2017/07/27 のログ
ご案内:「訓練施設」に尋輪海月さんが現れました。
■尋輪海月 > ――――破裂音。
「う、くぅ……っ!」
……施設の、個人練習用の訓練場の温度計が、真夏の昼間より高い温度を差し、警告灯を点灯させている。
室内にはあちこちに砕け散った黒焦げの鉄片が散らばり、焼け焦げた壁や床、そして、その中心で、仰向けに倒れる女子生徒の姿。
耐熱の素材らしい特殊な光沢のツナギはあちこちが焦げ付き、手袋も真っ黒に。掛けているゴーグルも縁が溶けかかって固まり、保護部にひびが入っていた。そのいずれもが、"尋常ならざる熱量"によるものだ。
「……ま、た、失敗……失敗……して……」
――がんっ、と、床を殴りつけた。
■尋輪海月 > 「…………どうやったら」
……殴りつけた手を解いて、天井にかざす。黒焦げになった手袋を鬱陶しげに外し、火傷だらけ、絆創膏だらけ、包帯だらけの手を見つめる。
度重なる火傷が原因でか、もう、痛みも感覚も朧になっていた。辛うじて趣味のバイクいじりに支障を来さない程度なものの、私生活で物を落とす事の増えた、欠陥品な手。
「……能力を制御、できる、ように」
ご案内:「訓練施設」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 「ふーん、ふふふんふーん!」
スキップでも始めそうなくらいに上機嫌で男が訓練施設を行く。
いや、スキップしながら男が行く。どんな良い事があったのか下手な鼻歌まで歌いながら。
そこに聞こえた破裂音。
思わずビクリと飛び跳ねるが早いかその音がした方に走り
一も二もなくその訓練場に飛び込んだ!
「どうした!一体何があったんだい!?って暑!!」
部屋に入るなり熱気にたじろぎながらも仰向けに倒れた誰かを見つけて駆け寄った。
「大丈夫か君?意識ははっきりしてるかい!?痛いところはない!?」
地面に膝を付いて矢継ぎ早に話しかける。
■尋輪海月 > 「…………」
……そろそろ帰ろうか。ぼんやりと思い始めた矢先。
飛び込んでくる姿に、
「――え?ぁ、え、いや、ひぇっ……?!」
急に近づいてくる大男に、矢継ぎ早に話しかけられる。とっさに出来た事と言えば、飛び起きて、そちらから半ば飛び退くように距離をおいて。
「っ、な、なに、貴方……いや、大丈夫……て、いうか、いきなし、飛び込んで、くると、あぶな……あの、てか、誰……ッ」
眼を白黒させながら狼狽えるだけだった。
「っ、て、いうか、こんな、暑い、とこに、……そんなかっこで、入ってきたら、や、やけど、するし、ていうか、離れて……こないで、いい、から……っ!!!」
■真乃 真 > 「おお良かった!!意識はあるみたいならなら良かった!じゃあとりあえずここを出るべきだ!
こんな暑いところにいたら三秒で熱中症になってしまうからね!!
って熱い!!!」
真が身に着けているタオルは特殊な金属糸によって編み込まれた特別性。
まあ、当然金属だから非常に熱しやすい。
大げさに叫びながら部屋から飛び出していく。
「…死ぬかと思った。」
…首の周りとか焼けてないだろうか?
少なくとも赤くなっている気がする。
「…よし、というわけで君!大丈夫かい?
本当、君も早く出た方が良いと思うぜ!
…もしかして怪我して動けないとか!?
仕方ない肩をかそう!!大丈夫遠慮はいらな…うわ暑い!!」
そんな事をいいながらまた部屋に入ろうとする。
今度はタオルは外してあるから大丈夫だ!…いや、やっぱりだめかもしれない!