2017/05/11 のログ
ご案内:「訓練施設」に飛鷹与一さんが現れました。
ご案内:「訓練施設」に柊 真白さんが現れました。
■飛鷹与一 > 本日の巡回警邏の仕事も終わり、後は知人に前々から頼んでいたナイフ術の訓練を本日は残すのみ。
仕事が終われば、着替えはせずにそのまま演習場の訓練施設へと直行する。
今回の内容が内容の為、狙撃銃と散弾銃は共に置いてきた。あるのは左腰に下げた電磁式警棒…いわゆるスタンロッドのみである。
「……ん、まだ来てない…かな?」
先に到着したようだ。周囲を見渡してから、軽く柔軟などを始める。
それなりに体術を修めているとはいえ、近接格闘…しかも刃物、となると完全に素人だ。
少なくとも、今夜中に基礎くらいはマスターしておきたいものだが。
■柊 真白 > (程なくして施設の扉を開けて入室する白い人影。
右腕の脇に刀を挟み、その右手には白い箱の入ったビニール袋を下げている。
部屋の中に待ち合わせの人物の姿を見つければ、袋と刀を部屋の隅の方に置いて彼に近づく。)
待たせた。
(スカートの下か短い木刀を取り出しながら彼に挨拶。
いつもの得物は今回の訓練には使わない。
かといって本物のナイフを使うわけにはいかないから。)
■飛鷹与一 > 「…あ、どうもです真白さん。今日はよろしくお願いします」
今夜の待ち合わせ相手が来れば、柔軟などを止めてそちらに向き直り会釈を。
フと部屋の隅に置かれた刀…は、いいとして袋の方が気になった。何だろうか?と思いつつ。
「…って、短い木刀なんてあるんですね。短剣道とかに使いそうな…」
そういう武術があると聞いた事がある。リーチが通常よりも短い竹刀などを用いるらしいが。
しかし、最近気づいたが彼女のあのスカート…ファッションかと思えば、武器を隠し持つのに便利だからあの格好なのだろうか。
こちらも、一応左腰に下げていた電磁警棒を手に取り、手首のスナップで最大の長さまで伸ばす。
丁度、彼女が携えている短い木刀と同じくらいの長さになるかもしれない。
■柊 真白 >
(木刀を何度か振って具合を確かめる。
問題は無さそうだ。)
そもそと木刀は練習に使うもの。
短刀があるならこういうのもある。
(木刀でジャグリングめいたことをしながら。
ナイフで戦うには役に立たないが、慣れればこんなことも出来ると言う意思表示だ。
実際かなり雑に扱っているのに、刃の部分には一切触れていない。)
――それと。
ナイフ術と言ったけど、正しくは違う。
私が教えられるのは、ナイフで人を殺す方法。
ご案内:「訓練施設」に柊 真白さんが現れました。
■飛鷹与一 > こちらも軽く素振りを。流石に、暇がある時に手に持ったり軽く振ったりしているので、扱いそのものは慣れてきた。
手の中でクルクルとバトンのように一度回してから持ち直し。
「成る程。剣術とかナイフ術は本当に素人ですからね俺は…勉強になります」
と、いうより近接戦闘の能力が殆ど射撃や狙撃に振り当てられているようなものだ。
流石に、ジャグリングめいたあんな器用な真似はまだまだ出来そうにはない。
「――…あぁ、うん。何となくそんな気はしてました。少なくとも、護身とかそういうモノとは違う感じはしてましたし」
僅かに苦笑を浮かべて。彼自身は殺人を当然忌避しているが、矢張り人殺しの技能とは切っても切れない縁があるらしい。
とはいえ、それを承知で習う方針は変わらない。
ご案内:「訓練施設」から柊 真白さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に柊 真白さんが現れました。
■柊 真白 >
問題ない。
結局は身体を使うか武器を使うかの違い。
――身を護るには、どこを狙われるかを知っている必要がある。
そう言う意味でも、問題ない。
(師に武術を習っていた彼ならば、その辺りは問題ないだろう。
自身が持つのは人を殺す術だが、それを知ることは自分の身を護ることにも繋がる。
