2016/09/12 のログ
ご案内:「訓練施設」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 自身の異能について悩むこと数日──

もはや煮詰まり過ぎて水分が飛び切った頭を抱えて、七生は訓練施設の一室の床に転がっていた。
もう唸り声も出ない。そんな気力もない。
ただ考えるのを止めた訳では無かった。しかし、同じことをぐるぐる考えるのは、ほとんど考えるのを止めている事に近いのではないか。

そんな風に考えられることも出来ないほど、七生は考えることに疲れていた。
今はただ、浅瀬に座礁した鯨のようにぐったりと床の上に横たわっている。

東雲七生 > とてつもない知能の低下を感じる。
もともと宜しくない頭を、三日三晩フル回転させてみたのだからオーバーワークにも程があった。
その反動が来ていた。低俗な下ネタでも爆笑できるほど知能指数が駄々下がりしているかもしれない。

だからと言って品性まで失うつもりは無いので、そんなことはしないが。

「……やっぱり一旦考えるの、やめよ……。」

東雲七生 > 本来、頭を使うよりも身体を動かす方が性に合うのだから何事も実行してみるのが七生という少年である。
異能に関しても、ごちゃごちゃ考えるよりはいっその事何度か試してみるのが通常だ。

しかし、七生の能力の源は七生自身の血液。
多少のブーストが掛かるとはいえ、体内の血液は無限では無い。
その事を考えると、気楽に試行するのが可能かと言われると、そうでもないのが現実だ。

「うーん……飯は一杯食ってるから、そうそう貧血にはならねえと思うけど……。」

東雲七生 > ずきずきと側頭が痛む気がして顔を顰める。
暫く何も考えずにいたいところだったが、生憎と明日は学校で授業があるのだ。
夏休みはもう終わって、そして休日もまた終わる。

早く冬休みにならないかな、と早くも次の休日を待ち望みながら、七生はよろよろと訓練施設を後にした。
何か考えるなら、今度はせめて屋外にしようと心に決めつつ。

ご案内:「訓練施設」から東雲七生さんが去りました。