2016/07/29 のログ
東雲七生 > 「ん~~~~~」

訓練施設のとある一室に七生の唸り声が響く。
部屋の中にはジャージ姿の七生、それと向き合う様に人型のオブジェクト。部屋の設定で創り出した物だ。
何の変哲もない七生と同じくらいの背格好の人型を前に、七生は考え込んでいた。

「んーあーんー……ぬぬぬ。」

唸りながら、無造作に拳で人型を殴る。
さほど力を籠めずに殴ったとはいえ、人型はびくともしない。
その場から動きこそしなかったが、人型の表面はまるで水面の様に波紋が広がった。

この人型、実のところ99%を水分で構成されていた。

東雲七生 > ぼむぼむ、と八つ当たりの様に人型を殴りつけてから拳を下ろして、溜息を溢す。
人型はぶよぶよと殴られるたびに波紋を広げ、少ししてから元通りに静かに佇んだ。

「あ~……」

七生は頭を掻きむしってから、人型から少し距離を取った。
裸足で床を強く踏みしめ、二、三度屈伸をする。
そして軽く跳躍。とーん、とん、と地面から10cmほど跳ぶのを繰り返してから、大きく息を吐く。

息を吸って、吐いて、もう一度吸って、人型を見据え、

両足を揃えて、小さく跳躍──

東雲七生 > どん、と重い殴打音が響き、七生の姿が一瞬で人型に接近した。
勢いよく突っ込んだ勢いを載せたまま、体を捻り、人型の胴めがけて蹴りを放つ。
七生の全体重を込めた、文字通り渾身の蹴りは、微動だにしない人型の胴を捕える。

──が、そんな衝撃も人型は吸収し、無効化した。
表面がぶるりと震えて、それっきりである。吹き飛びも、破裂もしない。
その様を見て、七生は大きく舌打ちをした。

「やっぱり、この辺が限界……かな。」

東雲七生 > 夏休みに入る前の最後の授業で、担当の教員から言われたことがあった。

──『お前は物理しか扱えないな。』

その一言だけだが、七生は目の前が暗くなるような思いがしたのだった。
自分が魔法や魔術と呼ばれる術を扱えないのは自覚しているし、
極力異能の使用を避けた立ち回りをするのも、自分で定めた事である。
しかし、幾ら鍛錬を重ねているとはいえ膂力は発展途上でもっぱら脚力頼みである。
そんな事は七生自身、十分承知の上だったが、それを踏まえた上で何故そんな事を教員は言ったのだろう、と
それを考えた結果、行きついたのは。

物理攻撃が通用しない相手には文字通り、手も足も出せない。

それは、七生の戦闘における弱点のうちの最たるものだった。

ご案内:「訓練施設」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 > (龍宮鋼はケンカが好きだ。
 今日もケンカ相手を求めて――はいなかった。
 どちらかと言うとケンカではなく、何かを殴りたい気分だった。
 しかしその辺の不良では一発ずつしか殴れないし、そこそこ強いヤツ相手ではケンカになってしまう。
 なので好き放題に殴り放題な相手を作れる訓練施設にやってきたのだ。)

おい。
使わねーなら代われよ。

(ちょうど良い具合にダミー人形が設定されている。
 殴った感触が人に近く、それでいて頑丈。
 ちょうど良いサンドバッグだ。
 その人形の前に居る少年に声をかける。
 使うのならば空くまで待つつもりだが、どう聞いてもゲーセンのゲームの列に割り込む不良のそれだ。)

東雲七生 > さてどうしたものか、と考えながら訓練施設を訪れたのが今日。
そして物は試しと、物理を吸収、
あるいは無効化する特性を持つ相手への攻撃を想定して設定した人型を攻撃してみた結果、これがものの見事に効果が無く。

