2016/07/02 のログ
ご案内:「演習施設」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 > 何故か久々の演習施設である。
運動こそしているが、実践訓練は行っていなかった。

「さて、設定を、と」

ぱたぱた端末を弄り、データを書き込む。
人型の的を一つ用意。

新しく組んだ魔術の実践だ。
安定するならば、実戦に投入も出来なくはないかもしれない。

寄月 秋輝 >  
光の魔法陣を展開する。
頭の中で組んだだけだった魔術理論を開き、わずかな間違いを修正する。
魔法杖でもある刀を片手に、細かい調整をしていく。

やっていることは電子回路を組んで行くような繊細な作業。
眉根に皺を寄せ、書き込む。書き込む。

溢れた魔力で周囲が満ち、光の異能の影響を受けてきらきらと輝き始める。
周囲は様々な色合いの光の海となった。

寄月 秋輝 >  
新しく組んだ魔術を完成させるのは、それなりに地道な作業の組み合わせだ。
自分の使う魔術のいくつかは、完全に自分のオリジナルではある。
が、基本は先人がくみ上げた魔術を自分なりにアレンジし、使いやすくするものだ。

(暴発のリスクを抑えつつ、完成させるってのも難易度が高いな……)

以前は監督が居たものだが、ゼロからの組み上げはともかく、失敗しても『とりあえず』大丈夫という安心感があった。
のだが。

(もし暴走を起こしたら、この中だけで済むかな)

ゆっくり確実に魔術を完成させていく。
大体の問題は修正していくが、本当に思ったとおりに発動するかどうかはやってみなければわからない。

寄月 秋輝 >  
組んだのは、いわゆる『神殺し』の術。
体にわずかに染み込んだ『神殺し』を術として構成し直したものだ。
『不死殺し』は組んであるものの、どうにもここで役に立つのは『神殺し』らしい。

(……というか神性持ちがなんであんなに居るんだ……)

口を横に引き結び、なんとも言い難い気分に浸る。
それらに対する対策は十全に考慮しておかなければならない。
なんせ、さすがに夢をかなえるまでは死ぬわけにいかないのだ。

ご案内:「演習施設」に阿曇留以さんが現れました。
阿曇留以 > ここを訪れたのは特に理由なく。
ただまぁ、気が向いたから訪れ、じゃあ訓練でもしていこうかと思い足袋をはいて演習施設にやってきた。

そんな施設のなかで、既に誰かが練習をしていた。
なんというか、ここの施設にきたら誰かが居るのはもう慣れた。
なにをしているんだろうと、遠目にみている。

寄月 秋輝 >  
「あ、出来た」

完成した。
というより、発動は可能になった。

(……どうせ一発や二発程度、軽く防ぐんだろうけど、アイツら)

正直期待はしてない。
自分の師や『ヤツら』同様というべきか、一定レベルを超えたバケモノには対策そのものが無意味というかなんというか。
しかし対策を講じぬまま、一方的に抹殺されたらたまったものではない。

魔術の最終調整をしながら、魔力を高めていく。
周囲は色とりどりの光で満ちて輝いている。

阿曇留以 > 西洋呪術――いわゆる魔術の陣が展開されている。
が、残念ながら留以には門外漢どころか、何も知らない。
せいぜい「西洋の呪術って綺麗な陣をしてるわね~」ぐらいの感想だ。

遠すぎて誰がやっているかはよく見えないが、ぽーっと練習風景を見ている。
周囲の光が、演習施設という殺風景な場所を、どことなく幻想的な景色へ変えていっている。

寄月 秋輝 >  
魔法陣を完成させ、発動待機状態にする。
それだけで自分の体の中の神性に影響が出る。

理論的には問題ない。
この状態なら発動は確実、威力も十分に仕込んだ。
はずだ。

ふぅ、と小さく息を吐いて、魔法陣を消失させる。
そして、ようやく次の入場者に気付いたように振り向いた。

「おや、こんにちは。
 あなたも訓練ですか?」

溢れた魔力は消えぬまま、周囲を光で満たしている。
その真ん中に立ち、手を軽く振って見せた。

阿曇留以 > 男性の声。
一度周りを見渡してから、誰も居ないことを確認し、その言葉が自分に投げかけられたのだと判断して。

「ええ、こんにちは~。
ちょっとだけ訓練をしようかなと思ってきたのだけれど、既に先客がいたので思わず見ててしまって~」

どこかで聞いたような男性の声。
が、その声がわからずぺたぺた歩きながら彼の元へいく。

近づくにつれ、体にぴりぴりとした電気が走り、大太刀が震えている、気がした。

寄月 秋輝 >  
小さく首を傾げた。
こちらは彼女の名を知らないが、彼女は知っているはずだ。
見えていないのだろうか?

フィールドの設定を少しいじり、周囲の魔力を排出させる。
同時に光の海も消え、さっぱりと視界も開けるだろう。

「元気にしていましたか?」

巫女装束の女性に向けて声をかけた。

阿曇留以 > 近くまで近づいて、ようやく見えてくる男性の姿。
遠くでも分かっていたはずの勾玉も、なぜか近づいてようやく認識でき。
目をぱちくりとさせて、あっ、と気付いたような声を出す。

「あら、えっと……お久しぶりです寄月さん。
私はもちr……えっと、それなり……に?
寄月さんはお元気……そうですね」

ちょっとバツが悪そうな顔。
どういう感じで話しかけていいのか困っていた。

寄月 秋輝 >  
「えぇ、おかげさまで。
 先日体調を崩してしまいましたが、もう完治しました」

おかげで以前より調子がよい。
ぐりぐりと肩を動かし、自身もそれを実感する。

「……訓練、しに来たんですよね?」

小さく笑顔を浮かべて聞いてみる。

阿曇留以 > 「あ、その~……」

訓練、というか、遊びにというか。
そこまで根をつめてやろうとは思っていないが。

「ちょっと、軽く汗を流そうかな程度に考えていたんですけど。
なんだかすごいのをつくってたみたいだから、どうしようかなと思いまして。
ああいうの、魔方陣っていうやつですよね?」

先ほどまで浮かんでいた光を思いながら、返事をする。

寄月 秋輝 >  
「あぁ、すみません。
 魔術の構築をしていたので……
 一から組んで、発動まで実験するとなると、ここくらいに広い場所でないとダメなんです」

申し訳なさげに頭を下げた。
どうも邪魔をしてしまったようだと思ったらしい。

「軽く体を動かす、というのは案外大事ですからね。
 いつも全力の訓練では気が滅入ってしまうので」

小さく頷く。
常に全力訓練している男が言っても仕方がないのだが。

阿曇留以 > 「あっ、そういうつもりで言ったのではなくて!
別に寄月さんが先に来ていらしたんですから、自由に使ってもらって大丈夫ですし、魔方陣も綺麗でしたので見ていても楽しかったですし」

若干慌てながら、頭を下げる寄月に弁明する。
ちょっと硬い話し方をしているのは、前怒られたからだろうか。

「それに、どういう訓練をしようかっていう考える時間にもなりましたから。
うん、大丈夫です」

こくこくと頷きながら。