2017/08/16 のログ
■東瀬 夏希 > 「問題ない、かすっただけだ……んっ」
よく見れば、割とサックリ斬れてしまっている。本人が言うほど軽い怪我ではない。
「Anti Heresy Holy Weapon Seriesを使うな、か……いや、それも必要なことだな。分かった、その通りにしよう」
こくん、と真白の言葉に頷く。今までずっと使って来た武器であるがために違和感はあるだろうが、寧ろ特殊な能力がある武器を前提にしているのがおかしいのだ。
「ただの刀剣を使っての基礎や技術の底上げ……やって見せよう。それと、速度関連なら少しは手伝えるかもしれん。私自体の速度は並だが、これでも『速い存在』は何度も見てきた」
そして、与一にはそのように。
吸血鬼などは、身体能力が通常の比ではない。本気を出した吸血鬼は非常に素早いのだ。
■柊 真白 >
夏希の言うように、早い相手に対してこちらも速さを上げる必要は無い。
早い相手を捉える方法を取れば良いだけ。
(むしろ速度がある、ということは、速度に対しての慣れもある、と言うことだ。
速さに速さで対抗するだけが「戦闘」では無い。)
問題ない、じゃない。
――自分でする?
(部屋に備え付けてある救急箱を持って彼女の方へ。
そういえば掠めたのは脇腹じゃなくて胸だった。
流石に彼の前で服を剥ぎ取るのもアレなので、治療をどうするか聞いてみた。)
――ところで、二人に聞いておきたいことがある。
「自分よりはるかに格上、ただし捨て身で行けば相打ちぐらいには持ち込めそうな相手」と遭遇した場合。
二人ならどうする?
■飛鷹与一 > 「…そうですね。俺の場合速度は「見えてはいる」んですよ。ただ、反射神経が追いついてないというか」
二人の意見が一致している。そして少年は師匠クラスの超速度でも視認だけなら追い付いているのだ。
問題は、単純に肉体がそれに対応できていない事。そうなると、矢張り速度のある相手を確実に「捉える」手段が必要となる。
「そこは真白さんだけでなく夏希さんにも教わる事になりそうですね…。
あ、夏希さん。差し支えなければ連絡先を交換出来ますか?
師匠と弟子だけでなく、弟子同士でも連絡先を把握していた方が色々と楽そうですし」
と、そんな提案をしてみつつ。しかし、超速度への対応が自分の課題か。難しそうだ。
「…えーと、ここで治療するなら俺はあっち行った方がいいですかね?」
流石に苦笑い。幾ら何でも男が居る前で彼女も服を脱いで応急処置はキツイだろう。
「――正直難しい問い掛けですね。俺はあの異能とか契約関係で「致命傷」は負いませんし。
とはいえ、たぶん一度退くかと。少なくとも手の内はある程度把握できてますし、体制を立て直してからでも無駄ではないと思います」
捨て身、ではなく退却。命があれば再起は出来る。臆病とか慎重すぎると言われるかもしれないが。
――ただ、命を軽々しく投げたくは無い。最近まで生命力が危うかったからこその実感だ。
■東瀬 夏希 > 「見えているなら、後は予測と対応だな。私が異端審問教会で教わった戦術だが、見えているならその先に攻撃を置いておくのだ。相手は速いが故に、分かっていても避けられない場合もある」
異端審問教会では、自分より基礎スペックで上回る相手を倒すための技術を重点的に教わる。
故に、そう言った相手に対する応答はある程度習熟していた。
「……少し他所を向いていて欲しい。その間に何とかする。連絡先は、その後にでも交換しよう」
少し顔を赤くしつつ。流石に胸を見せるのは恥ずかしい。応急手当程度なら僅かな時間で終わるので、その間だけ見ないでいてくれ、と。
「―――その問い掛けは、そうだな。昔の私なら、迷うことなく相打ちを狙った。私の命そのものが駒だからだ。だが、今なら……どうだろうな。生き残ることを優先するかもしれん」
■柊 真白 >
見えてるなら足が浮いた瞬間を狙うと良い。
身体が浮いてたら、どれだけ早くても受けるしかない。
(仮に避けたとしても、体勢は崩せる。
それに速度差がありすぎるならそもそも戦うべきじゃないと思う。)
――ほらさっさとあっち向く。
(ぐい、と彼の身体の向きを変える。
更にそのまま座らせ、その上で背中に腰掛けるように。
まかり間違ってもこちらを向かないように。)
なら、良い。
(戦闘の技術と言うのは、基本的に身を守るためのものだ。
それがわかっているのならば、あえて言うことも無いだろう。)
■東瀬 夏希 > 「そう、だな。やはり生き残り、帰る。そのために戦わなくては」
自分の過去を鑑み、深く頷く。
少なくとも、今の自分はその死を悼んでくれる人がいるのだ。ならば、帰らねば悲劇を繰り返すことになる。