「どーすっかなー……これほどだと、もっとふわふわしたような相手じゃ掠り傷にもなんないな。」

参った参った、と思案していたところで声を掛けられて。
振り返れば、あまり見かけないタイプの生徒が居た。いや、生徒かどうか定かではない風体だけれど。

「ああ、うん。良いよ。でもこれ──いや、なんでもない。」

折角だから他人がどう対処するのか見るのも勉強か、とすんなりその場を離れる。
人型は半透明なまま、その場に佇んでいた。

龍宮 鋼 > 悪ぃな――んだよ。

(素直に代わってくれた。
 あちらの用事は済んだのか。
 その割には立ち去る気配を見せない。
 とは言え別に見られて困るものでもなし、なにか彼が言いかけたことの方が気になるが、殴ってみればわかる。
 死ぬような事はないだろう。
 やや離れて半身、右腕を前に。
 左手は顔の横、右手は腰の前あたりで軽く肘を曲げて。
 右手を左右に振りつつ数回ステップを踏み、左脚で踏み込みつつ右手を振るう。
 下から浮き上がるようなフリッカー。
 鋭いジャブが人形に突き刺さり、)

あ?

(妙な感触。
 人形の表面が波打ち、衝撃が逃げる。
 綿の詰まったゴムを叩いたような音がして、眉を顰めた。)

東雲七生 > 「……まあ、そういうことなんだけど。」

口頭で説明するよりこの方が早いだろう、と。
手応えから何かを察した様子の相手に、声を掛ける。
どうやらただのサンドバッグを殴っていると思われてたんだろうな、と推察しつつ。

「物理の効かない相手をどうやって伸すか考えてたんだけどさ。
 普通のサンドバッグ殴りたかったんなら他の部屋でやった方が良いよ?」

これからもう一段階面倒臭くするし、と苦笑を浮かべて。

龍宮 鋼 > あー、そういう。

(なるほど、衝撃を吸収する設定にされていたのか。
 道理でおかしな手応えだったわけだ。)

物理の聞かない相手なぁ。
つっても俺ぁ殴るぐらいしか出来ねぇし。
まぁ――

(ボウンボウンと水人形を拳でつつく。
 龍らしいブレスなど吐けないし、一般的な魔術も使えない。
 唯一使える魔術すら物理攻撃のものだ。
 となれば当然、)

――効くまで殴る、かな。

(同時に右拳を振りかぶって思い切り殴り付ける。
 堅く握り締めた右拳を全力でブン回し、人形の頭に相当するところへ全力で叩き付けた。
 先ほどよりも派手な音を立てて、人形の表面が激しく波打つ。)

東雲七生 > 「うん……まあ、それは確かに一理あるかもしれないけど。」

ふむ、と考え込む様にじっと人型と、それを殴り続ける姿を見つめる。
硬くて物理の通り辛い相手は、それで何とか出来る局面もあるだろう。
ただ、柔らか過ぎて物理の通らない相手は、千日手だ。
今回七生が設定した人型は後者、表面を薄くコーティングしてあるとはいえ、性質上はほぼ液体そのものだ。
殴り続けて効果が表れるのは、まず望み薄だろう。

「でかい一発で衝撃を一気に拡散、ってのもそもそも衝撃を吸い取っちゃう手合いには効果が無いし……
 あ、ちょっと設定弄るよー」

一言断りを入れてから、人型の調整を始める。
今度は水で出来た人型の、密度をどんどん粗くしていく。
半透明だった人型は白く濁り、人の形保ったままの水蒸気と化した。

「次はこれ、ここまで来るともうお手上げの奴。」

龍宮 鋼 > 殴らねぇことにはどうしようもねぇだろ。
吸収ったって限度はあるだろうし。

(物理特化は相性が出やすい。
 それは物理特化な自身が一番良く知っていることだし、無理だと諦める前にとりあえず殴る派なので、通じるかどうかは殴って考える派だ。)

――あー、こりゃどうしようもねぇな。

(彼の言葉に合わせて距離を取り、人形の様子を見守る。
 すると人形はもはや人の形をした煙と言った状態で、彼の言葉通りお手上げだ。)