護身術と言うのも、結局は人を傷付ける術でもあるのだ。)
教える前にまず。
こう言う事を教わったからと言って、すぐに戦える力が付くわけじゃない。
実戦では一番最初に「戦わない事」を考えて。
(それを間違えると、最悪命を落とすことになる。
恐らくは風紀委員に所属するとなった時にも言われていることかもしれないが、改めて宣言しておいた。)
■飛鷹与一 > 「…まぁ、人体急所の位置とか、そういうのは師匠から一通りは教わったりしましたが…。
そうですね、武器のある無しで戦い方に差はあれど、狙う位置は共通する事も多々あるでしょうし」
切るか殴るの違いはあれ、人の急所かそれに近い部位を攻撃する、という大まかな方針は同じだ。
逆に考えれば、それを念頭に置けばある程度、どこを攻撃されるのかは絞られてもくる。
とはいえ、そこは経験側や相手の動きを読む技術を求められる。そこまで高度なのはいきなりは無理だ。
「…ええ、そこは承知してます。本来、俺は遠距離から射撃で支援するのが役割ですしね。
これは最終手段みたいなものというか…回避できる戦闘は出来るだけ回避したいですし」
二人目の師匠、とでも言うべき彼女の言葉を静かに聞いて頷きを一つ。
■柊 真白 >
じゃあまず持ち方。
持ちやすいように持てばいいけど、斬るなら普通に持てば良い。
突く時は刃を上にして。
逆手に持つ場合は、体重をかけて刺す時。
この場合刃は自分側に向ける。
――よくあるこういう持ち方はあまり使わない。
(言葉と共に見せるのは、逆手に持って刃を相手側に向ける持ち方。
殴りながら斬り付けるには適しているが、そうするなら普通に突いた方が早い。
しょっぱなから殺意に溢れた単語が飛び交う。)
構える時は半身で。
刀身で自分の体の芯を隠すように。
刃先は相手の目に真っ直ぐ向ける。
左手は体の後ろ。
ぶらぶらさせてると斬られる。
(自身でも構えを取ってみせる。
左手は動かないので下げたままだが、それ以外は言葉通りの構えだ。)
■飛鷹与一 > 「…ふむふむ」
何か、持ち方という基本的な部分で既に一部物騒な単語が飛び出ている気がする。
が、聞き逃さないように真剣に聞く。こちらはナイフは今は持っていないので警棒ではあるが。
彼女の言うような逆手持ちは、漫画やアニメでよく出てきそうなナイフの構えだ。
が、実際はそういう持ち方はあまり無いらしい。
(…俺の場合は、体術で間合いを詰めて、そこから突きに持ち込んだ方がいいのかな)
と、脳内で考えながら、続いては構える姿勢。右手に警棒を持ちつつ、半身になる…体術でもこの構えはあるので、割と様にはなっているかもしれない。
ともあれ、言われたとおりに刃先…少年の場合は警棒の先端を彼女の目の辺りに向ける。
左腕は半身の姿勢で隠すように後ろに回し、死角…彼女に見えない様な位置に固定する。
一方で、体の芯…正中線などを半身で相手から見え辛いように、更に警棒を突き付ける構えで更に誤魔化す。
こういう時、多少なれど体術を習っていたという下地が地味に役立つもので。
■柊 真白 >
(やはりある程度拳法を習っていただけはある。
中々に隙のない構えを見せられ、頷く。)
じゃあ次、狙うところ。
基本的には体の中心――正中線。
口、喉、心臓、腹、いくらでもある。
(構えを取った彼に近寄り、言葉に合わせてその箇所を軽く突いていく。
とはいえ。)
――でもそう簡単にはいかない。
相手が武器を持っているなら簡単に踏み込めないし、相手もそれをわかってる。
だから武器を払ったり、体勢を崩したり、相手の陣地を崩していく必要がある。
(一度離れて木刀を軽く警棒にぶつけたり、そのまま木刀をくるりと回して警棒を絡めとろうとする動きをしたり。
槍でも剣でもナイフでも素手でも、格闘と言うのは陣取り合戦だ。
相手から攻撃されづらい位置取りをしたり、相手の攻撃を防ぎやすい場所を制圧したり。
制空圏というヤツだ。)
■飛鷹与一 > 正確には、護身術に近いものだが師匠から習ったそれは、受身ではなく或る程度攻めに傾いたもの。
