2016/06/01 のログ
ご案内:「訓練施設」に松渓つばめさんが現れました。
■松渓つばめ > 「相手を殺傷はダメだけど、結構模擬戦もグレーよねー」
と、気の抜けた声がする。
右手には炭酸水の入ったペットボトル。赤みかかった茶髪。
中に入ると、誰も使っていないことを確認する。
ここは時々運動後にシャワーを浴びたい連中がいるのだ。
■松渓つばめ > なお、今日はシャワー目的で来ているわけではない。
それなりに暑い日だったが、彼女の異能はその点優秀だ。
「やってみますか。土は水を食らいて樹木を為し、樹木は炎の親となる~、っと」
ペットボトルから水を数滴。数歩歩いてまた数滴。
大地に撒く。それから、ポケットからライターを取り出して。
「――ほいっ」
パパパパッ、と水の落ちた上数十センチの空間に火花が散った。
それを見て満足気に頷く。
ご案内:「訓練施設」に水月エニィさんが現れました。
■松渓つばめ > 魔力計測帯に今回の魔術エネルギーを教えてもらう。
じつに僅か。それは元々あるものを魔術の触媒としているにしても、かなりの効率を示していた。
(やってることの規模は小さいけど、この程度ならそれこそエムピー知らずね。いや天才天才)
実際、身体能力の一つである異能に加え、こちらもその一部となろうとしていた。
■水月エニィ > 「と、待たせたかしら。」
――少しの時間の後、少女が訓練施設内へと足を運ぶ。
フィールドを間違えていないことを確認すれば、つばめを認めた。
「こんにちは。」
■松渓つばめ > 「んん?そーね、後で冨喜庵のずんだ団子付き合ってもらう程度には」
背中越しに振り返る。
そして。
「フッフッフよくぞ逃げずに現れたなキサマの恋人ならばそこで鎖につながれておるが私を倒せなければその努力も水の泡だー」
マントをばさっと翻すモーションを加え、棒読みで迎える。ちょっと寒い。
……だんごと言うからには食べ歩き提案程度のものだろう
■水月エニィ > 「仕方ないわね。貴方が勝ったら奢ってあげる。
――魚の泳ぐような風呂に叩き込まれるのは勘弁だけど。」
つばめのそれとは対照的に。
何でもないように応えて返し、片手に引っ提げていた布を腕に巻く。
そうしてから、腰の右ホルダーからオートマチック式の拳銃を取り出し、片手に構える。
「安心しなさい。中型プラスチック弾だからそんなに痛くないわよ。」
■松渓つばめ > 見事に乗ってくれなかった。無念だがノリに固執するのはレディではない。
「そお?最近フィッシュセラピーとかあるじゃない、こんど学生街回ったりネットで探してみない?」
蓋を締めたペットボトルで肩をポンポンとして、右手は運動着のポケットを一度叩いた。
そして、身体全体で向き直るが構えない。重心の上下もなくまるで自然体だ。(ま、鉛弾を想定して動くつもりだけど)
「あー、その布も武器?燃やしたら怒るよね絶対」異能が――渦巻き、娘を隠しにかかる。
■水月エニィ > 「妙に女子力高いわね貴方――」
何かしらを操る異能だろうか。
観察を続けつつ、布は使わず銃を向ける。
「――肉にして霊、彼の布は力の見立てそのものよ。
燃やせると思うのならば燃やしてみなさい。ちゃんと燃えるから。」
言いきった後、引き金を引く。
プラスチックの弾丸が発射されれば、つばめに飛ぶ。
但し、音そのものは本物と比べれど遜色ないかそれ以上。
それは恐ろしいものだと嘯くように、フィールド一体に銃声が響く。
■松渓つばめ > 「っは!」
反るようにして避けた眼前。異能の煙に穴を開け、巻き込んで飛んでいった。
距離があるとは言え動いていない状態で放たれた銃弾に対して、動き、避けたのだ。
一度マンガで読んでから、このスタイルはお気に入りである。構えぬということはあらゆる動作を可能とする、と。
おおよそ無茶な論理だが、つばめの場合それを可能にする術がある。
「反撃……!」
煙の中からバク宙で出てきたと思ったら、また煙を周囲に満たす。その早さはまさに噴出と言うにふさわしく……
煙のなかから、野球ボール程度の水球が投げつけられる。
そしてようやく着地。姿勢は低く、体勢を崩すのでもなく距離を詰めに行く
■水月エニィ > 「く、はっ……」
無茶な動きに意表を突かれた様子だけはない。
――煙の中から飛来する水球をまともに受ければ、銃を取り落とす。
(ふ、む、今一読み切れないわね――)
模擬銃は役に立たない。
巻いていた長布を手に掛け解き、両手で持つ。
■松渓つばめ > (当たった?)水を『投げつけた』に過ぎないが、モーションを隠したことで物体の飛行速度の壁を破ったのだろう。
異能の効果を受けた水。ただ、それだけではない。
(――なら!)「続けて、GO!」
銃を持っていた腕に一瞬の軽いショック。
五行術の水生木。木気は風や雷を司ることがある。
投げつけた水は異能だけでなく魔力を受けており、性質は雷に変化した。
それで多少なり隙を生じさせられると踏み、ダッシュからの足払いを狙った。
■水月エニィ > (痺――)
一瞬の軽い早い"。一瞬の内には確かに怯んでいたが、
それが過ぎる頃には行動を始めている。
軽く横に跳んで、片手の布を握りしめて息を吸い。
劈くような叫び声と共に身体を翻し、スライディングを済ませた彼女を叩っ斬る様に布を打ち付けに掛かる。
「――U、Laaaaッ!!」
■松渓つばめ > カウンターが来ることはわかっているが、問題はそれがつばめに到達するまでの時間である。
想像よりも早い、振り回す布が見せる軌跡をしていなかったから。
脳内で身を守る対象物を『布』から『棒』へと修正。
であればと、先ほどの『水』が動き出した。
ただの打突であれば、この水は衝撃吸収ジェルそのものだ。つばめは既にボトルを持っていない。異能と混ぜて身体の表面に満たしていた。
腹部を守るため異能と腕の二重防御で守る。「く」と息をつめるが、すでに次の攻撃を狙い始め、当てるならどうぞと言わんばかりに残った腕から異能が舞い散る。一瞬布団たたきを思い浮かべる景色だ。しかし――安全ではない。