何お前、こういうヤツとケンカする予定でもあんの。

(それでもシュッシュッと何度かジャブを放ってみるのだが、効く効かないどころか完全に素通りしてしまっている。
 どうにもならない。)

東雲七生 > 「限度がある吸収っていうのは、
 どこかにその吸収した衝撃を蓄えている場合だけだって授業で教わったよ。
 液体みたいに、吸い取った衝撃をそのまま散らして逃がしちゃう様なタイプは、一回殴る度にダメージリセットが入る様なもんなんだって。」

つまりこちらの体力の無駄になるわけ、と肩を竦める。
もうすこし、せめてゼリーくらい固さがあれば、話はまた違うだろう、と独りごちて。


「予定というか、未定だけどね。
 未定だけど、いずれは相手取らなきゃいけない時も来るから。」

コキコキ、と首を鳴らしながら人型へと近付いて。
事前の動作無しで、鋭い蹴り上げが人型の頭へと放たれ、そのまま突き刺さる。
手応えはいっそ面白いほどに、無い。

「見てのとおり、今すぐ相手にしろって言われたらどうすることも出来ないな。」

ただ突っ立ってるだけの相手に碌なダメージ入れられないもの、と肩を竦めて足を下ろした。

龍宮 鋼 > はーん。

(興味無さそうに彼のセリフを聞き流す。
 実際興味は無く、殴ってダメージを与えられる相手にしか興味が無いのだ。)

別に相手にする必要ねぇんじゃねぇの。
勝てねぇ相手とケンカする理由もねぇし、つまんねぇし。

(ケンカには向き不向きがある。
 インファイトしか出来ないやつはアウトボックスに徹する相手が苦手だし、
 一撃離脱は精度の高いカウンターに弱い。
 異能が絡めば尚更で、自身もこの間魔術を使うやつに負けたばっかりだ。
 だからこそ勝てない相手と無理に戦う必要はないし、戦える相手とだけ戦えば良い、と言う考え方だ。)

――あぁ、ちょっと設定戻してくんね?
試したいことある。

(自分で設定すれば良いのに。)

東雲七生 > 「勝てねぇ相手じゃない。勝つんだよ。」

興味の無さそうな相手に対して、きょとんとした顔で返す。

「殴れなかろうが、どんだけ相性が悪かろうが、
 俺は勝てなきゃいけないから、どんな奴でも相手取って勝つんだよ。」

面白いかつまらないか何てものは、後からどうとでも言えること。
まず勝つ、勝たなければいけない。誰よりも強くなる為には、自己満足の枠の中に居てはならない。
戦う相手を選ぶと言う事は、その時点で自分に負けてるも同然じゃないか、と七生は思う。
流石にそれを初対面の相手にまで共有させるつもりは無いので言葉にはしない。

むしろ、その考え方は妥当だとすら思うが、自分はそうではない。そうであってはいけないのだ。
そういう約束をしたから。

「ん?……ああ、いいけど。
 えっと、これくらいだったかな。」

再度調整して、水がそのまま人の形を取った状態に戻す。
改めて見ると、人型の液体が直立してるなんて変な状況だ。

龍宮 鋼 > (さも当然、と言ってのける彼に、こちらもきょとんとした顔を返した。
 その表情のまま彼の言葉を聞いていたが、)

――っく。
っくく、くはは。
お前、おもっしれぇなぁ。

(笑い出す。
 彼のような考え方は嫌いではない。
 勝敗よりも内容を重視する自身とは考え方が違うと言うだけで、負けず嫌いなヤツはは大好きだ。
 強ければもっと好きだが。)

あー笑った。
――うし。

(ダミーが再び水人形へと姿を変えれば、再びその前に立つ。
 今度の構えは腰を落とし、脚を広げてやはり右手を前に。
 左手は腰に、右手は身体の正中線の前。
 深く息を吸って、吐く。
 軽く右脚を上げて、)

――っふ!

