2016/09/16 のログ
ご案内:「訓練施設」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「んと……」

放課後の訓練施設。
その中の小部屋に、七生は佇んでいた。

昨日の屋上での後悔から一日経って、ある一つの決意をした。
自分の半端な矜持の所為で友人が怪我を負ったのなら、その矜持を保つ意味は無い。
もう自分の異能を嫌悪する事は止める。

そう決めて、七生は今、此処に居る。
能動的に異能を使う時に用いるナイフを手に、真剣な面持ちでじっと動かない。

東雲七生 > 「──まあ、腹を決めて来たのは良いけど」

……じっとナイフと、自分の手を見つめたまま。

「──。」

静かに深く呼吸を繰り返して。

「………具体的にどうすりゃ良いってのが、さっぱり思いつかない。」

結局のところ、出血しなければ使えない異能なんてそんなものだ。
そもそも日常生活で血を流す状況なんて限られているにも程があった。
何も無いのに自身の身体を傷つけ始めたら、それはそれで問題だろうと七生は思う。

ご案内:「訓練施設」にクロノさんが現れました。
クロノ > (ジージー、ジージー、……――――ガシャン。いかにも“機械が動いています”感全開の稼働音を鳴らしながら、しかしゆっくりとした歩調でやって来たのは、緑色の男の子。)

…… ふぅん。
(へー、とか、ほー、とか、周囲をキョロキョロ見渡しながら、終始興味津々な様子で歩くロボットの様子からは、緊張感とか、恐怖感といったものはほぼ完全に感じられない…かもしれない。)

東雲七生 > 「……ん?」

一人何もせず静まり返っていた所為か、機械音にはすぐに気付いた。
別の部屋で機具が動いている音では無い。
もっと何か別の、──足音。

「何だろ、とうとうこの学校もガードマン的なロボの導入でもしたのかな。」

そんなことを若干期待しつつ、ひょこっと小部屋の入り口から顔を出す。