたとして、
そのだるんだるんな在り方を歪めることなどまずないのだろうけれど。)
菊夜 > 「や、やっぱり私みたいな愚図の再生力なんてあってないような」
『ピーチクパーチク…めんどくさい』
【菊夜の方へ突然氷の弾丸が向かう…創造主は、明記するまでも無い】
【目の前を擦るように飛ばしたあたり、ヨルムよりは手優しいかもしれない】
『うっわ…地面抉れたよ…めんどくさいなぁ…ほんっと…』
【そう言いながら地面を見つめるフーゴ】
『確か…そう、ソラちゃん?だったっけ…中々、めんどくさい相手…』
『かかった…はぁ、説明するのもめんどくさい…』
【この氷は、通常の氷魔法とは違う】
【通常の氷魔法は、魔力で水に働きかけ凍らせる物、とイメージして欲しい】
『でも、私のは…魔力を…氷に混ぜてるから…』
【彼女の魔力で出来た氷、ということである】
【魔力で出来た氷、その魔力によって氷の性能は変わる】
【めんどくさい、めんどくさいと呟く彼女の魔力】
『それ、破壊しようと頑張ると…めんどくさくなるから…』
【彼女の言はこうだ、詳しく説明しよう】
【魔力で出来た氷、彼女の思うがままとは行かずとも、ある程度その人間の意思が反映する】
【その氷は魔力を感知すると、拒絶するようによりくっつこうとする】
【つまり、より強固になるのだ】
【ただでさえソラの垂れ流すような莫大な魔力】
【それも、相反する属性であれば】
『堅牢な<宮殿>…その中で…凍え死ね』
【勿論、破壊神の持つ魔力量であればその宮殿すらも燃やしつくせる】
【だが、その威力に反比例するかのように難攻不落さは増したのだ】
【彼女の魔力でも、数秒の時間は要するだろう】
『ちょっとだけ…頑張る…<高速詠唱>!』
■蒼穹 > いや待とうか。どう考えても…あー。
(何故毎度彼女は飼い犬に手を噛まれているのだろう。
いや、氷の檻の中だから見えないけれど、大体何があったかは想像できた。
…可哀想に。)
ねぇ、面倒くさい以外にいうことないのかな。
ってか地面めくるくらい当たり前っしょ。
…だーかーらー!どっちが面倒くさいっつーの!!
(こういう魔法だったか。ああ確かに面倒くさいと内心で頷いた。
それと、こんな面倒くさい魔術を数瞬でくみ上げる能力…成程彼女が選ばれるわけだ。
それを使役する菊夜は、まぁヨルムとフーゴを足しても足りないくらい強いのだろうが。
まぁ、見てな…よ!
(氷の牢獄で、真っ黒な地獄の業火が燃え盛る。
一瞬で霧散させてやろうと思ったが、強固だ。)
…ああ、もう…!ちょっと火力足りなさ過ぎた?
もうちょっと…!!
(慢心していたと言えば、そうなのかもしれない。
どうせ魔力で己に勝てる訳ないと、思っていたのかもしれない。
だが、どういうことかこちらのカードと拮抗しているとは。
魔力効率の悪い魔術を使ったのが仇だったのだろうか。)
だけど…っ!それを、ぶっ壊そう…かなぁ…!
面倒くさいことなんかしないよ、真っ直ぐ叩き潰すだけ!
(選ぶ方法は、やはりというか正面突破だった。それも炎での。
恐らく、この場において最悪の選択肢なのだろう。
一度水になったものが、魔力によってまた凍る。
それを溶かして水になるが、再び魔力で凍りつく…それの繰り返し。
下手な魔法で打ち克つことはできないのが分かる。
正に堅牢。
他にいくらでも手段があるが、見せつけるという名目においてはこれしかない。
それに、もう術式は作り始めた。
やったからには引き返せまい。
使う魔力をもう少し増幅させる。
鉄壁の如く、己の世界を憚る氷の牢。
どす黒い炎がそれをぶち壊して、その外に吹きだすまで、実質どれくらいかかる事だろうか。
宮殿のような見た目の要塞は、どれくらいの熱圧で陥落するだろうか。
この溶かすまでの数秒間、もしも出る際に余裕があるなら、
一つ格好つけた台詞でも吐いてやろうかと気楽に笑うのだった。)
菊夜 > 「冷たぁっ…!」
『人が戦ってる時に…隣でネガティブな言葉を…めんどくさい』
