2016/08/29 のログ
ご案内:「演習施設」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
本日も地獄の特訓を終え、設定を元通りに。
荒い息を落ち着けながら、刀を正面に構える。

≪全盛期との能力を比較してくれ≫

『全盛期の定義を前世界の最終戦とします。
 現状の戦闘力は魔力、筋力を以て比較した場合、約86%となります』

刀との会話を思念で行う。
約86%、微妙な数字だ。

≪根拠を≫

『当世界に降り立ってから、実戦経験が不足しております。
 こと空中機動戦は一件も起きておりません』

寄月 秋輝 >  
刀……というより、刀に組み込まれたシステムは正直だ。
状況を過不足なく教えてくれる。
確かに、実戦経験はかなり足りていない自覚はある。
自分の能力が比較的完成に近く、十分な実戦の相手が少ないことも拍車をかける。

≪ありがとう、スリープモードに≫

刀のシステムを落とし、鞘に納める。

(……ひとまずの戦力は大きく落ちているわけではない。
 さて、どこまでの相手と戦えるか、だ)

戦えるというのは勝てるという意味ではない。
無傷で撤退が可能かどうかも考えられる。

(飛行術が使える段階で、それは心配要らないのかな……)

空中機動戦がゼロであるという事実を思い返す。
この世界では空を飛べる人間が少数であり、それに驚かされたというものだ。

寄月 秋輝 >  
しかし三年ほど研究所での監禁を経て、現状86%程度ならば非常に状況は良好なのではないだろうか。
あの頃はイメージトレーニングと魔力の制御しかできなかったのだ。
ここ二年半で随分と取り戻したと言える。

(……出来ることは何が増えた?)

いくつもの新しい魔術を考案した。
異能が魔力と別の存在になったことで、余裕を持って光を扱えるようになった。
魔力量が光に左右されなくなった。

(……いままで対処出来なかったことに、対処出来るようになった可能性は……)

あまり考えつかない。
結局絡めては比較的苦手な部類だ。

悩ましいため息が漏れた。

寄月 秋輝 >  
閲覧したデータを削除し、クールダウンを終える。
首をこきんと鳴らして、大きく伸び。

「うん、帰ろう」

家事をしなければいけない。
いつになったらアイリスが帰ってくるか、それをぼんやり考えながら。

ご案内:「演習施設」から寄月 秋輝さんが去りました。