(踏み下ろし、右拳を突き出す。
 震脚の音と、拳が水人形を叩く音。
 ズドム、と低く重い音を立て、殴った箇所が大きく凹む。
 その反対側、背中側が弾けんばかりに大きく膨れ上がった。
 その後人形の腹と背中が交互に膨らみ、やがて最初の形に戻る。)

東雲七生 > 何か笑われる様な事言ったかな。
唐突に笑い出した姿を見て、怪訝そうに首を傾げる。
まあ、何かツボに入る言い回しをしてしまったのだろう、と思うに留めて七生は特に何も言わなかった。

「あー……!」

そして一頻り笑い終えた後に身構えたのを見て、すっ、と目元が険しくなる。
これから何をするにしても、その指の僅かな動きすら見落とすまいと目を瞠る。
人型に拳が当たるまで、それこそ穴が開きそうな程に見つめて、ほぅ、と感嘆の息を漏らした。

「ううん、俺もそれくらい一発に込められたらなあ……」

如何せん力不足だ。
まだ技術でカバーできれば良いが、それも中途半端である。
真正面から真似るにはまだまだスペックが足りない、と七生はいやに冷静に考えていた。

龍宮 鋼 > ――まぁ水っつっても全部水なんて早々ねーからな。
いくら水が衝撃吸収出来るからっつっても、詰まってるモンは水だし、だったらそれ使って袋殴りゃいい。

(とは言えやはり通じる相手は限られるだろう。
 さっきみたいな霧みたいなヤツには通じないし、それこそ水で出来たような身体の異能のヤツにも通じない。
 とは言え選択肢が無いわけではない。)

今のは力っつーより技だな。
地面の重さを拳に乗せた。
これは魔術だけど、中国拳法には身体の水分に力を伝わらせてダメージを身体の内部に与えるって技があるらしいぞ。

(ドンドン、と床を脚で叩きながら。)

東雲七生 > 「中国、拳法……」

名前くらいなら七生だって知っている。
というよりは、共に授業を受ける中にそういう技術を持ち合わせている生徒は何人か見受けられたし、
過去見てきた闘技会の選手たちにも使い手は居た。
しかし実のところ、それがどういったものなのか、詳しい事はとんと知らない。

「やっぱり、前に言われた通りちゃんと一から学んでみないとダメかな……」

理屈がどうという事になると途端に尻込みしてしまう。
七生が今までしてきたことは、ひたすら貪欲に他人の戦闘を頭に入れ、再現し、そこに自身を投影し続けて鍛えてきたのだ。
ほぼ直感だけでやってきたと言っても過言ではないだろう。

「ふぅん……」

床と不良風体とを交互に見る。
簡単な説明をされたが、仕組みはさっぱり分からない。
──ただ、流れは、覚えた。

龍宮 鋼 > アレだな、身体の力じゃなくて力の流れを重視する武術だ。
「勁」っつって、力でブッ叩くんじゃなくて、発した力を上手く通してやる事で、筋力に頼らない力の発し方の技術を使った格闘技だ。

(自分もちゃんと習ったわけではないが、何か使えるものはないか、と色々調べたことがある。
 結局理屈しか分からなかったが、それをヒントに今の打撃――地撃拳を編み出したのだ。)

俺みたいにケンカしたいだけなら適当で良いかも知らんけど、お前みたいに勝ちたいんだったらちゃんと教わった方が良いと思うぞ。

(ボスボス、とまたも水人形を拳で突きながら彼のぼやきに返事を返す。
 力だけで戦うには限界があるし、そもそも技術は格上の相手と戦う為に編み出されたものなのだから。)