【菊夜にとっては、何かにつけてめんどくさい、と発する彼女も同類ではないかと思えたが】
『めんどくさい…以外に考えるのも…ちょっと…』
『牽制の威力じゃないでしょ…はぁ…』
『私だって…面倒なのは嫌い…突破されると…面倒だし…』
【そう言いながら、内心では珍しく慌てる】
『(あの技は…結構自信あったんだけどなぁ…はぁ…めんどくさいなぁ…)』
【彼女にとって選択肢は二つある】
【先ほど唱えた高速詠唱によって呪文を重ね掛けする事】
【一つは、もう一度氷檻を使う事】
【おそらくこの城はじきに突破してくる】
【檻の中で燃え盛る炎、力の差を示すために炎で破るつもりだろう】
【その分隙が生まれる】
【そのうちにもう一度城を建て直すのだ】
【だが、彼女はその選択肢は取らなかった】
【彼女が唱えた詠唱は】
『<我こそ、世界の理を知りてこの術を行使する者也
神に迫りしこの力にて、彼の如く力を振るわん
その力は『氷』
全てを凍てつかすこの力にて、この世の理を壊そう
この氷の前では全てが制止する
それは悠久の時ですらも
誰もが恐れ慄くだろう、誰もが愚かと切り捨てるであろう
だが私は氷の如き冷えた心で受け止める
世界が我を拒絶する。否。
我が、世界を、拒絶するッ!>』
【最初不意を打つように発動した詠唱】
【そして、彼女がヨルムより上回る手の一つ】
【<アルジェント・ディオ>であった】
【詠唱は終わった。あとは技名を唱えるだけ】
【しかし、詠唱の完了と同時に宮殿が燃え盛るのが見て取れる】
【氷の破片が煌めき、とても幻想的な風景 だがうかうかとしていられない】
『突破されたか…はぁ』
【マグマのように噴き出す、彼女の作りだした炎】
【その猛々しい漆黒の炎がフーゴに向かう】
【彼女の身が焼き尽くされるか、技名を呟くか】
【どちらが速いか…その答えは】
■蒼穹 > ………。
(今度また、菊夜に奢ってあげようかなとしみじみ思うのだった。
ああいう性格をしているから、自分の部下にもああいう目に遭わされるのかもしれない。
今更、部下に厳しい菊夜というのも想像できないのだが。
でもそれってめんどくさいっていうより五月蠅い、じゃないのだろうか。
めんどくさいめんどくさい言いながらもちゃんと戦う彼女は何思う。)
…あ、そう。
(意外と早くさっきの疑問に答えが出た。
めんどくさいと言う言葉で取り敢えず補っているみたい。
しまいにめんどくさいっていうのめんどくさいって言いそうなんだがそれは大丈夫なのだろうか。)
面倒事は最高のお遊びともいうけどね。
………ああ、やられた、かな
(高速詠唱で何かしら仕掛けてくるとは思ったが、
その異様な魔力のスピードと、その量で察した。
―――氷。
それはしばしば、停滞の意味も顕わすのだそうだ。
フリーズ、なんて英語もあるが、
凍結する、の他に止まる、等と言う意味もあるのだとか。
宮殿が倒壊した。散らばり、光が反射される。
夏であるが故か、美麗であり、爽快ささえも感じさせる光景。
それを汚くどす黒い炎が後ろから焼き追い縋って汚すのだが。
炎は美しいと言うが、この炎は例外。それは泥の様で、煙の様で、淵の様で。
黒と言う単色ながら、蹂躙と破滅の一端が滲むそれは、到底綺麗であると言い難い。)
あ…やっちゃったか………。
(その氷を破るのに必要だった魔力は、規格外にして、予想外だった。
元々、魔力抵抗のない最初の状態の氷の檻を破るだけのつもりだったが、
無理矢理焼き潰したせいで、制御を誤ったらしい。
吹きだす炎は、しかし―――
散らばり、風景を生み出す「魔力がこもった氷」が最後の最後まで抵抗をしたせいか、
それとももとから彼女に炎を届かせる気がなかったせいか。
若しくは、単純に高速詠唱の恩恵か。
少なくとも、奇跡とは到底言い難い、なるべくしてそうなったという形で、
彼女の詠唱は、己からすれば、成功してしまう事だろう。
彼女の作った長い詠唱、ヨルムより秀でたその技は、
迫り縋った黒い炎の壁を打開する行ってとなり得るだろうか―――?)
