2015/10/03 のログ
ご案内:「訓練施設」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > よいしょ、と鞄を椅子の上に置いて、特に必要はないのだけどストレッチを始める

試験以降、少しサボり気味だった異能力の発動訓練
今日は午前中で講義も終わったし、アルバイトもない日なのでたまにはやっておこうと訪れたのだ

ご案内:「訓練施設」にヴァルトラウテさんが現れました。
雪城 氷架 > 訓練エリアに立ち、まずは深呼吸
両手を左右に広げて意識を高めていく

じりじりと左右の手のひらに熱みを感じ始める

氷架の異能は分子運動掌握<マクスウェル・コード>
その名の通り分子運動の能動的操作を可能にする念動力の一種だ
高めれば酸素を燃焼し火炎が生まれ、
停止させれば水蒸気が氷結し凍結する
それ以外にも様々な使い方ができる……らしいことは、最近わかってきた
汚れを分子分解して物をキレイにしたりとかもできた

特待異脳だとか、サードステージだとか色々言われた頃もあったけどなんとかうまく付き合えている

ヴァルトラウテ > ……。
(よっ、と誰かいないか現れる少女
特に何、というわけでもなく、演習場などであれば戦闘訓練やそういった人物に当たることが出来ると考えてのことだ

そして、姿だけは知っている少女を見ると、にこやかに微笑んで
その様子を邪魔しないように見ている

……もっとも、その存在に気がつくかもしれないが)

雪城 氷架 > 集中しているためか現れた少女には気がついていないようで、そのまま両手を掲げるようにしてから、自分の正面へそれを向ける

【───Riesen der Stichflamme】

手を掲げた前方に、爆焔が巻き上がり炎の巨人が出現する
訓練施設の警報が発報しない程度に抑えたサイズではあるものの、
その姿はかつて西園寺偲の起こした事件の時と同じもの

今ではこれくらいは完全に制御もできるし、一息に発現させることができるようになっていた

ヴァルトラウテ > ……あれが。

(アレが父様の言っていた、姉様の力
そして、ゆくゆくは自分が引き継がないといけない力だ

……まだ、その資格は、自分には、無い

今の自分はアレに対抗することは出来るのだろうか
それは、彼女のAIには計算できなかった)

雪城 氷架 > 両手を向けたまま、吹きすさぶ熱風で周囲に被害が及ばないように制御を続ける

ここまでは以前も出来たこと、準備運動のようなもの
更に意識を集中して、目の前の、自身が創りだした巨人を睨みつける

両手を向けているのは、力を行使する位置を意識しやすくするため
要するに自転車の補助輪のようなものだ

だからまずはその両手を下ろす

次に、その両目を閉じた
これで【力を発動している空間の場所】の情報が氷架から消える

周囲に巻き上がる熱風ひときわ強くなった、巨人が揺らいでいる
そう感じて慌てて目を開いて両手を向ける

……まだまだ、完全制御とは言いがたい

やがて炎の巨人は竜巻のように巻き上がって、その場から消え去った

「………う」

その場に膝をつく
久しぶりに長い間強い力を使ったせいか、心臓が暴れている
嫌な汗が頬を伝ってきた

ヴァルトラウテ > ……お見事です、流石ですね!

(観覧席から拍手でその様子を褒める

自身にはまだ扱うことの許されない力、それを所持しているだけでも素晴らしいのである
ましてや自分があれと戦うことを考えると、ヴァルトラウテにしては珍しく対応に確証が持てない

さすがは姉様である、と思わざるをえない)

……あ、はじめまして、ヴァルトラウテ……ヴァルトラウテ=リーリエ=フェルゲンハウアー=雪城と申します

父様からすでに連絡が行ってると思いますが、
よろしくお願いします……姉様。

(そしてさも当然、というかのように家族らしい言葉を口にした)

雪城 氷架 > 「え……」
声をかけられてようやくそちらに目を向ける
そこには見覚えのある少女の顔
何で見たんだっけ、そうだ、たしか───

「……うん、はじめまして、ヴァルトラウテ…」
なんとか呼吸を落ち着けてゆっくり立ち上がる
そうだ、父親からのあのふざけた『家族が増えたよ』メールに添付されていた写真の、少女

「姉様って…いや、確かに姉妹の関係になるんだろうけど」
ぽりぽりと頬をかく
なんとも複雑な気分である

……しかも、写真で見た時はそんなに感じなかったが、
この子…顔つきといい、なんだか自分によく似ているのだ

胸部装甲以外

ヴァルトラウテ > ……大丈夫ですか?
見たところ、大分大きな……それも、とてつもない力のようでしたが

最初はせっかくなので手合わせでも、などとも考えてたのですが、その様子だとちょっと辛そうですね

…………はい、姉様は姉様です
今後ともよろしくしていただければ幸いです!