――うん、よし、お前連絡先教えろ。

(じろじろと見られればこちらも見返す。
 そしてうん、と頷いてこのセリフ。
 先ほどの蹴りを見る限り結構強そうだし、彼が技術を習得するならそれを盗めるかもしれない。
 勝敗には拘らないが、強くなる事には貪欲なのだ。
 強く慣れればケンカはもっと楽しい。)

東雲七生 > 「ふんふん、筋力に頼らない力の発し方……。」

武術、なら以前ちょっとさわりだけ話を聞いた先生が居たな、と思い出して。
勁、という物に関してはほぼ初耳だったがニュアンスは何となく伝わった気がする。
まあ、気になったら調べれば良いのだろうが。

「ふむぅ……力だけじゃなくて技も必要か。いや、薄々そんな気はしてたけど……え?」

急に連絡先を教えろと言われて、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔になる。
別に良いけど、と壁際に放ってあった荷物の方へと向かい、端末を片手に戻ってきた。

「ところで、名前は?
 あ、これ俺のメアド。」

龍宮 鋼 > まー俺も良く分からなかったけどな。
色々試してなんとなくこう、ってのはつかめた。
実際食らうのが一番良いぞ。

(人の技術を盗む、と言うスタイルは彼と似たような感じだ。
 こちらの場合は盗むと言うより血反吐を吐きながら覚えた、と言う感じだが。)

ああいうの相手にしたいなら尚更な。
魔術使えるなら覚えて損ねぇと思うぞ。

(言って指差すのは水人形。
 自分はどうにも才能が無いらしく、覚えようと言う気にもならないが。
 彼の端末を覗き込み、スマホをついついと操作。)

龍宮鋼。
――うし、メール送ったわ。

(自身の名前を告げ、メールを送信。
 すぐに彼の端末に届くだろう。)

東雲七生 > 「いやあ、使えないんだ。魔術。」

そっちの才能はさっぱりである。
僅かな魔力や魔素と言った物の気配を、それとなーく感じられる程度。自分から干渉していく事はほぼ不可能に近い。
そんな事を告白しつつ、端末を確認して無事連絡先の交換が成立したのを確認すれば。

「実際喰らおうにも、見てのとおりチビだからさ。
 一発か二発喰らえばもう、病院送りなんだよね。」

ただ回復力は並外れているためすぐに退院は出来るのだが、
怪我の度合いとは別に、入院したという事実によって起こる事の方が怖かったりもする。

「龍宮、鋼。……鋼、うん。覚えやすくて良いな!
 俺はもうちょっと模索してくけど、鋼はどーするんだ?」

にっこりと子供みたいな笑みを浮かべてから、これからを問う。
別段一緒に思考錯誤する仲間が欲しい訳でもないので、極めて興味本位なのだが。

龍宮 鋼 > あー、お前もか。
苦労するよなぁ、偏ったヤツは。

(特化するとどうしても弱い部分が出てくる。
 何か目標があるなら、尚更だろう。)

死ななきゃ安い、っつーだろ。
病院行くぐらいで覚えるなら安い安い。

(まだ今ほど丈夫じゃない頃は骨折は日常茶飯事だったし死にそうな目にも何度もあった。
 だからこそ今の自分があるのだから、今生きているならそれで良い。
 けらけらと笑う。)

昔世話んなったセンセーに吐けて貰ったんだよ。
分かりやすいっつーか、そのまんまっつーか。
あー、適当にその辺でブン殴ってから帰っかな、元々そのつもりだったし。

(ぐるん、と腕を回す。
 元は適当に殴りに来たんだった。)

まぁ、俺が分かる事だったら答えてやるよ。
伝わるかどうかは知らんけど。

(理屈より感覚で動く派なので、上手く説明できるかどうか分からない。
 彼の近くの端末を操作し、ごく普通のダミー人形を呼び出して殴りだす。
 それを景気良く殴り始め、適当に気が済んだら帰るだろう。
 彼より先だろうか、それとも後になるだろうか――)

ご案内:「訓練施設」から龍宮 鋼さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から東雲七生さんが去りました。