菊夜 > 「あぅ…うゆぅ…ふぇえ」
【必死に距離を取りながら怯える菊夜】
『殺すつもりとかじゃねーよ…怯えんなよ…めんどくさい…』
『一々聞いてくるなよ…はぁ』
『考えを落とすのも…なかなかめんどくさいなぁ…』
【若干、ソラが懸念した言葉に近い事を言い放つフーゴ】
『届いた…』
『<アルジェント・ディオ>!全ての時間よ!この私に跪け!』
【銀の神の名を持つその魔術】
【全ての者が停止する】
【万物も…宇宙も…】
【時でさえも、だ】
『うっわ…炎、触れられる距離じゃん…』
【手を伸ばせば、すっと燃えそうな漆黒】
【もう数秒遅ければ、術は発動出来ていなかった事を悟ってしまう】
【停止していられる時間は、フーゴの感覚で15秒】
【最初の1秒で】
『<高速詠唱>!』
【相手は破壊神だ、舐めてなどいられない】
【なら、あとの14秒全てで術を叩き込むのみ】
『<氷よ 我が呼びかけにてその力を示せ いかなる速さをも殺す凍える世界となれ> 氷嵐!』
『<詠唱重ね掛け> 氷嵐!』
『<詠唱重ね掛け> 氷嵐!』
【吹雪を起こす ごく普通の攻撃呪文】
【彼女が使えば、1つで災害級の呪文になる】
【それを…3回だ】
【辺り一面の銀世界に、3重の嵐が巻き起こる】
【これで、6秒 使える時間はあと8秒だ】
『<氷よ 我が呼びかけにてその力を示せ いかなる物をも封じる冷たき棺となれ> 氷檻!』
『<詠唱重ね掛け> 氷檻!』
『<詠唱重ね掛け> 氷檻!』
【こちらも、念を入れて重ね掛けるフーゴ】
【1つでは数秒しか持たなかった氷檻】
【だが、込める魔力が3倍だ 単純計算でさえ数十秒は持つ】
【魔力の密度によって、閉じ込められる時間はさらに増える】
【この技を使うのに4秒 残された時間も4秒だ】
『<氷よ 我が呼びかけにてその力を示せ いかなる物をも跳ね返す鏡の盾となれ> 氷鏡!』
【透明な板が、ソラを囲むように出現する】
【あらゆるものを跳ね返す盾 それは光でも例外ではない】
【時が動いた後、数多のレーザー光線が、ソラに襲い掛かるであろう】
【この技、発動するのに1秒もかからない】
【残された3秒は…】
『そう…たしか…どんな決め台詞だったかな…』
『< そして、時は動きだす >…だったっけ?』
【かっこつけるのに、使っていた】
■蒼穹 > ―――。
(気付いたら、幾条ものレーザーやら檻やら吹雪やらに囲まれていた。
…何が起こった?ああ、時間停止か。
それを察するのは、出来たが、まぁもう遅い。
先ずレーザー。これは、時が動いた瞬間に来た。
対処不能であるが故に己に向いていた光線は全てモロに喰らう形となる。)
…ちっ。ああー…あっついあつい…。
(たかが氷属性使いと侮ったのが仇だったか?
この一波で大方の皮は無論、肉が幾らか焼かれた。まだ使い物にはなるだろうが。
焼け焦げた跡が幾つも出てきて痛々しいが、それくらいだ。
強力な光源があったら、より大きなダメージを受けたろうが、生憎神族。肉も骨も特別性。
次ぐは吹雪。傷口に塩をすり込まれる気分で宜しくない。
それにしても、大分頑張るなぁと苦笑い。既に服は氷の断片やらで汚れきっている。
人間の雪山で遭難した気分というのは、きっとこういう感じなのだろう。
四方は氷に囲まれて、常に災害の様な猛吹雪が吹き荒れる。
やはり、幼女は恐ろしいものだ。)
やれやれ…参ったね。
どーしよっかなぁー…。
破壊魔法・第十二術式「飛花落葉」
(申し合わせ程度の即席結界を使ってみるが、あまり功を為さずに、すぐに潰れる。
生憎と、破壊神であるが故、防御だけの魔法には明るくない。
もっと高位の術式を使っても良いが、そこまでしたなら卑怯臭いしつまらない。
吹き荒れる猛吹雪、どうやったら正面突破できるだろうか。
剣?いや、どう考えても無理だろう。相手は半分風だ、相性が悪すぎる。
矢?それも無理だ、例え数万の矢があっても揺れ動く風に乗った吹雪を消し去ることはできない。
転移?それはつまらないから却下。
禁術?それもつまらないから却下。
風?それも面白そうだ、しかし
あくまで正面突破がセオリーだろう?
だったらやっぱり―――)
これしか…ないよねっ!
(ボロボロに抉れ、血の滴る、凍りつきそうな右腕を振り上げて、)
破壊魔法・第八十二術式「阿鼻叫喚―ヘル・ファイア―」
(やることは全く同じだ。
吹雪も、壁も、全て壊して焼き払おう。
どれくらい魔力を込めればいいだろうか。
手さぐりするのも楽しいが、油断のならない相手だと知った手前、
また、状況が不利過ぎる手前、最早思考力に余裕がなくなっていた。
再来する、阿鼻叫喚の大地獄。
この氷の防壁なれば、暴れたって誰も文句など言うまい。
八熱地獄の無間むけん地獄。
現世で父母を殺すなど最悪の大罪を犯した者が落ちて、猛火に身を焼かれる地獄。
それが、炎として在るなら、責め苦に堪えられずに大声で泣きわめくような何かを齎そうが。
これだけの防壁を一瞬にして蒸発させるにはどれくらいの力がいる?
