2017/02/03 のログ
ご案内:「訓練施設」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > この魔術学教師が訓練施設に出入りするのは非情に珍しいことだった。
授業でも演習場は頻繁に利用されているが,こちらの訓練施設を活用することは殆ど無い。

だが,今回の課題にはこの訓練施設こそが御誂え向きだった。
彼とその周囲に付き従う凡人教室の生徒たち,そして授業を履修する一般の生徒。
総勢で十数名が,対人戦闘訓練のためのスペースに集まっていた。

「……本時の課題を発表する。
 課題は“魔術学を利用して私に傷を負わせる”ことだ。魔術学を利用してさえいれば,方法は自由とする。
 ただし課題に挑むのは1人ずつ……さて,誰からだ?。」

フロアの中心に立ち両腕を広げる。
獅南は喋りながらもすでに防御術式を構築して,空間そのものに防壁を描いていた。

「…言い忘れたが,この課題をクリアした者は,次時の試験を免除とする。」

彼の作る試験の難易度や,その合格率を考えれば,太っ腹である。