(素直で屈託のなさそうな笑みを浮かべ、近づいてくるとその手を取って挨拶するだろうか)

雪城 氷架 > 「大丈夫。久しぶりだったから少し体がびっくりしただけだよ」

まだ呼吸は落ち着かないものの、義理とはいえ妹の前であまり格好悪いことはできないなと思いながら

「あ、あぁ…こちらこそ……手合わせ…?」

手をとって自然な笑みで微笑みかけてくる新しい家族、
まぁ、悪いやつじゃなさそうだな、と思ったが、予想外の言葉に少し戸惑ってしまう

ヴァルトラウテ > はい、せっかく姉様と出会えたので、できたら手合わせなどできたらいいな、と思ってましたので

(文字通りの手合わせ、つまり模擬戦の意味のようである
見れば随分と長い刀…………太刀を持っているようだし、そう言う子なのかもしれない
金髪に赤い目で太刀、というのも珍しい組み合わせではあるのだが

もっとも、今は制服であり、私服の姫騎士然とした格好に太刀を佩く、と言うよりかはまだ
この学園では普通であるのだが)

……姉様は、手合わせはお嫌いなのですか?

(言葉の様子から戸惑いを察したのか、ちょっとさびしそうに聞いてくる)

雪城 氷架 > 「あー…えっと…」

なるほど
この子はいわゆる「戦える子」なのだろう
でなければあんな仰々しい刀なんて持ち歩かないだろうけど

「う、うーん…私って一般生徒、っていうか…。
 こう、自分の身を守るためにやったことは一応ある、くらいのレベルでしかないんだけど」

模擬戦など零と一度やったきりである
それ以外で、喧嘩になりそうな時や人を相手に異能を使ったことがないかと言われればそれはNOUVEAUになるのだが

ヴァルトラウテ > え……でもその、あの力、すごくありませんか???
それこそ、私よりも凄そうで…………世界を操る力っぽいじゃないですか

あの力を操ってるだけでも、姉様は尊敬せざるを得ない感じなんですが
それがまた…………どうしてです?

(ヴァルトラウテにはアレだけの力を持ちながら戦わない、というのがよくわからない
純粋に疑問なのだ

あんな力を持ってしまえば一般どころの話ではない

自身に匹敵、もしくはそれ以上の力……まだ自身には許してもらえないそれを持ちながら
一般人に収まっている、というのがよくわからなかった)

雪城 氷架 > 「いやだって、私別に世界を操りたいわけでもないし…。
 たまたま私がこの力使えることになったから、うまく付き合っていきたいぐらいなんだよ」

なんだかスケールな大きなことをいう子である
思わず苦笑してしまった


「すごい力かもしれないけど、できれば人を傷つけるためには使いたくはないしな。
 そう言っても此処は結構危ない島だから、念のため使えるように練習はしてるってわけだよ」

ヴァルトラウテ > なるほど
姉様は、その…………とても優しい方なんですね!

そして、それだけの力を持ちながら驕るでもなく、身に余る何かを望んだりもしない……
その器の大きさにただただ感服するあまりです

(ヴァルトラウテが父様にこの力を授けられたら、きっとその喜びは隠せないだろうと、そう思うし
もしかしたらつい使ってしまいたくなるかもしれない

だというのに姉様はそれだけの力を持ちながら、単に制御すること、己の身を守ることに徹し
それでいながらいざというときのために鍛錬を怠らない

つまり……姉様は素晴らしい姉様なのだ)

雪城 氷架 > 「いやいや、それは褒めすぎだって…。
 私って短気だし、不良とか相手にカッとなって使っちゃったこともあるしさ。
 異脳とうまく付き合って、力をひけらかさずに生活してるやつなんか此処にはたくさんいるよ」

なんだろう、素直な子なのだろうけど
褒められ慣れていないのもあってなんだからむず痒くなってしまう