2015/08/30 のログ
メグミ > 「ええと、これはこうして、斯く斯く然然……」

 画面を見ればある程度把握する。
 慣れた手つきでざっくり交換を行わさせ、端末を返す。

「……はい、これで完了です。ばっちりですよ。」

 所謂電話帳機能に、メグミのメールアドレスと電話番号、それと住所らしきものも登録されているかもしれない。
 埋める所は、思惑がなければ全部登録するタイプ。

「そうですねー……その辺りは私には何とも言えません。でも、そうですね。召喚術に似た自然や精霊を行使して行う術ですと……
 得意な属性の精霊に特別好かれていて、他の属性の精霊はそれに嫉妬しちゃうからあまりうまく使えない、みたいな話もありました。」

 魔術もいろいろありますね。そう言って軽く締めくくりつつ、蒼穹の魔術の話題に移る。

「破壊魔法、ですか。そう呼ばれるものは幾つかありますが――
 ――概念を名に冠する以上、その手のもの神の権能を基にした体系の魔術が多い風に思えますね。
 基にする手法として、解析や再現、あるいは奇跡の借用など様々な方法はあると思いますが――そんな感じではないでしょうか?」

 知っている訳ではない。
 が、類似する知識から、その性質を推測することは出来る――智を持つものの特権だ。

「……ええ。複数の系統・出典の召喚術を一つにまとめあげようにすると、
 どうしても自作する必要がありまして。最近は電子を媒介に軽量化しようともしていますが、中々上手く行きませんね。」

 何でもない様に一つ笑ってみせ、頷く。
 そしてふと、思い出したかの様にソラをみた。

「そう言えば、前に模擬戦か何かの約束しましったけ。記憶違いかもしれまsんえけど……どうします?」

蒼穹 > ん、ありがと!…おお。
あ、私の方もやった?そっちからもメールしてよね!交換しただけになっちゃうのも良くないし。
(端末を受けとれば、思わず感嘆。結構色々な情報があるが、お友達であるから大丈夫だろう。
住所、電話番号に指名。メールアドレス。遊びに行くのも苦労しなさそうである。
名前は相変わらずメグミだろうし、年齢入力があったとしても秘密だったと思うのはさておき。
念押しの様に一言後付しておく。)

んー…成程。そういう感じなんだ。
好かれ、嫌われ。こういうのは、使役者のカリスマ性で全ての精霊を従えるとか、出来たら解決するのかな。
それこそ天性の才が必要だろうけど。…良く知ってるね。
(彼女は、その色々を知っているのだろう。精霊を使役するともすれば、召喚術に確かに似ている。
話が締め括られれば、うん、と頷いて次ぐ言葉に答えるだろう。)

あっはは、そうそう。本当、良く知ってるね。禁忌の魔術や、奇跡の行使、神術とかも呼ばれてるらしいけど、詳しくは知らないんだ。
けど、メグミが言う様に神の権能って、それが正しいと思うよ。それこそロクでもない神様だろうけど。
それと、私が持ってる破壊魔法がどれに属するのかも分かんないけど、破壊魔法において私の右に出る者は居ないと思うとか、言っちゃおうかなっ。
そもそも、使用者にも有害な事が多いから、好き好んで使われないみたいだし。
(彼女の語りは、然しまるで知っているように聞こえるのである。
うんうん、と頻りに頷いて見せれば彼女の破壊魔法への見解には満足そうに頷いて見せる。)

あー。電子魔術書籍だっけ。ああいうの便利らしいよね。
要はその本も、自分にあった風にカスタマイズして、メグミが必要で使いやすい!
って思ったやつをピックアップして書きだして、リストにしてるんでしょ?

(見せる為差し出した迷彩柄の「嵐」の本を己の方へと引き戻し。
彼女が持つ、召喚術大全と名打たれたその本を指差しながら返事。)

あ、そうだったそうだった。言いだそうかな、って思ったんだけど。
病み上がりらしいし。どう?そっちがいけそうならちょっとだけ遊んでみても良いけど…。
親睦を深めるために、ちょっと模擬戦、やってみる?
(ぱたむ、と魔術書を閉じて置き据えれば、ノリ気なようで。
ただし、勿論だがあくまでも本気は出さないのが信条の模様。己にとってはエンターテイメントの一つ。)

メグミ > 「案外、"再現された異能"に近いのかもしれませんね。
 ……成る程、それは……ふむ。"どれに属するのか分からない"、ですか。
 そして、"右に出るものはいない"、と。」

 少し考えながらも、頷く。
 系統や体系を理解せずに行使し、その上で右に出るものは居ないと豪語する。
 先の話を踏まえて、推測するとすれば――

 ――その上で、やや思惑を被せながら、蒼穹に提案する。

「――ええ、そうですね。ちょっと"賭け"をしません?
 "負けたと思った"方が言う事を聞く、引き分けなら両方。そんな賭け事です。
 ……そして、今からと云いたい所ですが……柄にもなく、準備をしたくなってしまいました。
 今すぐにやる、のもちょっと勿体無いですし――厳密に時間を決めて、やってみません?
 場所はどこでも、演習地区でも闘技場でも、転移荒野でも構いませんから。」
 

