2017/04/24 のログ
ご案内:「訓練施設」に藤巳 陽菜さんが現れました。
藤巳 陽菜 > 異能の制御訓練、魔術の制御訓練。
他の人がどのようにしているか色々と見てまわったが的に異能をぶつけたり。
魔術で飛翔物を防いだり。戦いをイメージした訓練が多いように感じる。

なぜ、わざわざ戦闘の訓練なんてするんだろう?

そんな疑問を持ちながら身体を鍛える訓練を始める。
これは戦闘の為ではなく体を上手く動かすための訓練だ。

この身体では普通に歩く、いや、這う為にもかなりのバランス感覚を要する。
油断すると前のめりに倒れてしまう。
今私に必要なのはこの地面についている部分と元の部分の間のトレーニングである。
あるのだが…

「…トレーニングってどうすればいいのかしら?」

様々なトレーニング用の器具が置いてある部屋についたはいいもののそれらをどう使えばいいのか分からない。

藤巳 陽菜 > それにしてもこの部分、元の体では大体太ももぐらいの位置のここ。
本当にどうやって訓練したらいいのだろう?ダンベルとかを尻尾で上げればいいのだろうか?

ものは試しだ。蛇の尾の先端に2キロのダンベルをタオルで結ぶ。
本物のラミアであるのなら尻尾で持てたりするらしいが…
つい今月に足を無くした私にはそういうわけにはいかない。

そうしてから腹筋なんかをするためのマットが敷かれたスペースにうつ伏せ寝そべる。
とりあえず目標は100回だ。目標は高い方が良い。

「さあ、じゃあ早速…1…痛たたたたた!
 攣った!足攣った!」

まさかの一回目。尻尾を持ち上げた瞬間のことだった。
正確に言えば足ではなく尻尾、付け根から40センチぐらいのところ。
今まで引きずり回したぐらいで碌に動かしてこなかったのだからそうなるのも当然である。

藤巳 陽菜 > …痛みはすぐに治まる。
だが、流石に同じ事を続ける気にはなれない。

「ぐぅ…普段からもうすこし尻尾を動かすようにしないと駄目かしら。」

生活の中で少しづつ身体を馴染ませていく事も大事であるのだろう。
それならせめて普通に杖無しでも進めるようにはなりたい。

蛇の生態とか調べた方がいいのだろうか?それともラミア種の人に聞いた方が…。
お手軽なのは蛇の生態を調べる事だろう。今度図書室にでもいくとしよう。

…結局何の成果もないまま訓練施設を後にする。
今度までにはせめてトレーニング出来るくらいにはトレーニングしておきたい。

ご案内:「訓練施設」から藤巳 陽菜さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に宵町 彼岸さんが現れました。
宵町 彼岸 >   
「んふーふ……」

鼻歌を歌いながら訓練施設にひょっこりと小さな影が現れた。
それは上機嫌な様子で人差し指を指揮棒のように振りながら
施設の扉に手をかけ、中に入っていく。

「とっなりのカキは良く客喰うカキだー……ぁ?」

どうやら先客がいたらしい。
丁度帰るようで足取りは重……いや、足じゃないわあのヒト。
まぁ何だか重い雰囲気があった。特に区別はつかないけれど。
どっちにしろ特に声をかける必要もなし。
その意気消沈気味の生徒とすれ違いながら
ふらふらと銃撃用訓練施設へと入っていく。
そのまま白衣の下を探り……


「The secret side of me……」

取り出したヘッドホンを付け、流れ出した音楽に合わせるように
同時に取り出し左手に持っているものをくるくると回す。
これは彼女が"ちょっとした手順"で"借りて"きたもの。

「But I can't control it」

それは鈍く光を照り返す、大型拳銃。
某有名企業が作成したらしい大口径のリボルバーで
腕どころか体と比較してもかなり大きめの物に見える。
実際この銃は発表当時化け物銃として結構有名になったらしい。
曰く、子供が撃ったら反動で吹っ飛んだとか
片手打ちしようとしたら肩が外れたとか
そんな噂すら囁かれていたとか。

「I must confess……」

音漏れするほど大音量のロックチューンを口ずさみ、
適当な部屋の的に向かってそれの銃口を向ける。
まともに的すら見ておらず、正眼に構えてすらいないため
普通に見れば非常に不安定に見える姿勢。
また、銃自体も斜めに構えているため普通に撃てば確実に射線がぶれる。
銃の知識がある人物がみればとりあえず怒るような滅茶苦茶な姿勢。
そんな状態で……