「ともあれ、取り敢えずいったん休憩とした方がいいかもしれんな。流石に、外れた肩を戻したばかりでは、飛鷹に稽古をつけるのは酷だろう」
いそいそと治療をしつつ。
自分はともかく、肩の脱臼に関してはケアをしっかりしないと癖になると判断して。
ご案内:「訓練施設」に飛鷹与一さんが現れました。
■柊 真白 >
出来れば、命だけじゃなくて身体も大事にして欲しいけど。
(訓練で無茶をして肩を外す、とか。
嵌めたから問題ない、何てことではないのだ。)
そうしよう。
――何か飲み物買ってくる。
(そう言って一旦部屋を出る。
すぐに戻ってきて、彼らに飲み物の缶を渡すだろう。
あとは色々話したり、二人に稽古を付けたり。)
ご案内:「訓練施設」から柊 真白さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から東瀬 夏希さんが去りました。
■飛鷹与一 > 「…異能も併用すれば、多分軽度の「未来視」じみた真似も一応は可能です。
先ほど、異能で夏希さんのペルセウスの突きの速度とか角度とか測定出来ましたし」
元来の視力、そして異能の天眼を併用すれば未来視の真似事くらいは可能だ。
勿論、成功率に現状はムラがあるので頼り切りは無理だが、それを活用しない手は無い。
二人からのアドバイスに頷きつつ、肩の調子を確かめる。取りあえず嵌っているようだ。
「…って、真白さん圧し掛かられると肩に響きますから!別に振り向いたりしませんよ!!」
と、抗議しつつ応急処置が終わるまでは後ろを向いていただろう。
ともあれ、夏希さんの言葉に「いえ、俺はまだ出来ます…」と、言い掛けてフラついた。
先ほどのブーストと異能を連続で使った反動、というより体がまだ慣れてないのだろう。
結局、多分師匠と妹弟子の二人から休憩という事で押し切られたかもしれない。
ご案内:「訓練施設」に飛鷹与一さんが現れました。
ご案内:「訓練施設」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に笹貫虎徹さんが現れました。
■笹貫虎徹 > 訓練施設…主に異能や魔術の訓練だったり、生徒同士の模擬戦などが行われる場所。
何事も何処か関心ややる気が薄い少年がそこを訪れたのは、珍しく訓練でもする気になった――訳ではない。
「……おー…初めて来たけど、流石本格的なんだなぁ」
ただの見学の延長だ。今年入学してから一度も今まで足を運んだ事が無かった。
物珍しそうにブラリブラリと歩いてあれこれ見渡す。施設の説明は受けた気がするが多分もう忘れてる。
「…どんくらいお金掛かってんだろうねぇ、これ…まー庶民には及びもつかない感じもするけど」
ご案内:「訓練施設」に笹貫虎徹さんが現れました。
■笹貫虎徹 > 物珍しさはある…と、いうか少なくともこんな施設がほいほいと島の外とかにあっても変だけれど。
ただ、持ち前の怠惰さから直ぐに飽きが来てしまう。そもそも、無人の訓練施設は長時間見学する場所でもない。
訓練や模擬戦闘をしている連中も居ない訓練施設は静かなものだ。そして無機質。
「……んー…異能者とか魔術使いさんとかが派手にやったりしてるんだろうか」
訓練施設だから当然の事であろうが。そんな独り言を漏らしながら一通り見て回った。
感想は――…まぁ、広くて凄そう。ありきたりでありそれ以上の感想は残念ながら出てこなかった。
■笹貫虎徹 > (訓練、訓練、ねぇ?…目的に向かって努力する、野望に向かって努力する。それはまぁ、凄いんだろうけど)
無表情で吐息。凄いとは思うがそれに触発されない。やる気の無さは自分の事ながら大概だ。
だが、その怠惰な気質を直す気概もさして無い。良し悪し関わらずただの自然体。
自分がここで訓練するとしたら、まぁ体術しか使えないのでそれ一択になろう。
「……通う学園を盛大に間違えてねぇかなぁ、俺」
そもそも島に来たのは己の意思ではない。まぁ別にそれはどうでもいいのだが。
■笹貫虎徹 > 何とはなしに、訓練施設の壁の一角まで歩み寄れば、右手を伸ばして軽くコンコンと拳で叩いてみる。
「……そりゃまぁ、訓練施設だから分厚いよなぁ」
拳で軽く叩いただけで壁の厚みは大雑把には把握できた。それくらい頑強でないとそもそも施設として問題だろうけど。
その他にも、多分色々とハイテクな感じのがあるんだろう、という大雑把思考。
積極的に利用する、だとか試してみよう、だという発想が浮かんでこないのが大概である。
■笹貫虎徹 > 「…んー…よし。帰ろうかぁ」
見るべきもの、でもないがまぁ見学という一応の目的みたいなのは済ませた事だし。
クルン、と方向転換してブラブラと歩き出す。既にその目にはもう関心も何も無く。
ご案内:「訓練施設」から笹貫虎徹さんが去りました。