硬い硬い檻の中、しかし…不思議と気分は悪くない。
勿論ここで死に遂げる気などまるっきりない。
奇跡の脱出劇をご覧に入れてやりたい気分だ。
猛吹雪と黒炎はまた、せめぎ合う。
自身の力で生み出された黒い炎の中、地獄の中、破壊の中を遊歩しながら、
吹雪の難から逃れていられるのはどれくらいか。
同時に3発使われたその魔術と、押し合い圧し合い。
まずはこの吹雪を何とかしなければ話にならない。
たった一発の魔術で、彼女の三発の魔術と等しく渡り合えるのだろうか。)
菊夜 > 【基本 時を止める能力というものは一度使えば警戒される】
【2度目は使えない、と思っても良いだろう】
【仮に発動しても、発動する前に防御陣を作り出して耐える、等が使われてしまう】
【フーゴに勝機があるとしたら、それはこの打ち合いに競り勝つ事だけだ】
【まずは第一撃 レーザー光線である】
『………っしゃぁ。』
【彼女は小さく、声をあげる】
【神を相手に皮をボロボロにし、肉を焼き焦がした】
【レーザーにしては上適の効果だろう】
【第二撃 檻の中でのせめぎ合いだ】
『…っ!?くぅっ…ッ!』
【<アルジェント・ディオ>はかなりの魔力を使う】
【その上に、呪文を重ね掛けした上での乱射だ】
【彼女の魔力は殆ど使いはたしてしまった、と言っていい】
【もし、この竜巻が炎をうち消せばフーゴの勝ち】
【見事耐えきって、館の中から脱出したのなら、残るは魔力切れの少女を嬲る作業だ】
『数少ない魔力…全てを…注ぎ込む…!』
【炎に風を吹き込むと、炎はより燃え上がる】
【しかし、氷で温度を下げたのなら、炎は縮こまる】
【相性は打ち消されて、イーブンだろう】
【あとはどっちの魔力が館を制圧するか、だ】
【先より魔力を注ぎ込み、魔力に反応してより堅牢となる自分の作りだした檻】
【中で魔力が暴れるこの状況、館が壊れる心配は無い】
【そうして魔力を足したのだ】
【全てを切り裂く竜巻が 全てを吹き飛ばす突風が 全てを凍てつかせる氷が】
【館の中を蹂躙する】
『さぁ…めんどくさいけど…これが私の…全力全開…耐えて見せてよ…っ!』
ご案内:「第一演習場」から菊夜さんが去りました。
■蒼穹 > (想像通り、時を止める術は強力だが、次は上手くいかない。
己も、時が止まる前に何らかの手段を適用しようと考えていたくらいだった。)
…あ…れ?
(拮抗を目論んでいたつもりだったが、魔力が増えた。)
ふーん、そう来るんだ。良いね良いね。
(さて、後は館の制圧戦。
それを制するのは、炎か氷か。
それにしても、愚策と言えどこちらの大魔術ともいえる魔術の1つを、
こうも抑えられるとは癪だ。
吹き付ける風に乗った刃の様な氷に相対する真っ黒な炎の盾。
…だが、違う。破壊神の在り方はこんなのじゃないはずだ。
守りに回るのは破壊者のする事じゃあない。)
私は愚策に突っ走るよ?最後の最後までね。
(泥試合だった。この吹雪の館の中、この最高に魔力が満ちた状況で守りを捨てた。)
破壊魔法・第八十二術式「阿鼻叫喚―ヘル・ファイア―」
(前方放射。人一人通り抜けられるくらいの穴を、その厚く硬く冷たい堅牢に撃ち放った。
己を守っていた炎は廃れ、氷の壁へと向かう。
愚策も愚策だ。本当の戦闘だったらきっと馬鹿のやることだろう。
しかしこれも、破壊者たる己の拘り。
吹き荒れる吹雪が皮を刺し貫こうと、疑似的な血管を千切って行こうと。
破壊者は破壊者であり、破壊に愉悦するのだと。
なんとも壊し甲斐のあるその三重の防壁を、ただただ馬鹿力を以って折って伏せん。
焼かれ凍らされ、散々だったが、悪くなかった。
さて、勝負の行方は何処へ行く―――?)
