2016/07/01 のログ
ご案内:「訓練施設」に伊織 六郎さんが現れました。
伊織 六郎 > 最近、棚ぼたでゲットした異能が大分、分かってきたので訓練施設の一画を使う利用申請をしてみた。

これなら、誰かに見られても魔術の練習で通るんじゃない?
ということで、そろそろ大っぴらに……いや宣伝するわけでもないが、大丈夫じゃないかということで。

山での夜間の自主練はソロソロしんどいのだ。
なんか変な格好した女の子が入り込んだってんで山をうろつく変態とか居たし。

妖怪 蕎麦食ってけ も怖いし。

伊織 六郎 > いつも着ているジャンパーコートは脇に置いて。

動きやすい服、まあやっすい黒いジャージなんだけども。
前に置いた複数のデコイを眺めながら……ちょっと肌寒さを感じてブルっと震えた。

「うひぇぇ…………」

変な声も出た。
最近は暖かくなってきたし、この異能のオカゲで大分改善されたが、自分にはまだ寒いようだ。

まぁ、準備しよう。

伊織 六郎 > 右手の人差し指を立てて、数度、宙で振る。
音も無く指先に赤い炎が灯って、固定された。

「便利なもんだなぁ、こりゃぁ……」

意のままになる炎。
どんな形にもなる炎。

便利すぎて笑ってしまう。

伊織 六郎 > 火の玉にして放つ、壁のように広げる、榴弾のように投げた場所で爆発させる。

色々やってみた上で、練習しようと思ったのは……

細く細く、火を細く絞って伸ばし、赤い糸のようにしての運用法であった。

絞り込む事で篭める力を減らして有効距離を伸ばし、稼働時間も延ばせるのだ  と本人は思っている。
体感だけど。

宙に踊る炎の糸を振り、デコイに撒き付けて発火させる。
じわりと燃え始める木の人形から更に糸を振って、隣のデコイに触れさせて発火させる。

質量があるわけではないので、何かに当ったら勝手に巻きつくわけでも軌道が変わるわけでもない。
全部自分で操作しないといけないのが結構大変なのだが……

「もっとこー、繊細にやりてーもんだなぁ……うぬ、くぬっ」

伊織 六郎 > 他の利点は例えば、相手が例えば剣や刃物で切ろうとしても素通りさせられることとか。

魔法とか異能の剣だったら知らんけど。
知らんけど。

中指からも炎の糸を生やし、二本にして縦横に振るってデコイへ火の跡をつけていく。

巻き付けて、力を篭めればそこから一気に大きな火にすることも可能。

「腕も頭も疲れんなぁ、コレ……  この……ぅ」

集中してなきゃいかんので、エライ疲れるが。

伊織 六郎 > 一通り、デコイを燃やしたり黒い焦げ跡をつけたりして満足を得た。

もっと練習すれば糸を増やしたり、細かい操作も可能になるだろう。
どんだけ時間がかかるか知らんけど、元手ゼロで手に入れた力ってだけで丸儲けなので、文句は全く無い。

何せタダで手に入ったのだ、タダで。
これでクレームとか人としてありえない。

くれた相手にクレーム入れたら捻り潰されそうで怖いから絶対にできないが。

まぁ、いい汗をかいた。
いや、全く汗など出ていないが。

伊織 六郎 > 申請した時の話によると、デコイとかはそのままでいいらしい。
ベット片付けがあるそうな。

素晴らしい、便利。

近くに放ってあったジャンパーコートを拾い上げると、肩に担ぎながら通路に向かって歩いていく。

ここ、シャワーもあるんだって!
使っていいんだって!すごい!もうここに住みたい!

ご案内:「訓練施設」から伊織 六郎さんが去りました。