基本は矢張り相手の動きを利用したカウンター等が多かったが、踏み込みによる「間合い潰し」も或る程度は叩き込まれている。
それを上手くこちらにも応用できないか、と考えつつも彼女のレクチャーを真剣に聞いている少年で。
「…矢張り正中線、ですか。人体急所が集中してますしね」
そこは体術でも同じようなものか。近寄り、軽く木刀で突かれながら頷く。
矢張り、正中線を隠す・誤魔化すというのは徹底しないと隙に繋がりそうだ。
「…要するに、そこで読み合いと技術が求められてくる訳ですね。陣取り合戦、か」
上手い言い方だと思う。軽く木刀と警棒がぶつかり、クルリと木刀が回されて絡め取る動き。何となくこちらも手首をひねるようにして警棒を回していなす。
「…そして、俺みたいな武器の素人となるとその制空圏はなお更に大事でしょうね。」
少年の「間合い潰し」が、その制空圏を崩す技能の一つだから身に染みている。
矢張り、単純に彼女から習うだけでなく、そこに己が培った体術の技能も併せて用いる方が良さそうだ。
■柊 真白 >
一番良いのは戦闘になる前に殺すこと。
――でも、君はそれは考えなくて良い。
(相手がこちらを警戒する前に仕留めてしまうのが一番楽だ。
だがそれこそ人を殺すだけの技術だ。
彼が知る必要は無い。)
あと、武器を持っているからと言ってそれに頼りすぎるのもいけない。
近い距離だとナイフを使うより殴ったり蹴ったりする方が早いときもある。
(自身の利き腕の外側に敵が居るようなときなどは、無理にナイフを使うよりもそのまま肘をブチ当てた方が早い。
武器を持てば有利ではあるが、武器を使うことが有利だとは限らないのだ。)
狙うところは体の真ん中だけじゃない。
手足の内側とか、腱とか。
余裕があるなら突かれたところを斬ることも出来る。
(動脈が通っているところと、運動の要の場所。
後者はともかく、前者は打撃を主体とする武術ではあまり狙わないところだろう。
「斬る」と言う刃物特有の狙いどころだ。)
■飛鷹与一 > 「…殺す度胸がそもそも俺には無いですしね」
肩をすくめてみせる。殺人というのはある種のボーダーラインだ。
それを踏み越えてしまえば戻れない。少なくとも人を殺す以前の自分には。
少年は勿論殺しなど考えもしないが、皮肉もこうして自ら殺しの技能を覚えていく。
…が、結局、それも使い方次第だ。今、彼女から習っているこの基礎知識なども殺人ではなく無力化の方向に生かせるようにしたい。
「…あーむしろ、俺の場合はある意味で逆ですね。体術の方が武器持ってても”先に出そう”なので。
正直、超至近距離なら、それこそ肘打ちや金的、顎を打ち上げた方が早いですし」
武器に頼りすぎるよりも、むしろ慣れている体術に傾きがちになる…彼自身の留意点はそこだ。
そもそも、使い慣れていない武器を主軸に置いてもいい的でしかないから、或る意味で理には適っている。
あくまで、ナイフなどの近接武器は「補助」。近接戦闘で彼が一番なれているのはあくまで素手なのだから。
「…あー、成る程。確かに……」
そうなると、ただの手刀で岩とか切れるウチの師匠はオカシイ人だったんだなぁ、と呟いて乾いた笑みを漏らし。
ともあれ、大量出血で人は死ぬ。動脈、それに神経が集中する箇所を狙って使い物にならなくする、という有効ではあるだろう。
■柊 真白 >
どちらにしても、武器を自分の手足のように使えるようになること。
そうすればどっちの方が早いか咄嗟の判断がしやすい。
(ただ慣れるのではなく、自分の手足の一部として使えるように。
彼なら手足と同じ感覚になれば、拳法に取り入れて使えるだろう。)
逆に言えば、刃物を持った相手は今言ったところを狙ってくる。
そこ以外を切られても痛いだけだから。
(極論ナイフ程度ならば腕で受けると言う手段も取れる。
勿論それは極論であって最終手段、やすやすと実行に移す事も出来ないだろうけれど。)
少し、動いてみる?
(くるくるとナイフを弄びながら問う。)