ご案内:「第一演習場」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に菊夜さんが現れました。
ご案内:「第一演習場」から菊夜さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に菊夜さんが現れました。
ご案内:「第一演習場」に蒼穹さんが現れました。
菊夜 > 【苦悶の表情で、額から汗が浮きだすフーゴ】
『一応…全力込めてるんだけど…はあ…』
【まだまだ余力を見せつけてくるソラを見つめる】
『こりゃあ…ヨルム様も負けるわ…』
『もう、出力は…あげられない…だから』
【風の動かし方を、変える】
【縦横無尽に吹き荒れる3つの竜巻】
【一つを、上空から吹き下ろすように】
【一つを、炎をかき消すように】
【一つを…】
『そうだなぁ…氷刃、とでも…名づけるか…めんどくさい…』
【ソラを、閉じ込めるように】
【とても小さい氷の破片】
【だが、数えるのも億劫な量が、風に乗っていた】
【風の中で回転する刃】
【一つ一つが、ソラを切り刻む】
■蒼穹 > ああー…これは、きっついなぁ。
(面倒といいつつ、何が何でも抵抗してくるのが、見て取れる。
打破へと向けた炎から、その牢獄を守るかのように吹く吹雪。
壁を突破するのに十数秒…下手したら数十秒かかる算段だが、
あの吹雪の防壁も計算に入れたらもっとかかるに違いない。
先程までのただの竜巻ではなく、何処が何処に向かい何をするか、はっきりと三分割された。)
…あっはは、誰がどう面倒なのか、聞いてやりたい気分だよ。
(守りを捨てたのは仇となる。
前方に炎を射出しているから前からの被害はないが、それ以外の箇所は等閑。
主に背面にダメージが行く。)
…高くつくよー?これ。
(本日は白い服装だった。
切り裂かれ、いよいよ己のその肉も抉られ始めれば、
自然その服は赤く。
横の頬を氷が掠めれば、温度や表皮を奪い去る。
また、氷の刃によって複数個所が切り裂かれる。
これには流石に、眉を上げた。結構な攻撃力ではないか、と。
腕に背に、脇腹に流れる幾多の鮮血。失血で死ぬ体質ではないが、人間の体とは不便なものだ。
それらの血は凍りそうな程冷たく静かに、しかし牢獄に閉ざされた本人は煩わしく昂ぶっているのを秘めていた。
なんて壊し甲斐があるものを、とでも。
この余裕が、果たしてどれほど続くかも分からないが。)
(上から下に吹き付ける風は、重力が加速させられたかのような感覚。
ああ、これが俗に言うジリ貧ってやつかと内心で頷く。
それでも尚、守りには回らない。
それでも尚、己の行く道を憚る壁を焼こう。
それでも尚、己は破壊者としてのやり方を見せよう。
下手したら遭難だが、馬鹿でかい力で、愚策を無理矢理押し通す。
それが己のやり方だ。
…今回の一件で、それは見直した方が良いのかもしれないとも思ったが。
壊してこその、破壊者だ。
重力の如き吹雪の降下を踏ん張り、押し切って。
己を切りつける氷刃を、対策もせず受けながら。
己の行く道を阻害するその壁に対峙し続ける。
策は変わらない。いつも通りの笑われそうな稚拙な愚策。
戦術も技術も一切ない、単純な、単純すぎる力押し。
一つ視点を変えればもっと賢い切り抜け方もあるかもしれない。
真っ黒な炎は新たにこちらに向かう吹雪に勢いを抑えられながらも、
またと氷の壁を突き破らんと集束して、突破を試みる。)
菊夜 > 『だから…!』
【纏まって暴れていた吹雪が3分割】
【どうしても、その威力は落ちる】
『第一層…突破された…はぁ…』
【そう言いながら なんと立ち上がるフーゴ】
【そのまま跳躍、宮殿の上まで飛び上がる】
【もしソラが、より合理的に戦闘を行うタイプであれば、もう既に勝負は決していた】
『私の魔術は…終わりでも…私の戦いは…終わってない…』
【珍しく、滾ってしまう】
【強い者と戦う高揚感】
【その理性でも、押さえつけられないほど】
『第二層…ふぅ…』
【二つ目の障壁も、突破されてしまった】
【もう少し火力が高ければ、彼女の身は炎に包まれていた】
【霧散した魔力を取りこみ、術を発動する】
【回収できたのはわずかな魔力だが、それでも十分】
『<氷よ 我が呼びかけにてその力を示せ いかなる物をも封じる冷たき棺となれ> 氷檻…!』
【彼女はその術を、なんと自分に使用した】
【人を閉じ込めるような莫大な大きさではない】
【包むことが出来たのは、足だけだ】
『はぁ…肉弾戦は…めんどくさいけど…』
【そのまま、宮殿の中に飛び込むフーゴ】
【その身が焼け焦げる事も構わず、彼女を倒すために】
【純粋な、両足蹴りの体勢だ】
【氷の魔力を纏った冷気が】
【上空から吹き下ろす突風が】
【その蹴りの威力を加速させる】
【例えるなら、白き流星だ】
【流星が、打ち砕かんとソラに向かって落ちる】