「I, I feel like a monster!」

平然と引き金を引いた。

宵町 彼岸 > 反動で激しく上体が揺れる。
吹き飛びこそしなかったものの跳ね上がった腕は危うく
銃身を額にぶつけそうなほど跳ね、
耐えかねたように小さめの体がたたらを踏む。
其処だけ見れば、まるで初めて銃を撃った子供のよう。

「わー、びっくりしたぁ」

けれどモニタに映るのは、着弾を示す赤色の判定マーカー。
着弾位置は、的の首元辺り。
まともな人間なら即死は免れないような場所。

「んー。やっぱり玩具ってたーのしぃ」

それを成した少女はけらけらと笑いながらしびれた腕を解す様に振る。
当たるように撃ったのだから彼女にとっては当たり前の結果。
とはいえやはり表向き用のひ弱な体では一発撃てば腕が痺れてしまうらしい。
むしろ筋を痛めてないのが驚きなレベル。

宵町 彼岸 > 実はこれ以上の物を撃ったこともある。
と言うか多薬室砲なんか撃ったら普通吹き飛ぶ。撃った方が。
それでも吹き飛ばないよう調整できるのだから
片手で大型リボルバーを撃つくらいは……はっきり言って余裕だったりもする。
けれど、無理やりにでも出来てしまうというのも面白くない。
なので今回は自分の腕が抑えられる力と反動の強さと
射撃時の衝撃によってぶれる距離を予想しただけ。
その通りに撃てばやはり

「うん、当たるもんだねぇ」

これならひ弱な学生の護身用武器と言っても
平時なら許されるレベルかもしれない。
何しろ彼女が普通に戦った場合……

「使用禁止ってどういうことなのぉ……
 兵器なんだから殺傷能力はあるよねぇ」

ちょっとだけ(当社比)殺傷能力が高すぎるとのこと。
なので一市民を演じるための適当な武器が必要だった。
とは言え浪漫の欠片もない武器も嫌だし、かといって近接戦闘はなんかこう……

「拳で語り合おうぜってのよりこっちのほーがこのみ」

小さな体に大きな武器。実に浪漫たっぷりだと思う。

宵町 彼岸 >   
「……あれ?ちょぃまち。
 鉄塊とかもありじゃね?」

大きな体にというロマンを考えるとなんだかどこかで聞いたようなものが思い浮かぶ。
なんかこう、炸薬取り付けて叩きつけると同時に爆発的な。
猛る爆風!吹き飛ぶ地面!打った後には肉の花!

「……カッコイイ」

ぽやーっと想像しながら良い笑顔を浮かべる。
表面だけ見れば甘いものを前にした甘党の子供のような表情。

「リアクティブアーマ応用したら行けるかなぁ……
 後部にジェットエンジン積んだらどうだろぉ……」

もはや浪漫全振りで一般女子が振り回すという前提は
頭から綺麗に消え去っていた。
それに彼女自身、色々作るのが好きで、
非物質すら繋ぎ合わせるそれはまさに天性の武器職人。
面白そうな物を思いついてしまえば、基本そっちに全振りしてしまう。

「打突時にトリガーが引かれるようにして、炸薬を破裂させて……
 あ、ついでにシェル装填して……」

いそいで紙と筆記用具を取り出すと銃を放り投げ
地面にばらばらと広がった紙に図面を引き始めた。

宵町 彼岸 >   
「カートリッジ式の刀身はもう作っちゃったしぃ……
 スマートウェポンは意外性が無ーぃしぃ」

小声で呟きながらすさまじいスピードでペンを走らせる。
わざわざ図面に起こさなくても作ろうと思えばそれこそその場で作れるけれど
なんというか……同じ手順で他の誰かが作れるものとして残すというのは
なんだか仕事をしたというか、自己満足感が満たされる。
主に異能に頼れば簡単だろうとか言われるのも癪だ。
最もこの異能については……データですら残っていないけれど。

「……打突面の耐久力がネックだねぇ
 再装填は……互換性ないけど気にしない方向でいこううん。
 こっちは圧縮空気で良いよねぇ」

既にかかっている音楽は内容が変わっている。
電子音満載のジャズがこれまた大音量で吐き出されるヘッドホンを
とんとんと右手の薬指で叩きながら、左手を走らせ……

「んしょっと」

スマホを取り出し、パシャリと図面を写す。
そのまま交流がある工房へと

「そーしんっと」

きっと忘れたころに出来上がるはず。
その時には取りに来いと連絡があるだろう。