2017/07/28 のログ
尋輪海月 > 「…………」

少しだけ相手が勝手に自爆しているのを見て落ち着いたようだが、そうすると逆に冷静になりすぎて、かえって、

「……いや、そういう、の……ホント、良い……要らない……お節介……嫌い、だ、し」
視線を泳がせながら、けれどあからさまに警戒する顔で。ゆっくり手をついて立ち上がり、ふらつきながら、そちらから一定の距離を取って部屋を出ようとする。

「…………少しは、考えて行動しな、よ……それで火傷、とか、されたり、怪我、されたら……私が、悪い、みたい、じゃん」

真乃 真 > 「いやあ、ごめん!ごめん!
 お節介だったね!嫌な思いさせてごめんね!!」

ひりひりする首の辺りを触りながら頭を下げる。
特に倒れている訳ではなかった様だ。
うん、何ともないようで良かった。

「おっと、それもその通りだ!
 思い込みが激しいのは僕の悪いところの一つだな!
 ああ、ちなみに火傷とかはしてないから安心してほしい!」

心配ないと伝えるように無駄にカッコいいポーズを取る。
…他人である自分を心配してくれるなんて優しい子だな!

「嫌な思いをさせたお詫びにジュースでも奢るよ!
 ほら、あんな暑い部屋にいたら脱水とかも起こしかねないし喉も乾いているだろう?
 大人しく奢られるのが身のためだぜ!!」

お詫び…お詫びとは何なのだろう。

尋輪海月 > 「…………要らない」

きっぱりと断って、睨みつける。ゴーグルの下の、黒瞳。赤く縁取ったように透けた緋色。カラーコンタクトの眼。

「…………暑苦しいし、うざい、から……構わないで、よ」

かなり、相手に対して警戒心、若しくは嫌悪感を露わにしたように、女史生徒は口に出して否定を告げる。


「……怪我、ないなら、いいから……もう。……構われるの、嫌、だから」
そう告げると、そちらへ振り返る事もなく出口へといき、

「…………世の中、にはさ……あんた、みたいな、前向きな人、が、助けてほしい、て、人も……いる、だろう、けれど。

……そう、じゃない……関わられるのが、やな、人も、いるん、だから」

――だっ、と、そのまま、訓練場を飛び出していった。

ご案内:「訓練施設」から尋輪海月さんが去りました。
真乃 真 > 「そうか、なら仕方ない!!」

そこまできっぱりと否定されてしまってはどうしようもない。
これ以上、無理に勧めることも無いだろう。

「…そうだな、うん。知ってる。」

思い込みで動けば、考える前に動けば。
否定されることもあるし嫌がられることも少なく無い。

今回もそうだ倒れてないのに突っ走って。
勝手に騒いで暑がって…。

「…よし!まあそう言う事もある!!
 逆に言えば助けて欲しい人もいるってことじゃないか!
 さあ!!次だ!!次にいこう!」

自らを鼓舞するように叫んでみせて自信ありげな笑みを浮かべる。

それは屋台で買える安物のお面のようなどうしようもなく薄っぺらい。
簡単に壊れてしまいそうなそんな簡単に砕けてしまえそうなもので…

ご案内:「訓練施設」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に中条 薫さんが現れました。