■蒼穹 > ―――。
(予想外だった。
あの寝転がってる奴がこっちに、それも魔術以外の攻撃手段を行使して来ることが。
だが、それはただの言い訳に過ぎない。
最初に矢を撃った時の、否、それ以上に素早い跳躍。
そこから繰り出されるのは、氷という属性を持った裂蹴。
三重の氷の檻を破った後の炎は言うまでもなく、弱い。
例え地獄の炎でも、その魔力の氷と風の前には蹴散らされてしまうだろう。
宮殿へと落ちた白い流星は、その先に待ち構える、おんぼろの黒い地獄と衝突。
ヨルムの時、格好つけて片手で止めたが、今回は魔力を込めた一撃だった。
あまり格好もつけてられないと、火力の少ない炎を以って、
流星を迎え撃つ。両手で。添える様な事はしない。突き飛ばす算段で。)
ああ、でも―――。
(寸でのところで、何とない虚脱感。少し氷に晒しすぎたか、
それとも傷を受け過ぎたか。
力が、技に負けたというのかもしれない。
時間さえ止められなかったら、回復や防御に転じていたら、なんて下らない言い訳はなしにしよう。
真正面から、その流星を受け止めるきることは出来なかった。
流星は己の手を押し切って、そのままのルートでいけば左の腹部でも抉り飛ばして降下していくだろうか。)
菊夜 > 『いいよ…褒めてあげる…ここまでめんどくさい相手は…久しぶり…ッ!』
【あのめんどくさがりが、動かないと倒せないと判断したのだ】
【寝転がりながら相手を封殺する、というスタイルが効かない相手】
【ここまでの対処をさせた相手は、ヨルムくらいだろうか】
『………これも、受け止めるんだ…うわぁ…』
【ソラとは違い、これが正真正銘最後の一撃】
【霧散した魔力も回収した、これ以上建て直しは出来ない】
【この一撃で倒せないのであれば、スタミナも魔力も尽きたフーゴの負けは確定してしまう】
『ッ…ふふふ…!』
【彼女の業火を突破した】
【めんどくさがりの彼女ですら、思わず笑みを浮かべてしまう】
【氷で動きが鈍い相手の腕】
【その腕ごと、相手を突破する】
【彼女の蹴りは、確かにソラに打ち勝った】
【確かに相手の腹を踏みつけた感覚、クリーンヒットだ】
【流石の破壊神でも、少しはうずくまり、隙が出来るだろう】
【ここにさらに拳や蹴りを叩き込めば、フーゴの勝ちだった…】
『………くぅっ!』
【魔力の制御に力を割きすぎた】
【ただでさえあのスピード。着地の衝撃は魔力で和らげなければ対抗出来ない】
【なんとか着地は成功したが、そのまま転がってしまう】
【追撃をする余力も、立ち上がる根性も、フーゴには残っていなかった】
【勝敗は、決してしまった】
■蒼穹 > ………あっはは。参ったね。
(直接魔力を込めた一撃。
少ないといえど、一点に、足に集約した一撃。
そこには、確かなダメージを受けた。
想像通り、隙は出来る。手にも、体にも。
不意打ちだったにしても、己の力を押し切った程の力を、ぶつけられたのだから。
腹部を抑えながら、乾いた笑いを漏らした。
流石に立つまで、もう少しかかりそうだ。
少し焦燥した。
あの災害とも呼べるような威力の魔術を、防御魔法を使っていない上から、
それもゼロ距離で撃たれたら―――?
しかし、それは杞憂だった様だ。)
…ああ、そう、だね。
間抜けな戦法だったけど、楽しんで、もらえた?
(ゆっくり。傷だらけの左手で、粉砕された左の腹の端を擦りながら立ち上がり、振り返る。)
驚いたなぁ。
こんなボロボロにされちゃうなんて、さ。
(同じくゆっくりと立ち上がる。
最初とは違う意味で寝転がった彼女に視線を落としながら、
飄々と言葉を紡いだ。
今度は不意打ちにも対策出来る様、しっかり結界魔術の1つの用意をして、
それから終幕の様な言葉を。
それにしても真正面から強化も防御も策もなしに戦ったらこんなに強いのか死霊は。
雑魚の魔物とは到底言い難い。
菊夜とやり合う日が来るならそれも楽しみだ。
…まぁ、多分相手の性格上それは来ないのだろうが。)
お疲れ様、で良いかな。
(これだけ派手にやらかしても、菊夜の方はあんまり消耗はないのだろうか、それとも。
そんな確認も込めて、彼女の主に向き直った。)
菊夜 > 【とてとてとて、と離れた時と同じように近づいてくる菊夜】
【どちらが勝ったのか、彼女にもわかったのだろう】
「はい、お疲れ様…」
【そう言いながら治癒魔術をフーゴにかける】
『…うるさい…私は戦うつもりなんてなかったのに…昂っちゃったし』
『…めんどくさい…ほんっと…!めんどくさい…』
『めんどくさいけど…やられっぱなしだと…ヨルム様も怒るし…』
『………次は、ヨルム様と、一緒に』
【菊夜に支えられながら、不気味な言葉を吐くフーゴ】
「ん、…ソラちゃんも、お疲れ様」
【アンジェント・ディオに魔術の乱発。かなりの魔力を持っていかれた筈】
【だがそれでも治癒魔術を行使しながら話しかける余裕はあるらしい】