 柔らかい、温和な笑み。
 でもなんか考えてそう、みたいな雰囲気をどことなく感じるかもしれない。

「もし大丈夫でしたら、具体的な日時と場所を決めておきたく――」

蒼穹 > 異能って言うか、体質の一つかな。
殴る蹴る、より魔術を使った方が早い。そのレベル。
だけど、最近は歩く様にもなったし、食べる様にもなった…って、こんな事言うと変な人に見られちゃいそうだけど。
あはは、そもそも人じゃないしね。
(彼女の胸中は露と知らず、それこそ世間話のように己の実の上を語る。
人間のような見た目であれ、人間でない者などあまたいるのだから、己のような存在も珍しくなかろう。)

ん、賭け?あっはは、それは負けらんないなぁ。
って言いつつも、あんまりフルスロットルでは行かないんだけどさ。
負けない程度に頑張るとしようかな。どうにもメグミは本気みたいだし。
あー、それと、私に何いう事聞かせようって言うんだい?
あんまり困っちゃうこと命令されても困るんだけどなぁ…あっはは、まあいっか。
無理そうなら蹴るけど、メグミはそんな意地悪しないもんね。おっけ、じゃあお互い準備してから、にしよっか。

(何となく、彼女が企んでそうだと言うのは察した。
命を差し出せと言うような人ではないけれど、言われて困るようないう事は聞けないとしっかり述べておく。
負けと思うことなど、そもそもないと言う絶対的な自負が何処からともなく沸いてくるのだが、それはただの驕りだろうか。
因みに、己が勝ったら、彼女に何をしてもらうか等はあまり考えていない。)

ん、じゃあそうだねー。転移荒野も良いけど、あそこは荒れるしー…訓練施設にしよっか。
それで、時間は夜頃の―――。

メグミ >  
「どうでしょう。案外魔術師とか学者って、自分の分野では貪欲だったりするかもしれませんよ。
 とは言え、ダメならダメでも考えてありますから。問題ありません。」

 くすくす、と微笑みを零しながら、一つ頷き。
 後、隠す気があんまりなさそうかな、とも認識しつつ。
 多分、彼女の言う破壊魔術は魔術ではなく、彼女が言う通り体質で、"権能"だ。

「――ええ、その時間で構いませんよ。とりあえず、今日の所は帰りましょうか。
 ……あ、そうですね。近くの自販機でジュース買いたいので、ちょっと寄って行っても大丈夫でしょうか。好きなの、奢りますよ。」

蒼穹 > へー…魔術師や学者…貪欲。
(ふと、無精ひげが特徴的な意地悪な魔学教諭の横顔が思い浮かんだ。
魔術師、学者、貪欲…これらのワードから導き出る知り合いの顔。)

あ、あれー?ダメなダメでも?!
どういう事なのかな。兎も角、私に何をさせようってのか、言う気がないってのは分かったよ。
割かし、イジワルだね、メグミって。
ま、良いよ。程々負けないように頑張るからさ。
(むすー、と半笑いながら頬を膨らませる仕草をして見せる。
別段本気で怒っているわけでもないのがまるわかりだろう。)

ん、りょーかい。おっけ、もう遅いし、送ってこうか?メグミってあの辺に住んでるでしょ?
あ、良いね良いね。すぐそばに自販機あるし、サイダー買って欲しいな。
(先程己の端末に登録された、住宅街の郊外の一角を掌で示してといつつ。
嬉々として、彼女が向かうだろう自販機の方向へと付いていこうか。)

メグミ > 「友達に無理強いはしませんよ。
 学者や魔術師である以上に、私はソラの友達ですから。」

 その笑顔に裏はない。
 ふんわりと笑って、当たり前のように答えてみせるだろう。

「……ええ、じゃあ折角なのでお願いします。
 ソラさんが居ればご利益万全で心強いですから。」

蒼穹 > あはは、そう。なら安心。ああ、それから、私も変な事は言わないってお約束しとくさ。
お友達、か。嬉しいね。
(指きりげんまん、なんて遠隔から笑って言いつつ。)

りょーかい。じゃ、行こうか。
御利益ー?そんなのあるかな。あっはは。
(それから、暫く。自販機によって奢ってもらったりしてから、
帰路につくだろうか。己には別段帰る場所もなく、彼女をしっかりと送ってから、
また別の場所で暇をつぶし始めるのだが、それはさておく―――。)

ご案内:「第一演習場」からメグミさんが去りました。
ご案内:「第一演習場」から蒼穹さんが去りました。