【傷だらけの手も平気で掴み、こちらにも治癒魔術を行使する】
【続けてお腹にも触りながら話しかける】
「ん…フーゴちゃんでも、駄目みたいだったかぁ…」
■蒼穹 > いやあ、伊達に破壊神様やってないからね。
二人がかりは卑怯だけど、次はもう時は止めさせないよ。
(大体何をされたかは分かる。
時止めは、結構ポピュラーな能力の一つでもあるのだ。
時止めに対して対抗手段がない訳ではない。
寧ろ恰好の対抗手段がある。…もっとも、相手が時を止めると分かっていないと意味はないのだが、
まさか死霊が時を止めるとは思ってもいなかった。)
ん、お疲れ様。
………流石だねぇ、冥界人。
(RPGの体力で言えば、彼女の右に出る者は、少なくとも己は知らない。
己は攻撃力や魔力とMP極振りみたいなものだが。
しかし、時止めや何やら使って、尚も消耗していないのは…。
ああ、そういえば、と気付く。戦闘はしたが、フーゴに一撃も入れていなかった。
言わば、攻め疲れて負けたのだ。
…何故だろう、今度くらいは、破壊者として攻撃力を見せつけたいのだが、
この間から攻撃を受けるばかりな気がする。少し不満気の色が溜まった。)
ありがと。
っていっても私も治癒魔術持ってるけどね…キクヨのはまぁ、大分エキスパートじゃん。
まだいるんでしょ?もっと強い子。
ってかキクヨが一番強いんでしょうが。
(為されるがまま、治癒魔術が施される。
傷だらけの体も瞬く間にケアされていく。
これを瞬時にやってのけるのだからまあ凄い。)
今度はもうちょっと、殴って甚振って蹂躙したいなっ♪
(ぽろっと破壊者的な願望が漏れたのだった。)
菊夜 > 『まぁ、ヨルム様…時を止めても…ごり押しで動くから…』
『理不尽の権化が…何人も居るのは…はぁ』
「わ、私なんかより凄い人、沢山いるよ?」
「ハデス様とか、セポネー様とか…私なんかが冥界人をなnひゃぁんっ!?」
【無言で氷を首に当てられ嬌声をあげる 生成したのは勿論先ほどまで倒れていたフーゴである】
【またたく間に、無詠唱で魔術を唱えられる程度には回復したようだ】
「いるには…きゃぅ…居るんだけど…あうぅ」
【氷でぺちん、ぺちんと叩かれ、そのたびに変声をあげてしまう】
「ソラちゃんに勝つなら…私も混ざらないと、かなっ?」
「ソラちゃんの攻撃をマトモに受け止められるの、私程度だし…」
■蒼穹 > …おいおい。まだいるのかよ。
(破壊神様もびっくり。
死霊こんなに使えるなら、使う魔力にどれ程加減をすればいいものか。
で、蘇らせた矢先にその蘇らせたそれに殴られてる彼女は何なんだろう。)
んー、キクヨにゃどうやっても勝てないなぁ。
不死身に使う魔法もあるっちゃあるけど、別に本気で殺し合いするんじゃないし。
そうだねー…でもあのトコロテンみたいににゅるんと生成するのはあまり気味の良い光景じゃないかな。
(要は遊びの一環である。
だがしかし、破壊神に防御ばかりを強いるとは何とも酷なことではないか。
言い知れぬ不満感をぶつくさと心中でほざくのであった。
因みに普通に殴りまくったところで彼女に勝てないのは重々承知している。
自分と同じ、規格外の化け物の匂い。だからこそ、古い昔っからの友人。)
菊夜 > 【背丈の都合上、おんぶのような形になるフーゴと菊夜】
【手を首に回すのだ】
「きゃぅっ…ひぁっ!?…ううっ…にゅぁっ…!?」
【首元にちょっかいを出すならこれ以上ない体勢といえる】
「魔力がすっからかんになれば、死霊召喚出来なくなるから…」
【と語るは、先ほどまで魔力量の差を見せつけた菊夜】
【フーゴを100とすると、おおよそ50000程度であれば減ってもダメージは無いのだが】
【アルジェントディオで75の魔力を使ったフーゴ】
【単純計算で、166分止めても菊夜はあっけからんとした表情を浮かべるであろう】
「吹き飛ばさなかったら、にゅるんともならないんだけど…?もぅ」
【彼女の腕を吹き飛ばすには相当な力を込めなくてはいけないが】
【彼女にダメージを与えられ、なおかつ吹き飛ばさない力というのは相当加減しないと行けない】
「あーっと…その、この後…暇かな?」
「べ、別に何かある…ってのだったら私の妄言なんて無視してくれていいんだけど…」
■蒼穹 > ん、んー…。
(毎度部下にどうしてこんなに恵まれないのかが分からない。
また心中で御愁傷様と呟くのだった。)
どんだけ魔力持ってんだか。
ああでも、待てよ?それを吸い尽くしたら…。
(少なくとも、魔力を無理矢理吸引する系の術とは相性が悪そうだ。
とは言えどれだけ魔力を持っているのか。
時止めはだから厄介なのだが、過去も現在も未来もぶっ壊すような魔法でも使えばいいのだろうか。
それとも、時が止まる寸前に何らかの手段を打つべきか…。
色々ろくでもない。)
んー、例えばさ、全身吹き飛ばしたらどうなるの?
(全く持って相性が悪い。不死者は一方的な蹂躙が効くならいいが、
不死者は往々にして強い奴ばかり。
そうはいっても、不死者に流れる時間を壊したり、半永久的な拘束でもすれば勝てるのかもしれないが…。
何にしても、やっぱりろくでもない話である。)
ん?どうかしたの?
…まぁまぁ暇だけど。夏休みだしね。
菊夜 > 「わ、私なんかのグジュグジュと焼け爛れた様な魔力を吸収しても、使えないと思うよっ…?」
【彼女の言うとおり、魔力を吸収してもそのままの使用は出来ない 勿論理由は違うが】
【冥界に漂う魔力成分が混じっているのだ】
【冥界に適応した身体で有れば、吸収した魔力を使えるであろうが】
「された事無いからわからないけど、肉片が一片でもあればそこから再生出来るよ?」
「全身が同時に吹き飛ばされたのなら、多分魔力が肉を形作って、そこから再生…かなぁ?」
「ためしに吹き飛ばしてみる?私なんかじゃ参考資料にもならないと思うけど…」
【そう言いながら治癒魔術の用意をする菊夜、勿論吹き飛ばされた後再生するためである】
「あ、あの…ね…?」
「私さ…前、テストの成績悪くてさ…補修、受ける事になっちゃったんだよね…」
「よかったら…その…勉強、教えてほしいなって…」
■蒼穹 > …微妙だなぁ。あまり、使えなさそうかも。
(魔力の性質。死霊とかも多分それで作っているのだろう。
吸い上げるのは、あまり宜しくなさそうだ。…少なくとも普通の人間なら。
まあ、同じ様に破壊の魔力を全身に湛えてる己も人の事は言えないが。
マジックドレイン系は、苦しいと見えた。)
ねぇちょっと待って。
何で私が吹き飛ばさなきゃいけないのさ。それも全身。
いや、良いよ?少女サイズなら軽く吹っ飛ばせるけど。
…何かさあ、いやじゃない?こう、マスコットキャラクターに暴力を振るうみたいで。
(本気っぽい、と思わず苦笑い。
爆発する魔術を用いたところで、すぐに復活するだろうし、肉体的な破壊は意味を為さないのだろう。
取り敢えず、この場で全身を吹き飛ばすなんて真似はする事はない。)
んー…分かった。
んじゃ、私で良かったら付き合うよ。因みに科目は?
どこでやろっか。
(正直己は授業はサボり気味なので、あまり自信はないのだが。
こういう申し出を一蹴するのも、宜しくないだろうし。)
菊夜 > 『単純に…魔術を使わせて…空にしないと…はぁ』
【化け物のような魔力量、フーゴで無くても嫌になるだろう】
「…?フーゴちゃんに、吹き飛ばしてもらう?」
『出来る訳ないだろうが…馬鹿が…』
「でも、子供って結構マスコットキャラクターに蹴りとか入れるでしょ?あれみたいな感じで」
【吹き飛ばされること自体に危機感は無い様子だ】
「女子寮に部屋を借りてるから…そこなら大丈夫なんだろうけど」
「それがぁ…その…」
■蒼穹 > 直接魔力をぶっ壊すしかなさそう?
何にしても敵にするのはあんまりよくなさそうだなぁ…。
(防御ではなく、回復やら復活やらと言うものに破壊という方面はあまり効果的ではない。
継続効果があれば…とまぁ、思索すればきりがないのでこの辺で放り投げる。)
そもそも吹き飛ばされるんじゃない。そっから離れなさい。
(その辺りでツッコミを入れておく。)
ん?…何かあった?
菊夜 > 『昔、そうやって…挑んだのが…居たけど…』
『壊された魔力を…無傷の魔力が…修復してた…』
『こいつの魔力…全て同時に…破壊出来る…?』
【そう忌々しい顔を浮かべて語るフーゴ】
【全身を同時に吹き飛ばすより、難しいであろう】
「む…むぅ」
「国語と…科学と…世界史に…日本史、あと…芸術関連…くらい?」
『数学以外って…言った方が…めんどくせえなぁ…』
■蒼穹 > 流石に一発じゃ難しいかな。全部同時は難易度高すぎる。
修復能力にもよるけど、3回チャンスあったらいけるかなぁ。
あとは完全に消滅させるとか、そんくらい。
(全身を同時に吹き飛ばすのはそう難くないのだが、しかし。
概念的な物を一瞬で破壊しきるのは難しい。どこまでも修復能力が高い高い。)
…ま、空想の御話はこれくらいにしとこうか。別に敵対するわけじゃあないんだしさ。
ん、数学以外ね。
了解了解。でも歴史は知らないよ?私理系だから。
■蒼穹 > (そうして、幼女をおぶる彼女を横に、
そのまま女子寮へと勉強に付き合うため、帰って行く。
その後、寮で一悶着あったかもしれないが、それはまた別の話―――。)
ご案内:「第一演習場」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」から菊夜さんが去りました。